吉田麻子のレビュー一覧
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皇国史観の元となったイメージが強い平田篤胤の思想を、その生涯を著作とともに読みやすく解説。儒教など外来事物の蔑視や日本神話の都合のいい切り張り、幽冥界の存在・気吹舎の由来となった笛や天狗小僧との交流にまつわるオカルト的な部分など面が目立つものの、古代の神話を捉えなおしたその真意は民草のために様々なものに宿る神々がバランスを保って世界を成り立たせており、天皇も究極的にはその役目のために存在意義があるというまっとうな思想に思える。それだからこそ向学心・信仰心のある当時の人々がこぞってその門下になったのだと分かる。そしてそのラジカルな部分が体制(幕府)への反抗も生み出し、のちには皇国史観にも利用され
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「もしドラ」の二番煎じだと思うことなかれ。出来すぎたストーリー展開ではありますが、実に面白い!
そもそもドラッカーって、本で「計画より実行が大切」と主張しているのに、私を含めて読んで満足で終わっている人が多いのでは。そうした人にはかなり参考になる1冊です。
「個人の成果」ではなく「組織の成果」にこだわる理由(P151)も腑に落ちます。
「仕事はプライベートの反対語じゃない。自分を成長させる最高に楽しい機会」(P191)
「最終の意思決定には、意見の不一致を経てすべき」(P200)
「意見の不一致はもっともらしい決定を正しい決定に変え、正しい決定を優れた決定に変える」(P245)
など名言が心に -
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【まとめ】
・他人は変えられない。成果を上げたいならまずは自分が変わること。
・何かを始めるのに遅すぎることはない
・知識労働者=自分で考え行動し、成果を上げる
・全くする必要のないこと、何の成果も生まない時間を直ちにやめる
・組織の外=社会に変化を起こすことが成果だ→自分にとっての成果とは何か??
・成果をあげられない人ほど多く働いている
・プライベートは仕事から逃げ込む場所では無い。仕事で成長できるからこそプライベートが輝く
・成果をあげる意思決定のステップ(p234)
・成果をあげる能力は習得できる
『自らをマネジメントすることは常に可能である』
【Todo】
・経営者の条件を -
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ネタバレ・伊吹廼舎塾蔵板の平田篤胤「鬼神新論」を、数少ない和本の1冊として、私は持つてゐる。もちろん読むためではない。篤胤本は和本としては圧倒的に安いから買つたまで、これで読まうなどとは考へもしない。それでも巻頭ぐらゐは見てみるもので、序文から本文の初めあたりまでは読んでみた。しかし、その序文が尾張の鈴木朖によるものだと知つたのは吉田麻子「平田篤胤 交響する死者・生者・神々」(平凡社新書)を読んだ時だつた。迂闊なんてものではない。第四丁裏に大きく尾張の鈴木朗と書いてある。名が異体字でないにしても、こんなのを見落とすなどといふのはありえない。と同時に、なぜ鈴木朖かと思ふ。朖は今なら国語学者と言ふべき人で
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ネタバレドラッカーの「経営者の条件」を題材にした、
どのように実践するかという、小説だった。
・成果を上げるために必要な能力
1. 汝の時間を知れ
2. どのような貢献ができるのか
3. 人の強みを活かす
4. 最も重要なことに集中する
5. 成果をあげる意思決定をする
を、修練していくことにある。
・成果のあがらない人の特徴
1. 一つ仕事に必要な時間の過小評価
2. 焦り、急ごうとする
3. 同時にいくつかのことをする
・成果を上げるためのステップ
①問題の種類をしる
(一般的か例外的か、原則、方針、基本理解が必要)
②必要条件を明確にする
(問題を解決す -
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僕は弱い。乗り越えたと思っていた一面が、ふとしたきっかけでまた顔を出してきた。
なるほど、といまは思える。きっと、これを乗り越えてみなさいっていうのが、神様からのギフトなのだと。ここをがんばらないと、あなたの目的は達成できないよと。そう言われている気がする。
パン屑を啄む小鳥のように、困ったなあと思うと、本を示してくれる。読め!!というのだろう、必ずなにか答えをくれる。正解かどうかはわからないけれど、気持ちは整理できるのがわかる。
どんな言葉を拾うのかは、ぼく次第。結局、決めるのはぼく自身なのだ。このタイミングで、ドラッカーって・・・神様はボクになにをさせたいの?それとも、ぼくはこういう -
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ドラッカーの名著「経営者の条件」を小説風に書いた本。
経営者の条件ってタイトルが微妙だなあって思ってますが、
そもそもこの本って、別に経営者に限らずに読んだほうがよい。
自分の時間の使い方を理解(現状把握)して、
自分の強み・弱みを理解(自己分析)して、
一緒に働くメンバーの強み・弱みを理解して、
チームとして強みにフォーカスして役割分担(チームビルド)して、
定期的に実施した内容の振り返り(改善)をする
というのは、組織を形成していくうえで必要不可欠。
そして、この前段には「何をするのか?」といった、
目的を徹底的に考えることが重要。
プロジェクトにおいても自分自身においても、
何のため