瀬川深のレビュー一覧

  • チューバはうたう―mit Tuba

    QM

    購入済み

    第1章のチューバの話があまりにも詳しくて鮮明で作者自身の話を書いてるのかと思うくらい引き込まれた。あまりよさを理解してもらえないチューバを、それを吹くのを運命であるかのように受け入れ愛する女の話といいプラネタリウムを1人で作り上げちゃう男の話といい、周りがどう言おうと好きなことにまっすぐでそれを信じられる人には1種の芯があって強い。プラネタリウム、子供の頃に2回ほど行ったきりだからまた行きたくなったし、重低音が響くオーケストラの合奏も聴きたくなった。

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    2024年10月26日
  • チューバはうたう―mit Tuba

    Posted by ブクログ

    表題作を含む、音楽関係の2本と、プラネタリウム興行に集まった様々な人達のストーリー1本。

    中学高校とブラスバンドで、なんとなく吹いていたチューバ。バイトのお金をためて購入し、河原で一人で吹くのが毎週のルーチンになっている主人公。ある日、ちょっと変わったバンドのクラリネット吹きに目をつけられ、時々慰問などでバンドの中でチューバを吹くことになる…。

    音楽を主軸とした表題作と2作目『飛天の瞳』は、純文学というか、文芸というたぐいのものであろう。初見はめちゃくちゃ読みにくい。というのも、会話もすべてト書きの中に含まれており、カギカッコが存在しないうえ、改行がないのである。

    そのせいもあって、評価

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    2021年12月07日
  • ゲノムの国の恋人

    Posted by ブクログ

    何だこの話は。
    ある国へ遺伝子検査をして、嫁の候補を判定するという仕事を請け負った科学者の日記みたいな話。
    どうやら独裁国家らしいのだが、その国のトップが亡くなったことなどもあり、国は内乱状態に。
    嫁候補達の運命は?。結末は良かった。

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    2016年12月01日