半藤末利子のレビュー一覧

  • 硝子戸のうちそと

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    いつもどおりの辛口エッセイで、安心する。なかでも辛口が冴えているのは、漱石のドラマをめぐるNHKについての2つのエッセイ。あとがきには、本書が「毎度おなじみちり紙交換のようなもの」とある。自分にも辛口だ。
    もちろん、烏合のカラスや家の解体工事見物、雨宮塔子さんや竹下景子さん一家が登場する日常のエッセイもある。でも、今回目立つのは、ご近所や知り合いで亡くなる人をめぐるエピソード。そして最後は、夫 半藤一利氏のことを綴ったエッセイ。これが本書のハイライトだろう。
    本書を読んでいた時ちょうど、和服姿の半藤末利子さんが「徹子の部屋」に出ていた。祖父の漱石に始まり、最後は一利氏のことを話していた。一利氏

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    2025年05月08日
  • 夏目家のそれから

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    「彼を慕って集まる弟子達に分け隔てなく接し、質問すれば、真剣に答えてくれたし、小説も懇切丁寧に読んで、的確で細かい批評をしてくれた。弟子達一人一人に「私の漱石」「私だけの先生」という気持ちを抱かせる人であった」と書いてあって、漱石さんアイドルの鑑すぎる(アイドルちがうけど)

    古参のお弟子さんへのディスりがひどくて、笑ってしまった

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    2024年05月25日
  • 夏目家のそれから

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    2021年に亡くなった夫の半藤一利氏が、亡くなる2年くらい前に、「あなた(末利子)の今まで書いてきたエッセイの中から、夏目家のことを書いた作品だけを選んで1冊にまとめてみたら面白いのではないか」と勧めてくれたことがきっかけで出来上がった1冊。
    半藤一利氏の想いと、その言葉を遺言と思って大切にあたため、ついに叶えた末利子さん自身の想いが詰まっている。

    末利子さんは、夏目漱石の孫に当たるが、漱石は大正5年に亡くなっており、末利子さんは昭和10年の生まれだから、直接には漱石を知らない。
    夏目家のエピソードの多くは、漱石の長女である、母・筆子さんから聞かされた話や、親戚の人たちとのお付き合いの中で積

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    2024年05月13日
  • 夏目家のそれから

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    装丁にひかれて。夏目漱石のお孫さんによる回想記。家系図が欲しかった感あり「夏目家の糠みそ」が一番印象的でした。夏目家の猫の回想もあり。

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    2024年11月19日
  • 夏目家のそれから

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    ネタバレ

    夏目家のそれから

    著者:半藤末利子
    発行:2024年2月9日
    PHP研究所
    初出:文春文庫、PHP文庫、新潮文庫ほか

    著者は夏目漱石の長女である筆子と作家の松岡譲の子、すなわち漱石の孫である。彼女も作家(エッセイスト)であり、夫はこの100年の生き字引(故人だけど)であり、小説家でもあった半藤一利。『夏目家の糠みそ』を書き、母親が漱石の家から嫁に出る時に持ち出した糠が分けられて著者も使用し、さらに分けられて有名人を含む何人かの家で漬物に使われていることが、世間に知られた。僕もそれぐらいしかしらず、書籍でまとめて著者の作品を読むのは、おそらく初めて。正直、下手くそだなあと思った。

    日本語そ

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    2024年07月07日
  • 夏目家のそれから

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    漱石のお孫さんの回想録です。夏目家周辺の諸事情を、 お母様が語られたことを含め 書いておられます。身内への愛や敬意が感じられます。弟子の皆さんは残念な方々が多かったような? 「夏目家の糠漬け」が良かったかな。

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    2024年04月13日