原沢伊都夫のレビュー一覧

  • 日本人のための日本語文法入門

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    日常的に日本語を使っている日本人には分からない、ニュアンスとしての日本語の話がてんこもり。少し学術的に偏っている感もあるけど、翻訳業の人間には有用。

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    2014年12月27日
  • 日本人のための日本語文法入門

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    ムード、ボイス、テンス、アスペクトといった外国語文法ではおなじみの道具立てでもって、日本語がクリアに説明されていくのは壮観です。
    ついに日本語がグローバルスタンダード(?)の土俵に乗ったかとの感慨すら覚えます。
    そして、クリアに説明されているだけに、日本語と英語との差異が浮き彫りになります。間接受身文や時制の一致に関する部分が典型でしょう(本書では英語との比較が随所に出てきます)。

    学校でいくら勉強しても英語ができるようにならないことについては様々な議論がありますが、ひょっとすると学校文法(国文法)と欧米語文法の相性の悪さもその一因なのかもしれません。
    英語教育の失敗(僕は必ずしもそうは思い

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    2013年05月25日
  • 日本人のための日本語文法入門

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    無味乾燥だった学校文法に比べて「日本語文法」の斬新さに驚嘆した.外国人に日本語を教えることがベースになっているからか、英語との対比が面白かった.昔話の「おじいさんとおばあさんが」の「が」と「おじいさんは」の「は」が英語の冠詞のaとtheに対応する件は、思わず「その通り!」の声が出た.

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    2013年04月19日
  • 日本人のための日本語文法入門

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    テーマは興味深く、面白く読むことが出来ましたが、説明が足りないと感じる部分がありました。もう少し詳しく説明された日本語文法の本を読みたくなりました。日本語文法の入口の本としては有用だと思います。

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    2013年02月08日
  • 日本人のための日本語文法入門

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    ネタバレ

    学校文法とは異なる日本語文法の姿に初めて触れることができた。
    ボイス(態)、アスペクト(相)、テンス(時制)、ムードといった聞きなれない用語も、概略が分かりやすく理解できた。
    丁寧で分かりやすい説明というのは、このような文章なのだと感心させられる。
    文化・メンタリティと言語が不可分であることも、よく認識できた。
    知識としては面白かったが、これを読んでも日本語の上達にはつながらないように感じる。
    12-155

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    2012年12月29日
  • 日本人のための日本語文法入門

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    扱われているのは次のような内容。
    ・日本語の文型
    ・コトとムードの文構造
    ・自動詞他動詞の機能
    ・ボイス
    ・アスペクト
    ・テンス
    ・ムード
    ・複文

    部分的には知っている話もあったが・・・。

    自動詞他動詞の問題は、動詞の性質(あらわすものが動作か、状態か、変化か)ということと関わる。
    このことが、「~ている」「~てある」の使い分けにも関わっているという。
    たしかに、言われてみれば理屈は納得。
    これまでそのことを総合的に考えようとしてこなかった自分に愕然とした。

    ただ、その一方で、ただトピックを並べただけの章もあり、そこはちょっと残念。
    個々の文法的な減少から見えてくる大きな風景がもっと見ら

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    2012年11月16日
  • 日本人のための日本語文法入門

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    まえがきから今まで自分たちが学校で学んできた文法と、実際の日本語文法と違うという指摘があり、
    全くそのことを知らなかった私にとっては目からうろこが落ちる思いでした。

    また、普段何気に使っている言葉には、何をどう選択するのが正しいかという論理的な理由があり、
    曖昧だと思っていた言葉が実はかなり明確なものだということに気付かされました。

    全体を通して非常に読みやすく、小難しい部分はありません。
    日本語について興味がある方だけでなく、外国語を勉強している方にもためになる内容だと思います。

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    2012年11月11日
  • 日本人のための日本語文法入門

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    「日本語文法入門」だなんて、義務教育時代の国語授業を学び直す内容なのだろうな、と簡単に推測して買った本です。しかしながら、どうやらそういう中身ではなかったのでした。「どうやら」なんて言い方をするのは、僕が義務教育時代に、どうやって文法を教わったのかを、ほとんど覚えていないからです。「連用形」だとか「体言止め」だとかといった言葉は覚えていますが、文法といえば、どちらかというと英語文法のほうが頭に残っているほうです。

    さて。
    これまでみんなが国語で習ってきたものって「学校文法」と呼ばれていて、「日本語文法」とは区別されている、とあります。それでもって、日本語文法のほうが正しい、と。なぜか。学校文

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    2023年02月20日
  • 日本人のための日本語文法入門

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    日本語は難しい。
    日本語が難しい。
    どちらも文法的には正しいけれど、与える印象が違う。
    その「なぜ」を紐解く一冊でした。

    普段何気なく選んでいる言葉の繋ぎには
    理由と意味があったんだなあと改めて感じます。

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    2019年11月02日