いしわたり淳治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
55のエッセイまたは小説が収録されている超短編集。
正直、短編小説もエッセイも好きではなく「読まず嫌い」なので、衝動的に買ってみて開いてみたら「あっ失敗した!」と思った本。
そんなわけでかなり期待していなかったけれども、意外と楽しめた。
「いしわたり淳治って作家もするんだ」ってところで始まる面白さもあった。関ジャムで解説者として出演しているもんね、関ジャム観てなかったらそこの楽しさはなかったと思う。作詞家だからなのか、言葉のテンポがいいなと思う文章に何度か出会った。そのおかげて読みやすかったし、曲にノるではなく、文章にノれた。
読み終えて一番印象に残っているのが、いしわたり氏の野球の見るポイントに話しているところ。
私のおばあちゃんがテレビでスポーツを見るのが好きで、しょっちゅう見ている。野球もその一つ。「どっちのチームを応援してるの?」「今どっちがリードしてるの?」「おもしろいの?」って色々聞いてみても「わかんね」って言われる。「よくわかんないのに毎日のように見てるんだね、ヘンなの」って私と姉と母とでいつも話してる。
それで今回のいしわたり氏の野球の話。引用にも載せたのだけれど、野球は野球選手の表情が面白いそう。結果よりも前に表情が結果を語っているとのこと。ふぅん。だとしたら、うちのおばあちゃんもそういう切り口で野球を見てるのかな、すごいな。もしかしたら違うかもしれないけど、理解に及ばなかったおばあちゃんのそんな読心術みたいなものに気付けたのが嬉しかったかな。
エッセイの面白さが分かった本。