いしわたり淳治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
55のエッセイまたは小説が収録されている超短編集。
正直、短編小説もエッセイも好きではなく「読まず嫌い」なので、衝動的に買ってみて開いてみたら「あっ失敗した!」と思った本。
そんなわけでかなり期待していなかったけれども、意外と楽しめた。
「いしわたり淳治って作家もするんだ」ってところで始まる面白さもあった。関ジャムで解説者として出演しているもんね、関ジャム観てなかったらそこの楽しさはなかったと思う。作詞家だからなのか、言葉のテンポがいいなと思う文章に何度か出会った。そのおかげて読みやすかったし、曲にノるではなく、文章にノれた。
読み終えて一番印象に残っているのが、いしわたり氏の野球の見るポ -
Posted by ブクログ
17/09/24 (65)
小説はダークな感じで好みではないけどエッセイのほうは好きでした。
・いつだって若者たちは怖がりなのに怖いもの知らずで孤独は嫌なのに人付き合いに心底疲れていて携帯電話がないと不安なのに携帯電話が煩わしいと思っていて皆より目立ちたいけども目立ちすぎたくはなくて笑わせるのはいいけど笑われたくはなくて表面上は楽しくしていても内心はナイーブで傷ついていたりして皆と違うことをする勇気はないけど皆と同じだとは思われたなくて…といった具合にとにかく複雑で、若さから来る日々の色々な問題に、若さゆえの色々と問題のある考え方で一生懸命に挑んでいる、不思議な生き物なのです。(P354-3