近藤昭二のレビュー一覧

  • 誰も知らない死刑の舞台裏

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     死刑制度に関して批判的な立場で書かれている。この問題の入門書的な位置づけな本であり、概要を知る上では役に立つ。
     昨年は大量に死刑が執行された。オウム真理教に所属していた者たちが起こした地下鉄サリンの実行犯やその中心的な指導者に対する死刑が執行された。
     その死刑は国によっては禁じられている。日本には古くからかたき討ちのような死刑に準ずる殺人が認められており、死刑を公認する文化がある。その他にも様々な死罪の方法があった。
     死刑囚がどのように最期を迎えるのかについても書かれている。千差万別だが、中には心を穏やかにして刑死を受け入れるものもいる。また最後まで抵抗して死を迎えるものもいる。
     死

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    2019年02月13日
  • 誰も知らない死刑の舞台裏

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    世界では3分の2以上の国で死刑を廃止・停止しているが、この国・日本では・・・。日本では死刑判決はどう行われ、死刑囚はどんな生活をし、死刑はどう執行されるのか。日本の死刑制度はどうあるべきかを考える作品。

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    2019年01月16日
  • 誰も知らない「死刑」の裏側

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    死刑に関する本は何冊か読んだけど
    この本が一番構成も文章もよかった
    じっくりと練って描かれた内容で
    読む側もじっくりと読まなきゃいけないと思った
    久しぶりに時間をかけて読んだ本

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    2011年12月23日
  • 誰も知らない「死刑」の裏側

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    今日か今日かと死刑に怯える死刑囚。「米も肉も、味がしない。腹も減らない。」
    捏造された証拠が発覚し再審無罪。「失われた30年はどこへ?」

    そして刑務官は動かなくなった友を前に自答する。「俺は、犯罪者を更正させるのが仕事なのだ。なのに…」

    軽々しく死刑を叫ぶな。
    裁判員制度が始まる今、僕は裁判の何を知ってる?
    そして、死刑の何を知ってる?


    獄窓に来て乾飯を啄む雀 ときをり我に美しき瞳を向く
    より添へる獄窓に月あり死なず済み 春の静かなひと日昏れゆく
    拇印して処刑の契約済ませしが ふと思ひ出で指の朱ぬぐふ
    明日の死を前にひたすら打ちつづく 鼓動を指に聴きつつ眠る
    新しき草履たまはりあの世へ

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    2009年10月04日
  • 誰も知らない死刑の舞台裏

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    死刑制度反対の著者による日本における死刑の歴史と世界の状況、明治以降の死刑の事例、死刑囚の過ごし方の事例…を紹介する書。割と幅広く入門的に読めました。

    学生時代、加賀乙彦の著作を読んだりした時代もあり、死刑のトピック自体は久しぶりでした。

    挙げられている事例自体はさることながら、
    刑務官の心理的負担も大きいことは理解しているんだけど、
    まったく反省せずに更生も考えられない要員のために生き延びていることに何とも言えない気持ちになる。
    直ちに「死刑反対」とはならないかな。。。

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    2025年01月05日
  • 誰も知らない死刑の舞台裏

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    近藤昭二『誰も知らない死刑の舞台裏』二見レインボー文庫。

    初めて読む文庫レーベル。死刑の歴史から死刑の問題点など多岐に亘って国内はもとより世界の死刑制度にも言及したノンフィクションであるが、深掘りが足りずにフワッとした印象が残った。所謂コンビニ本的な文庫なので、それは致し方無しだろうか。

    書かれていることも既知の事実ばかりで、『舞台裏』は書かれていない。

    1998年に文庫で刊行、2008年に単行本で刊行された同名作品の改装改訂版。

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    2018年12月08日