小川さゆりのレビュー一覧
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宗教に関心があるため、読んでみました。
良い本というと表現があれですが、
評価は⭐️5です。
宗教を信仰していない自分にとって、
悪夢が現実になっているような世界の話でした。
この本を読んだり、小川さゆりさんのお話を
YouTubeなどで聞くと、とても胸が苦しくなります。
ご本人がどれほど辛く苦しい思いを
されてきたのか、強く想像させられました。
僕はこの本を読むまで、特定の宗教を除き、
宗教についてそこまで悪いとは思っていませんでした。
しかし、特定の教団の実態について、
自分が思っていた以上に深刻だと感じました。
このような方がたくさんいると思うと、胸が痛みます。
なかなかこのような話を聞いたり読んだり
することがないので、強く印象に残る一冊でした。 -
Posted by ブクログ
まず辛い過去と向き合い、文字に起こした著者である小川さんのご苦労を労いつつ感謝の気持ちを伝えたく思いました。
ご自身の半世を紐解くにあたり、宗教の暗部だけでなく、明るく幸せだった部分も明るみにし発信することは、正義の矛先や発信する意義を問いただす作業でもあり様々な葛藤があったと察します。
また、教会内部には良い人も沢山いて、信仰により幸せな人達がいたという事実。これらは世論が統一教会潰しに振り切っている中でメディアが触れない不都合な事実でもあると思いますが、小川さんは実直にその事実も述懐されています。
教会の全てを否定することはせず、良い思いをしたことも踏まえ、それでも教会と対立する姿勢を決意した小川さん。この境地に達するまでどれだけの思考の反芻があったのか、心中察するに余り有ります。
なにより、本書の終盤に「自分の(被害者救済の)活動はたくさんの人(信仰者)の人生を巻き込んでしまっている」「恨むより、許したい」とありますが、これらの言葉こそが、被害者救済を多面的に見続けてきた小川さんの思考の跡を端的に表現している気がします。
私は無宗教家で、親からネグレクトを受けたこともありません。ですから、統一教会絡みのニュースに触れるたび、被害者の気持ちを知り支援はできても、その辛さを完全には想像・共感できないことを心苦しく感じていました。本書はそんな私の想像を補完してくれる書籍だと思いますが、それでもまだ、小川さんはじめ橋田さんのような被害者の苦しみを完全に理解出来ているとは言い難いと思います。
私に出来ることは被害者や当事者の気持ちに到達せずとも知る努力を続けることだと改めて感じました。 -
Posted by ブクログ
非常に考えさせられる内容でした。
自分の両親もクリスチャンです。
宗教の中ではメジャーな部類ですが、自分の子供の頃はやはり宗教差別みたいなところがありましたし、価値観が友達と違って、そのギャップに悩んだこともありました。
子供の頃を思い出し、著者の考えには強く共感しました。
ただ、決して宗教そのものは悪いとは思いませんし、信じているものが違えど、幸せに過ごせるといいなと思います。
自分はアメリカに住んでいた時期に、宗教という概念は克服しました。
向こうの人は入っていない方が珍しいですし、キリスト教、仏教、イスラム教以外にも、滅茶苦茶宗教があるので、共存していればそれでいいのかなとも思っています。
自分たちと違うからということだけで、迫害や嫌がらせなどが起きない社会を作って行きたいですね。
ちなみに自分は今は完全に無宗教です。 -
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2014年の御嶽山、登山者として山頂で噴火に遭遇し、最善の努力と運によって生き延びた山岳ガイドの手記。
その時、御嶽山で何が起こったか、そして彼女はどんな状況に陥り、どのように生き延びたかという克明な記録。
63名という多くの犠牲を出した噴火の記憶を、忘れず、風化させず伝え、そこに確実にある危機として、敬い、できれば二度と犠牲者を出さないよう、伝えたいという思い。
私は山には登りません。
だから、本書に書いてあることは関係ありません。とは思わなかった。
御嶽山は活火山。それは皆が知っていた事実。
でも、ずっと安全だったから、警戒レベルが低かったから...そこに噴火は起こった。
日本は地震が多い国だから、プレート境界にあるから多少の地震は仕方ない。
富士山はずっと噴火してないから大丈夫。
だとは、私は思わない。
危機には敬意を払い、自分にできるだけの対処をする。家族、仲間に呼びかける。
備える。
大事なことを、改めて認識させてくれる手記だった。 -
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小川さゆり『御嶽山噴火 生存者の証言 増補版』ヤマケイ文庫。
2016年に刊行されたヤマケイ新書『御嶽山噴火 生還者の証言』に第五章として、その後の安全登山活動、御嶽山の防災への取り組みなどを追加し、文庫化。
2014年9月27日午前11時52分に発生した御嶽山の水蒸気噴火で63人もの尊い生命が失われた。9月10日と11日に火山性地震が50回以上もあり、噴火の警戒レベルを引き上げる条件を満たしていたにも関わらず、通常のレベル1からレベル2に引き上げられることはなく、火口付近の立ち入り規制は行われていなかった。
2011年3月11日の東日本大震災も似たような状況で発生した。3月9日の午前中に津波を伴う震度5弱の強い地震があり、その後もマグニチュード6クラスの地震が相次いでいたにも関わらず、何ら注意喚起が行われなかったのだ。自然災害は予測不能と言われるが、今から思えば、自然は人間に大きなヒントを与えていたのだろう。
今から10年前に起きた御嶽山の水蒸気噴火。2014年9月27日の好天に恵まれた土曜日の昼時にに発生したということもあり、御嶽山の山頂付近は多くの登山者で賑わっていた。そんな登山者の1人であった山岳ガイドを務める著者が頂上直下からの決死の脱出行を生存者たちの証言を交えて描く。
突如として発生した水蒸気噴火。見る見る噴煙が上がり、火山ガスに覆われる中、巨大な噴石が飛び交い、著者は岩の陰や岩の窪みに身を潜め、ひたすら噴火が収まるのを待つ。助かった多くの登山者も岩陰や山小屋などで身を護る行動を取っていたようだ。しかし、それも運。事前の情報収集力、判断力と行動力、そして、運が明暗を分けたのかも知れない。
御嶽山の水蒸気噴火の映像はテレビのニュースやSNSなどで目にする機会があった。見る間に空を覆う黒い噴煙、飛び交う噴石、パニックに陥る登山者。余りにも過酷な映像には驚かされた。東日本大震災の時に自分は会社の2階で震度6強の揺れを経験したのだが、天井から石膏ボードや蛍光灯が落ちて来るは、鉄製の扉や配管パイプがガンガン鳴るはで、全く生きた心地がしなかった。津波被害や原発事故を別にすれば、10年前の御嶽山ではそれ以上のことが起きたのだ。山頂付近で遮蔽物が殆ど無い中で噴火に遭遇することはどんなに恐怖を感じたことだろうか。
定価1,430円
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統一教会の二世の方による手記。まずは告発した勇気が凄い。疑問や不快感があったとしても自分がハマっていた価値観からの脱却は大変な事だと思う。会見前に妨害してくる教会もなかなか(精神科病院に入院した事が事実だとしても)酷い。
祖母の介護で母親が鬼の様になるも教団内では笑顔を絶やさないとかいうホラー要素、ランドセルもまともに買ってもらえないという貧窮要素、性に関して厳しいのに歳上男性信者からのセクハラはほぼ黙殺というセクハラ要素等、マイナス面が各方向に向いている。それでもコミニティーに属している時の安心感は強力で「宗教は阿片」とかいう言葉(出典は不明)も分かる。
30歳過ぎで子どもの多産を促され且つ養子に出す(養子に出された妹さんは幸せに暮らしていたとの事は誤解なきよう)というのは倫理的には頷き難いが少子高齢社会に対する1つの回答と言えなくもない。
良き伴侶とお子様がいらっしゃるのが読者としても救いとなっていて良かった。 -
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ネタバレ2023/08/12 予約 6
荻上チキのラジオ番組で取りあげられているのを聞き、読んだ。
最初から驚いた。
記者会見に入ってきたFAX。
「精神の疾患で嘘をつくので会見を中止せよ」
しかも、両親の署名入り。
彼女にとって酷なことだったが、結果的にこれも親から離れる大きなきっかけになっている。自分の稼ぎを当てにされるより、どんなに堪えただろう。
祝福2世(信者同士が合同結婚式などで結ばれて生まれた子ども)と呼ばれた宗教2世である著者の生の生活。
当たり前だと思っていた自分の家は、よそと違うことを意識してから、いじめを受け、居場所が教会だけになっていった。両親が教会内でエリートであり、教会での顔と自宅での違いが大きすぎて、信仰が揺らいでいく。さらに厳禁である恋愛でも、教会内でのセクハラを受け、その相談への対処方法にも疑問を持つ。
マスクをしても顔出しはよく決心したと思う。
やはり個人情報などをさらされ、誹謗中傷で体調悪化。それでも発信し続けることを尊敬する。
最後の
恨むのではなく許したい
とのメッセージ、そんなにいい子にならなくていいのに、と感じた。
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ネタバレ⚫︎受け取ったメッセージ
子どもは、親を選べない。
宗教2世に生まれた苦しみ、脱会から現在の心境
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
旧統一教会の「教会長の娘」として生まれ、絶望の末に脱会した彼女は、なぜ両親から止められ、教会から妨害されても屈せず、「涙の告発」を決意するに至ったのか?「被害者救済法案」成立の立役者となり、「宗教2世」のシンボルになった小川さゆりさんの覚悟の手記、緊急刊行!
〈家族の生活の中心だった統一教会を私はどうして信じるようになり、そしてなぜ脱会しようと思ったのか。与えられた家族の価値観からどのように脱し、新たな家族を築く道を選んだのか。
この本のなかでこれから書いていくのは、私がなぜ、自分の顔を出して2世問題に取り組むに至ったかの半生です。〉(「はじめに」より)
貧困、いじめ、セクハラ、精神疾患、脱会、結婚、出産、そして告発――
「2世家族」で育った彼女が、壮絶な半生を綴る。
【編集担当者からのおすすめ情報】
教会から妨害を受けても、両親から会見の中止を迫られても、自らの顔を出し、「宗教2世」の苦悩を発信し続けてきたのが小川さゆりさんです。
小川さんは0歳の子どもを育てるひとりの母親でありながら、「この苦しみはここで終わらせないといけない」と懸命に誠実に原稿を作り続け、この本を完成させました。
ここに書かれているのは、画一的な「宗教に染まった異様な家族風景」だけではありません。自分の中心だった教会と両親の価値観から離れ、新たな生き方を自分で選択した彼女の生き方は、「人生の自己決定」という全ての人に共通したテーマを含んでいます。
老若男女、全ての人に読んでほしい一冊です。
⚫︎感想
幼い時からの洗脳から脱会まで小川さんの半生が環境、心情共に語られる。このように、手記を出すことはかなりの覚悟が必要だったと思う。この本が、苦しむ宗教2世に届いてほしい。