田村優之のレビュー一覧
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内容(「BOOK」データベースより)
アナリストとして活躍する修一は、高校時代の親友・有賀と再会する。二人の仲を引き裂き、恋人を永遠に奪った“あの事件”からすでに二十年以上の歳月が流れていた…。現役新聞記者ならではの経済問題への鋭い切り込みと、骨太なストーリーで話題を呼んだ傑作が遂に文庫化。
正直経済の部分に関しては良く分からないですが、国債と金利の関係が何となく分かってきました。
さて、それ以上にこの表紙と題名に象徴される青春の光と影(死語?)に僕の年代の男は魂揺さぶられると思います。僕は揺さぶられました。
僕はあまりこういう友情的な事が学生時代に無かったのですが、やはり友情っていいなあと -
Posted by ブクログ
ぅん。なかなか面白かった。
絵から、勝手に、the青春の話かと思ったら、そう遠くはなく、結局はそこに話は帰っていくものの、実は一番初めに財務省の話とか出てきて、へっ??って思った(笑)。大してあらすじも読まずにジャケガイしてしまいましたからのぉー。
でも、なんていうか、社会人へのエールになる本、っていうか。良かったと思います。じーんと来るし。
※ネタバレ※
高校時代の親友3人組。
付き合う2人とあと1人の男の子。
女の子の自殺事件を機に、関係が崩れ、今に至る…。
それを、もういい年した大人になった今、解決の糸口がほどけていく…そんな物語。 -
Posted by ブクログ
墓場まで持っていくつもりの秘め事。
しかし、自らの命が終わりを告げると知り、その秘密を明かす。
その秘密を聞かされたものは。
自分のせいで、あるものの命が失われたこと。
失われた命は、自分を守ろうとしていたこと。
秘密を保持していたものを怨んでいたのに、実はその秘密保持者も自分を守ろうとしていた。
経済アナリストと経済新聞記者の物語。
作者自身が現役の新聞記者とのことで、作中の経済問題への切り込みが鋭い。
2007年の作品だが、作中で懸念されている日本経済への懸念が2023年現在、ほぼ描かれるようになっている。
中年にも若かりし頃はあり、人の数だけ歴史あり。
読み手が若ければ、青 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は若かりし時の希望に満ちた未来と、現実とのギャップにじりじりと過ごしていた。修一は経済の専門家として一般的には成功した人生を過ごしていた。あるとき高校時代に決別した親友有賀と出会う。修一と有賀と純子とサチで、過ごした高校時代、ある事件をきっかけに純子は自殺し、みなばらばらになった。結局詳細は示唆されることなく、今に至る。あの時何があったのか?また修一は伯父の影響で皆を幸せにする経済の専門家を目指していたが、しがらみの中で、よくある経済の専門家として成功していた。親友との再会で、理想を目指しだす。2つのストーリーはあまり関係ないですが、経済の方は興味深かったですし、青春時代の話もありきたり