國重惇史のレビュー一覧

  • 住友銀行秘史

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    タイトルに惹かれ(笑)
    秘史というほど・・・確かに登場する人物は行内はもちろん大蔵省など固有名詞バンバンで、臨場感はあるものの、読み進めていくと、時間軸に迷子になってしまい、このイトマン事件ってどのくらい続いたのか???
    でしたが、巻末に年表があり、1990年1月から1991年4月とわずか1年ちょっとの間でこれだけのお金が動いていたんですね?( ; ゜Д゜)

    ちなみに世の中の動きとしては、ゴルバチョフ氏がソ連初代大統領や湾岸戦争勃発などがあったようです。

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    2018年10月15日
  • 住友銀行秘史

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    いまだ謎の多いイトマン事件を、銀行内部の目線で当時の記録と共に公開されている/ 雅叙園観光、コスモポリタン池田、五えんや、川崎定徳、宅見組、南青山三丁目、とバブル史に残るワードがでてきて面白い/ 非常に興味深いし、貴重な資料であると思う/ しかしこれを読んだ伊藤寿永光がデタラメも多いと反論している/ 一般的にイトマンと住友の財産が食われたとされる経済事件だが、実際には住友は加害者だったとする論もある/ 住友銀行の保身のために切り捨てられ財産を毟り取られた伊藤氏という図式が一番しっくりくる/ 関係した裏社会の関係者はほとんど亡くなったのではないだろうか/ この事件のすべてを紐解くには、許永中と伊

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    2018年10月08日
  • 住友銀行秘史

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     ド迫力のドキュメント!驚くべき日本のトップ企業の裏幕。著者は業務渉外部・部付部長として住友銀行を救うために!イトマン事件を内部にあって日経記者と協力し密かに日銀・大蔵省・その他マスコミ・金融機関などに内部告発し、磯田一郎住銀会長、河村良彦イトマン社長を辞任に追い込むが、達成感はなく虚しかったという心境はその通りだろう。記者にしてもスクープではなく、突出することによる誤報扱いで萎んでしまうことを恐れて他の新聞にも情報を流すことがあるのだ!すでに四半世紀前となった空前の経済事件において詳細なメモを残していたという著者が、今なら迷惑をかける人も少なかろうということで実名入りのドキュメンタリーになっ

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    2018年09月02日
  • 住友銀行秘史

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    メモと自分のいけんが中心だからどのくらい真実なのか、真実はおそらく人間の数だけあるしなあ、と思いつつ。
    先日読んだ闇社会の守護神と同時期で別角度からの話。
    同じ事件を語っているわけではないので、中立性を重んじるのであればもっと多面的に見ないといけないが、こういう時代だったんだろうな、サラリーマンの出世競争の本業との無関係さを感じますね。。

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    2018年08月11日
  • 住友銀行秘史

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    生まれる前の事件ということもあって、ピンとこなかったというのが正直な感想。
    登場人物や、その思惑の多さから、理解が難しくはあったけれど、イトマン事件という出来事があって、内部ではこんな動きがありました、ということを知れた。
    少し文学的な表現も多くて読みづらい部分はあったけれど、社内政治の様子は生々しく伝わった。
    銀行の、サラリーマンの生き方の縮図、みたいなものが見えたような気がします。

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    2018年06月16日
  • 住友銀行秘史

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    イトマン事件の裏側。
    なんつか。

    事件自体の記憶があんまりないし。
    当時やっぱり組織の中で上手く立ち回ったんじゃないかという感じが否めない。今更、銀行のため、社会のためと言ったって、あなたを信じて裏切られた人もたくさんいたわけだよね。それを、保身しか考えてないとバッサリ切る。そうかもしれないけど、信じてた人に結局裏でコケにされてた人たちはいたたたまれない。

    構成としても、当時のメモと、本文が錯綜するのは読みづらい。どっちかにしてほしかった。

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    2018年04月22日
  • 住友銀行秘史

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    住友銀行当事者の一人によるイトマン事件の内幕。ずるずると闇の勢力に食い物にされてく銀行の体たらくが描かれる。
    備忘録のメモと70才のお爺ちゃんの記憶に基づくものなので、かなりとっちらかってる。イトマン事件の概要を他の本で掴んでないと読むの厳しい。

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    2018年01月11日
  • 住友銀行秘史

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    住友銀行で取締役まで勤めた著者が若かりし頃のメモをもとに書き起こしたイトマン事件ノンフィクション・ドキュメンタリー。イトマン事件自体は、僕の記憶にも明確に残っているのだが、なにぶん世間を知らない年頃だったため「なにが何だかよく判らない事件」という印象しかなかった。そのせいもあってか、いまさらその内情を暴露されてもさほどの感銘はない。著者の筆も、ノンフィクション向きではなく、まあ 70の爺さんが書いた雑文という印象。

    しかし、住友銀行という巨大企業が一会長、一副頭取の私物として喰いものにされ、シテ筋や地上げ屋が公然と日本ビジネスの登場人物となり、株主総会と言えばヤクザが仕切るのが当然とされてい

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    2018年01月05日
  • 住友銀行秘史

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    イトマン対策を住銀の裏で行って来た人の暗闘のメモ。
    住銀内に留まらず、マスコミ、大蔵省、日銀、検察まで情報を流して操作するなど、想像を絶する世界。
    どこにでも、権力を握ると腐敗する人がいるが、それと住銀内の人事派閥抗争がからみ、繰り広げられるドタバタ劇には唖然とさせられる。
    これでは闇の勢力に付け込まれるのもわかる。

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    2017年10月24日
  • 住友銀行秘史

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    今だからやっと書けるんだろうな…という企業内部のことこまかな記録。サラリーマンがここまで実名でバンバン発言を晒されるなら、もうちょい自分自身のことも厳しく振り替えってほしかった。バブルの頃のこういう記録は貴重だと思う。どこの業界でも、あの頃の仕事量、勢い、人間の野蛮さなど、もう経験できないなにかがあると思う。

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    2017年10月20日