よくあるテクニック論を否定し、古臭い言い方では努力と根性の重要性を説いている。
ほとんどが体験談であり、本質的なことは少ないのでそこだけ読めば十分。ただし、どこに記載されているかを読み取る必要があるので、無駄に読書時間が取られていしまう。うまく読み飛ばすテクニックが必要。
・GRITとは「Guts(度胸)」「Resilience(復元力)」「Initiative(自発性)」「Tenacity(執念)」の頭文字。
・Gutsは、困難に挑み、逆境にもたじろがない勇気や度胸。
・Resilienceは、挫折などから立ち直る力。
・Initiativeは、GRITを動かし前へ進めるもの。率先して物事に取り組む力。
・Tenacityは、どんなことがあっても目標に集中し続ける能力。
・夢を思い描けば実現するという本が多いが、ある研究では空想をすれば気分が良くなってしまい、簡単に成功できると思い込んでしまうため、努力をしようという意欲がなくなってしまう。さらに現実が相乗以上に厳しいと分かると、やる気が失われて不安が募る。
・自分の能力を低く見てしまうクセは、失敗したときのショックを和らげたいから。一方で行動を自制させてしまう。この傾向がある人は、自分の功績を幸運や他人の力のおかげだと考える。
・普段から居心地の悪い状況を自らに課すことでGRITが高められる。目をつぶって服を着たり、レストランで食べたことのないメニューを注文したり、エレベーターで見知らぬ人に挨拶をするなど。
・小さな達成を通じてやる気を保つことができれば、遠い将来のもっと大きな目標に取り組むのに必要な忍耐力が養われる。
・一日のうちで何もしない時間を作ることで、忍耐力が鍛えられる。電車ですぐにスマホを見ないなど。
・子供に復元力を身につけさせるには、自分のことを無条件で信じ、期待してくれる大人が必要。
・人間の最も深いモチベーションの源泉は、他者を助けたいという思い。他人を助けると、喜びや報酬に関わる脳の領域が活性化する。