いしわたり淳治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ超面白かったです。
と思ってネット見たら賛否両論でびっくりしました。
いしわたり淳冶さん、一発目の「すごい顔色」読んだときはひやっとして鳥肌立ちました。
この人小説もかけるんか!
星新一に近い感覚をおぼえる小説もブ、ラックジョーク効いてて面白いのですが、私的にはエッセイが好きでした。考え方や感性がやわらかくて、力んでなくて緩くて、素で素敵。
帯で鈴木おさむさんがベスト5を考えながら読んでっていってましたけど、ベスト5なんて決められませんよ。面白いもの。
個人的にはエッセイばっかりになっちゃったし、
読み終わったあとに目次を読んで話を思い出してアンコール的に読みたくなったのは以下13本でし -
Posted by ブクログ
○若者や現代のおかしみを、いまの言葉でアピールしてくる掘り出し物の一冊
55話の小説とエッセイの繰り返しの中で、若者や現代の不可思議さ、おかしみ、特徴、遊び心、嫉み、ねたみを凝縮して、若者や現代の言葉でアピールしてくる。
と言っても、初出は2004年のロッキング・オン・ジャパンの雑誌の中だ。2004年はまぁまぁ古い。古いのだが、変わりのない景色が語られる。
小説とエッセイを織り交ぜてつむぐこの文庫は、短編連作でもなんでもなく、一話一話が必ず気持ちよく完結する。
一話目の「顔色」では、ある女の子を誘った男の話。話していても退屈な女の子とデートしているわたしは、女の子が自分の顔をふいにじっと見て -
Posted by ブクログ
短編&エッセイ集なので、ちょっとした移動時間に1エピソードずつ読み進めることができた。
お話はどれもウィットにそんな風に展開するの?っていう驚きがあって、早く早くと次のエピソードを読みたくなる。
作者にはもちろん会ったこともないし、この人が作詞したものをたぶん聞いたことないと思うけど、
会ったらきっと、一見暗い人に見えるんだろうなと思った。
あんまりおしゃべりなタイプじゃなくて、内側でなんか考えてそれを人においそれと言わなそーだなみたいな。
でもその内側で考えてることが「愛が何より!素敵じゃないか、愛」みたいなことを考えてる人なんである、きっと。
素敵じゃないか。 -
Posted by ブクログ
ボブ・ディランの伝記映画『名もなき者』のパンフレットでお名前を拝見するまで、著者のことは存じ上げていなかった。アーティストとして活躍される傍ら、Superfly「愛をこめて花束を」やLittle Glee Monster「世界はあなたに笑いかけている」等、数多くの作詞も手掛けられているという。
本書は彼の短編小説集で、何だかキャッチーなタイトルに惹かれた。
「世界でいちばん整頓の難しい場所は、間違いなく自分の頭の中だ」(P 107)
普段彼が妄想していることを文字に起こしていった感じ。
とりわけ驚愕するほどのものでもなく、一度は私も考えていそうなトピックが綴られていた。だから、彼の脳内世界