【感想・ネタバレ】ハロルド・フライのまさかの旅立ちのレビュー

あらすじ

6月7日映画公開!

2014年本屋大賞「翻訳小説部門」第2位!
2012年ナショナル・ブック・アワード新人賞受賞!

65歳の男が、20年前に同僚だった女性のお見舞いをしたくて、1000キロの道を歩き始める。世界36ヵ国が涙したロードノベル!

『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』改題

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Posted by ブクログ

色々と圧巻された。涙が止まらない。

ハロルドの旅があまりにもあっけなく始まるので、話の中身が掴めず、半ばミステリーを読む様な心地だった。色鮮やかな、温度や質感まで感じる表現に見事に誘われ、ハイキング気分で読み始めた。
様々な人たちに道中出会うが、読者によって物語の深みが増す章は違うだろう。
私はスロヴァキアの医者の章だった。心から主人公を心配しケアする姿に主人公の輪郭が呼応して感じられた。ここからぐいぐい物語が深まる。
自宅で待つ主人公の妻のタンスの服のダンスの部分では、心から胸が震えた。
そしてハロルドの告白。
謎が解けた様な…これは物語の謎では無く人生には答えがないと言う深く大きな輝きを得た後半だった。

小説を読むと言う事を改めて考えさせられた。
読書は読み手によって、再生イメージ、小説の内容の受け取り方、登場人物への呼応が違う。その人だけの体験や貴重な輝きを獲る機会だ。
人生、あと何冊読めるだろう、どんな本に出会えるだろう、大切な人を心から大事にしたい。
色々な思いが溢れて止まらない作品だ。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

久しぶりに泣けてしまった!
ハロルド•フライも、モーリーンもクウィーニーも
ごくごく普通に生きている平凡な人々
であるはずなのに
いろいろなものを抱えたまま
生きてきてしまった
あーこれは誰にでもいえる
すべての人たちの話しなんだと思えた

「ハロルドフライがそちらに向かっている、とお伝えください。クウィーニーは待っているだけでいいんです。わたしが彼女を救いにいくんですから。わたしは歩きつづけますから彼女は生きつづけなきゃいけません。そう伝えていただけますか?」
このセリフから始まる大冒険が
いろんなおもいを引きつれて
心を思いっきり叩いていきました!

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2025年03月13日

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