坊木椎哉のレビュー一覧

きみといたい、朽ち果てるまで

坊木椎哉

[螢]

死

生よりも死の方が魅力的に描かれた作品だと思う。現実では有り得ないくらいの距離感で日常の中に死が存在する。物語の中では死体がゴミとして当たり前のように棄てられていくが、かと言って死を軽く見ているわけでも無いのが不思議な感じだった。読み終わった後、いい意味で心がどっしりと重かった。

この世で最後のデートをきみと

坊木椎哉 / shimano

偶然入った書店にポスターが貼られて推されていたので、気になってた小説。角川と集英社から2冊同時リリースというのも珍しくて目を惹かれた作品でした。

内容はホラーというか、猟奇もの・グロもの。
作者がジャンプホラー小説大賞銅賞という事もあり、黒乙一がお好きな方や、その女、アレックスの登場人物に理解のある方には、気に入ってもらえるのではないかと思います。

この手のジャンルに久しぶりに出逢ったので、楽しく(というと語弊があるが)読めました。もう１冊のきみといたい〜を読むのも楽しみにしてます。

きみといたい、朽ち果てるまで

坊木椎哉

殺人、クスリ、女と警察をはじめとする国家が関与しないインモラルな街イタギリで死体回収屋の少年晴史(はるふみ)が物売りで似顔絵描きの少女シズクと仲を深めていく物語。作者の坊木椎哉の博識さが文章から見て取れる。また、ワードセンスも彼特有のものを感じさせる(「珊瑚色の唇からこぼれたのは、落ち着いた調子のソプラノだった」など)。泥水を啜りながらも懸命に足掻き生きる主人公を見たい人は読みとよいでしょう。

この世で最後のデートをきみと

坊木椎哉 / shimano

悲しい狂気。
表紙と題名で何となくラノベかなと思って借りたらこんなストーリーだったとは。
表紙の女の子がナイフを持っていたことに後から気付いた。

きみといたい、朽ち果てるまで

坊木椎哉

グ、グロいならそうと言っておいてくれ……。
そういう描写はお上手でした。最終的にどいつもこいつもというか。ありがちっちゃありがち。

この世で最後のデートをきみと

坊木椎哉 / shimano

グロい話ではあったけど、グロさは少なかったように感じた。
もう少しグロさとかあればもっと面白いのにら、