國重惇史の作品一覧

「國重惇史」の「住友銀行秘史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 住友銀行秘史
    3.6
    大蔵省とマスコミに「内部告発状」を送ったのは私だ。実力会長を退陣に追い込み、上層部を動かし、わが住友銀行は生き延びた。そのなかで、行内の人間関係が露になり、誰が本物のバンカーなのかもわかってきた。いま明らかになる「イトマン事件」の真実、闇社会の勢力との闘い、銀行内の激しい人事抗争ーー。四半世紀の時を経て、すべてを綴った手帳を初公開する。

ユーザーレビュー

  • 住友銀行秘史

    Posted by ブクログ

    戦後最大の経済事件イトマン事件について、住友銀行側からの支店を記した本。國重氏が残したメモをベースに構成されている。イトマン事件に関しては一度概要を調べてから本書を読むと理解がより深まると思う。

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    2025年02月02日
  • 住友銀行秘史

    Posted by ブクログ

    学生時代、官庁訪問でいつくかの地検にいったときに、パンフレットや広報映像で代表的な経済事件として取り上げられていたのが、このイトマン事件でした。自分にとってはもの心つくかつかないかの「過去の話」だったわけで、現実感はあまりなかったのですが、それでも、検察が戦った「巨悪」、「社会の闇」の象徴として紹介されていたのが印象に残りました。
    さて、本書、さながらリアル半沢直樹の銀行内の権闘争が描かれるわけですが、件の主人公がときに自ら不正に加担したり、明らかに違法な「危ない橋」を渡るのに対して、本主人公は、怪文書「Letter」をだしたり、社長解任を主導したりと暗躍はするものの、一貫して自分の身はきれい

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    2022年08月11日
  • 住友銀行秘史

    Posted by ブクログ

    ジャーナリストや記者のルポではなく、当事者の目線で書かれていることから客観性に欠ける部分が多々あること、また著者がヒロイックに書かれ過ぎていることに目を瞑れば、日本を揺るがす経済事件の奇譚として評価が出来ると思う。本人のメモを中心にストーリーが展開していくがスピード感や良い意味での生々しさは特筆するものがある。

    上述した客観性を担保する為に本人のメモをベースに記者筆としていたらより高く評価されるノンフィクション作品となったのではないかと思う一方、著者の晩年を知るとそうしなかった理由を垣間見る気がする。

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    2025年09月20日
  • 住友銀行秘史

    Posted by ブクログ

    イトマン事件について、住友銀行側の”中の人”として対応にあたった当人による回想録&まさかの暴露も。ドラマか映画にでもできそうなスリリングな展開。銀行の幹部のおじさん達はなぜ子どものようにに内輪で群れたり権力闘争するんだろうって思って読んでいたら、”役員は自分の仕事を全部部下がやってくれるから暇”とのこと。なるほど。。

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    2024年09月29日
  • 住友銀行秘史

    Posted by ブクログ

    バブル絶頂期にまきおこった、住友銀行とイトマンを巡る事件に関する詳細が記されている。

    著者は元住友銀行の元取締役であり、組織内部から状況を伺い、逐一をメモとして残した。住友銀行という組織を護るただ一心に、陰に陽に行動し事件のおとしどころを探っていく姿は、感銘しかない。

    巨大組織の中とはいえ、実は組織の大小は問わず、実に人間臭いところで組織が動かされていくことが、手に取るように分かり非常に面白い。

    勤め人なら読んでおいて損はない、一冊だ。

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    2024年02月26日

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