階知彦のレビュー一覧

  • 火曜新聞クラブ―泉杜毬見台の探偵―

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    新聞部を立ち上げた女子高生コンビ。スクープを追ううちに殺人事件へと発展する。
    銀髪碧眼(ポイント高し)の男子高生探偵が密室の謎に挑む。

    待っていました階知彦先生第三作!!
    なんといっても見どころは、タイトルからわかる通りマープルオマージュ。
    章からまさにそうですが、随所にクリスティ愛が散りばめられている。クリスティで育った?私としては堪らないのです。

    動機による犯人の絞り込み。マープル、ポアロといった名探偵が重きをおいた動機。推理の中心に置くことで、ロジックを見事に作り上げている。

    事件の意外性も然ることながら、その後に待ち受けるものは伏線やエピソードを意外なところから引き出し(すっかり

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    2018年11月13日
  • シャーベット・ゲーム 四つの題名

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    前作よりも、さらに読み易く、そしてロジカルに…
    読者への挑戦あり。ほぅ…やったろうじゃないか!!

    「四つの題名」
    暗号ミステリ+本格ミステリ。読者への挑戦は、手が届きそうで届かないくらいの、ちょうどいい塩梅。作者の丁寧さと緻密さで、謎が散りばめれている。構成力に感服です。
    相変わらず素晴らしい洞察力をもつ沙緒子。園子は有能な相棒だなぁ…

    「まだらの瓶」
    ロジックが美しい。このトリックには完全油断した。伏線を仕込むのがうまいこと…
    彼女らの成長も含め、極上の学園ミステリといえる。

    ミステリ初心者におすすめできる優等生な作品である。
    続編も大いに期待しています!!

    もちろん読者への挑戦は失

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    2017年07月04日
  • シャーベット・ゲーム オレンジ色の研究

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    現代版女子高生ホームズ&ワトソン。
    ライトノベル特有の、キャラクター萌えだけではないか?という心配は杞憂だった。のっけからシャーロック・ホームズしている。キャラクターの紹介はさっと済まし、推理と事件に入り込んでいくトントン拍子な展開に好感。

    伏線やミスリードは、本格ファンなら大喜びの作品である。強盗事件から始まり、殺人事件に繋がる作者の企みには、ロジックのインパクトより、細やかな構成の妙に酔いしれました。

    近年、ロジカルな若手ミステリ作家が頭角を現していますが、まさにこの作者も、そのど真ん中である。

    ライトノベルの皮を被った、本格ミステリであった。

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    2017年06月06日
  • シャーベット・ゲーム 四つの題名

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    前作は長編だったが今回は中編2作。ミステリー文芸部の生徒の障害事件の犯人を暗号解読で突き止める「四つの題名」と服毒自殺と思われている大学生の真相を暴く「まだらの瓶」どちらも沙緒子の鋭いロジカルな推理が楽しめる。園子も彼女とは違う視点の推理力を発揮していていいコンビ。暗号解読は一つ解けて終わりではなくその先に繋がっていくのが丁寧で良い。最後そこまで考えて話してたんだ!でも好きなのは小さな手掛かりを集めて一つの真相の絵が浮かび上がる正統派の「まだら」だなぁ。どちらも事件編と解決編に分かれているのも楽しい。ただまだらってどれが?

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    2019年08月31日
  • 火曜新聞クラブ―泉杜毬見台の探偵―

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    面白かった。いろいろ複雑に絡んでいて、よく練られてるなぁという感じ。お話のテンポもいいし、読み始めると止められない感じ。
    タイトルでもあり主人公たちのメインステージでもある新聞そのものが、ちょっと霞んでしまっているのが残念かな。ここは次回作に期待かな。

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    2019年07月11日
  • シャーベット・ゲーム オレンジ色の研究

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    日曜模試の帰りに立ち寄ったコンビニで偶然起こった強盗事件。すぐに解決したかに思われたそれを発端に、事件は意外な方向へ転がっていく……。シャーロックホームズシリーズのオマージュのような、女子高生が主人公のミステリです。

    キャラクター推しのラノベのような雰囲気の表紙ですが、キャラ設定などは割とさっぱりしていて、ちゃんとミステリでした。ちいさな手がかりから鋭く真実を導き出すクールな紗緒子と、真面目だけど好奇心旺盛で、感情や思い、些細な違和感を察してヒントを出す園子はなかなかいいコンビだなと思います。

    ただ、こういった一般人が探偵役のお話にはありがちなのですが、どうしても警察が主人公側に都合よく動

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    2022年08月10日
  • シャーベット・ゲーム オレンジ色の研究

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    高校の日曜模試の帰りのコンビニで和藤園子は見慣れない同級生に出会う。彼女、穂泉沙緒子は園子の思考や彼女の高校での立ち位置等を鮮やかに推理し、その後すぐ起きたコンビニ強盗事件も軽やかに解決する。そして二人はその場にいた客が関わる殺人事件の謎にも挑む事になり…。沙緒子の推理の積み上げ方はかっちりしていて正にホームズ的。園子も意見を出し、推理に協力する体制なのが対等の関係でいい。ただ推理した展開に真っ直ぐ進み過ぎかなぁ。刑事達含め関係者都合良く動き過ぎるしそれはいいのか?な点もある。思い出せないけど本家「緋色の研究」もそんな感じだったっけ?

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    2019年08月11日
  • 火曜新聞クラブ―泉杜毬見台の探偵―

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    あれだな、見た目は奇妙な高校生が推理するお話。
    とても限定されたエリアの出来事だけど、なかなかの面白さ。

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    2019年02月24日
  • 火曜新聞クラブ―泉杜毬見台の探偵―

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    皆さんのレビューによればミス・マープルを知っていたらもっと楽しめたらしい。いろいろ唐突で楽しむまではいかなかった。

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    2019年01月10日
  • シャーベット・ゲーム 四つの題名

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    【収録作品】四つの題名/まだらの瓶
     沙緒子の適性としては日常の謎よりも殺人事件の捜査が向いているのだろうが、女子高生の活動範囲としては無理がある。(それをいうのは野暮だけど。)事件編が「読者への挑戦」形式になっており、情報を公平に提示していて親切。

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    2017年04月19日