山本悦子のレビュー一覧

  • ボーダレス・ケアラー 生きてても、生きてなくてもお世話します

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    とりあえず児童書扱いだけど、ヤング向けで十分だと思う。いわゆる「幽霊が見える」話だが、彼らを怖がったり騒いだりすることなく、優しく接する主人公が素敵。この世に思いを残してボーダーとなった魂たちに向けるまなざしは生きてる人へのそれと変わりない。
     常々「幽霊スポット」とかで騒ぐ人たちに違和感があった自分としては、こうした本を多くの人に読んでもらって、「生きていた人」への扱いを考えてほしいものだと思う。
     
     挿絵目当てで買ったけれど、思わぬ拾い物をした気分。

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    2021年12月04日
  • はっぴょう会への道

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    大きい声が出せない子、目立ちたくない子にとって、発表会は憂鬱なもの。何回もやり直しさせられて、同じ役の子にやめれぱ、って言われちゃうし…

    ゲンちゃんみたいにさっぱりした男子、いいなあ。

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    2021年05月27日
  • 今、空に翼広げて

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    児童書ならではの言い回しもあるが、大人が読んでもハッとする言葉がたくさんある。集団登校のグループが、小1のつばさの問題を中心に、自分の心や家族の事と絡めながら、自分のやれることを考える。呪いとお呪い…セイコさんは本当に安倍晴明なのかもしれないね。

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    2020年04月27日
  • 今、空に翼広げて

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    1年生つばさは落ち着きがなく、同じ登校班のマキは苦労していた。登校班のメンバーは、まじめな班長のリサ、思ったことをすぐに口に出してしまうケイタ、ブラジル人でイケメンだけどへんな俳句をよむパウロ、2年生のティアラちゃん、面倒見のいいマキ、そして1年生のつばさ。つばさの家庭の事情は複雑で、登校班のメンバーは何かと気にかけていたが、ある日事件が起こる。「よそ様のことにかまうな」という母に反発するマキを中心に、子どもたちなりに考えたのは…。

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    2020年02月08日
  • ボーダレス・ケアラー 生きてても、生きてなくてもお世話します

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    ネタバレ

    夏休みに、認知症の祖母の見守りを親から任された主人公。
    数ヶ月前に亡くなった祖母の犬を、祖母は まだ生きていると思っており、犬の散歩を毎日欠かさずやっている。
    主人公は、その行動を見て、認知症だからかなと思っていた。

    しかしある日、主人公が、祖母の犬のリールを持つと数ヶ月前に亡くなっていたはずの犬の姿が見える。調べた結果、犬のリードを持った時だけ犬の姿が見える。
    このように、うまく成仏できていない存在が犬以外にもいることが発覚した。

    主人公は、上記のような人たちがなぜ今のような 姿になっているのか背景を調べ、その人にとって、一番幸せな選択肢(成仏した方が良いか、そのままの方が良いか)をみつ

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    2025年06月28日
  • マスク越しのおはよう

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    マスクフリー活動の仲間に薦められた一冊。

    小学校高学年から中高生のマスク依存を心配していた私。
    彼女達の心の闇の部分に対してなかなか想像力が働かなかったけれど、この本を読んで少しは理解できたかも。

    マスク依存や不登校の子ども達が抱えているものは様々だけれど、誰かが支えてくれれば、きっと一歩を踏み出す勇気が湧き出てくるのだろうなと思えた。

    まだまだマスクが外せない中高生は少なくない。
    早くみんなの素敵な笑顔が見たい。

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    2024年04月08日
  • はっぴょう会への道

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    この本を読んでわたしは、ひなこが「がりんば」のやくをがんばって練習するところがすてきだなと思いました。なぜかというと、練習するとできなかったセリフやポーズなどができるようになったからです。

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    2023年07月30日
  • 今、空に翼広げて

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    言葉の持つ影響力について考えさせられる物語でした。内容としてはぜひ小学生のお子さんに読んで頂きたいのですが、児童書としてはかなり長さがあるので、本が苦手なお子さんは集中力が必要かもしれません。

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    2022年03月15日
  • ボーダレス・ケアラー 生きてても、生きてなくてもお世話します

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    個人的に興味があるヤングケアラーもの。と思って借りたのだが、ヤングケアラーは確かに出てくる。主人公だ。しかし、主人公は生と死の世界にいるボーダーの幽霊のケアラーでもある。水先案内人は亡くなった犬。その犬のリードに触れることでボーダーにいる人が見える。想像とは少し違ったがこれはこれでよかった。

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    2022年01月19日
  • 夜間中学へようこそ

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    こんな作品があったとは、
    家族が買ってくるまで知りませんでしたが。
    2019年に『しんぶん赤旗(日曜版)』で連載されたという、
    夜間中学校を描いたマンガ。
    戦後の混乱の影響で中学に通えなかった幸(さち)さんは
    76歳にして一念発起、夜間中学への入学を決意。
    ちょうど別の中学校の一年生になった
    孫娘・優菜(ゆうな)ちゃんは、おばあちゃんの送迎担当に。
    そこで「学び直しの場」「新しい発見の場」としての
    夜間中学を覗き、
    様々な人たちと触れ合って見聞を深める――という、
    ハートウォーミングでありつつ、
    現実の厳しさを描出してもいる佳品。
    ただ、もう少し、
    そこで教える立場の先生目線の切り口も欲しかっ

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    2020年05月22日