相澤いくえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
〇美大生の本気、ひたむきな大学生活に思わずうるっと
東北の小さな美大に通う、千葉・本吉・藤本。
クラスに3人しかいない男子が、美術と本気で向き合い大学生活を苦しみながらも謳歌する物語。
1話。千葉は泣く川下さんを見て、気づくシーン。
「頑張り続けるのはつらい」「頑張らないと、評価してくれた川下さんに失礼だ」
「みんな頑張ったんだ。頑張ったから結果が出たんだ。」
「努力の仕方が分からないなんて言い訳だ。」「結果が出るまで頑張るだけだ。」
作者が頑張らなかったら、こんな言葉は主人公に吐かせられない。
きっと努力の人なんだろうな。
表紙の軽いタッチ・明るい色に対し、中の絵は気迫や悲壮感、焦りが伝わってくるコマが多いから、笑顔のシーンがとてもよく映える。手書きなのでお世辞にもキレイとは言えないが、それでも思いは伝わってくる。
モディリアーニとは、イタリアの画家であり彫刻家で、パリ派の一人に数えられるという。
死後、作品の注目を浴びたモディリアーニ。
西洋美術史には不得手なのでなぜモディリアーニにお願いするのかは正確に推測できないが、パリの芸術家たちがモンパルナス地区にいたことから、大学生だった自分や自分たちと何かモディリアーニの姿を重ね合わせたのだろうか。
将来、自分は死ぬ前に、モディリアーニのような才能を輝かせられるだろうか。
どこか不器用だけど、ひたむきな彼らの姿に何度か、うるっときてしまう。
作者はモディリアーニに、何をお願いし、何を叶えられたのだろう。
千葉たちの今後が気になり、2巻からも目が離せない。