朔ユキ蔵のレビュー一覧

  • お慕い申し上げます 6
    圧巻としかいいようがない最終巻。
    こんな着地点が待っていたなんて・・・不純な動機で読み始めた1巻の頃から、自分を取り巻く環境・そして心境が大きく変化していたこともあり、登場人物たちのひとつひとつの決断に、静かに共感することができた。

    死ぬこと、去ること
    生きること、残ること
    この先何度となく訪れる...続きを読む
  • お慕い申し上げます 1
    煩悩に撃ち勝てない生臭坊主の恋愛とボケた爺との世襲問題、親友の病気、父の存在、いろいろ詰め込んだ坊主漫画。人間の葛藤を描かせたら本当にうまいとおもう。面白かった
  • お慕い申し上げます 6
    最終巻。読んでからしばらく経つのでやや曖昧な部分はあるけど、生と死についてぐわっと迫ってきて、突きつけられて、しばらく放心してしまった。もう一度読んで感想書き直そう。
  • お慕い申し上げます 6
    この最終巻が素晴らしかった。こんなに毎話泣かせられた漫画、MONSTER以来でした。

    無常とは、生とは死とは。
    おぼろげに理解していた言葉の意味の、一つの正解がここに示されている。
  • お慕い申し上げます 6
    あぁ、すごい漫画を読み終わった…っていう感想がまずでてきて、とりあえず一巻から読み返します。

    生と死、こんな風に突きつけてくる。否応なく感情揺さぶられて、考えるしかなくなる。
  • お慕い申し上げます 6
    心が静かになった気がする。
    けれど、それもまた無常なのだ。

    ちゃんと生きようと思った。

    終盤の絵荒れが気になった。
  • お慕い申し上げます 5
    うそだ~!清徹!!
    まさかほんとに??
    ものごとをありのまま見つめようとする節子。死にゆく清徹もその対象なんて。。
    節子との関係は、教えを乞うものと乞われるものというスタンスを崩さなかった清徹。節子、なんだか難儀な人を好きになったもんだな~。
    このあとどうなるんだ??
  • お慕い申し上げます 4
    もう読むのがもったいないくらい楽しみにしてました。
    節子の清徹への執着とか、黒くわきあがる気持ちとか、つれない清徹もまたいい。住職が認知症に。そして、清玄父との再会。まさかの清徹の告白――。
    もう、続きが気になりすぎて困ります。
  • お慕い申し上げます 3
    読むのが楽しみすぎてもったいない作品。
    今回、節子の中の闇が、どろどろが一気に吹き出してきて、目を逸らせずに一気に読んでしまった。
    三角関係もますますこじれそうでドキドキです。
    お寺にあまりいいイメージがなかったのですが(作中のお寺を離れていく人物と似たような気持ち)、お寺側の事情が描かれているので...続きを読む
  • お慕い申し上げます 2
    さらに面白くなっています。
    思わせぶりな清徹(ある意味節子もか?)、それに惹かれる節子、二人の関係が気になって仕方ない清玄。
    節子から黒い感情が滲み出ているシーンは怖かったです。
  • お慕い申し上げます 1
    節子さんがどうして清玄にそこまでこだわるのかよくわからずもやっとしてましたが、最後の清徹のキスに全部持ってかれました。
    子鬼みたいなのがポコポコ出てくるのがちょっと不気味でした。
  • お慕い申し上げます 5
     清玄はただ単に悶々と俗世と色欲にまみれた生臭キャラかと思いきや、子供だった清徹が得度するきっかけになったり、節子さんの正見を助けたり、無自覚に人に示唆を与えることができる、あくまで、天然だけれども人を導ける、そういう存在に思えました。清徹は自分亡き後の清玄のことを考えて、いろいろお膳立てをしていて...続きを読む
  • お慕い申し上げます 1
    『少女、ギターを弾く』で知った方です。2002年の作品でしたか。帯の「ボンボン坊主のモンモンライフ」そのままの1巻。聖と俗とのミルフィーユ。
  • お慕い申し上げます 4
    泣くな、清玄。試練の時─!! この言葉が胸に痛い四巻。現代ではもはや、真の意味での出家は無理なのかも知れない。そんなことを思いました。
  • お慕い申し上げます 5
    死ぬのは怖い。
    今ここにある意識が"無"になることを思うと、ぞわぞわと落ち着かない気分になります。だから普段は考えないようにしています。でもいつか必ず向き合わなくてはならない日が来る…。
    世は常無らぬのが理だから。
    形あるものはいずれ塵へと還るのだから。
    『死』が目前に迫ったとき、苦しみたくはないで...続きを読む
  • お慕い申し上げます 5
    うわぁぁ…すごい、展開。
    ラストの描き方は秀逸。
    うまく言い表すことができないけど、清徹の秘められた思いに胸が締め付けられた。
  • お慕い申し上げます 3
    4巻を読んだあとに読み返してみると

    この巻の、死んで別れた後もまた会いたいと思える人がいるって…うらやましいな…
    っていう節子さんのつぶやきは

    清徹さまに結構響いたのかなーなんて
  • お慕い申し上げます 1
    作者のこれまでの作品を読むと、このテーマで話を書くのは必然であるように思える。オナニー、教師の不倫、聖職者のセックス(煩悩)と来て、だんだんタブーのハードルがあがってるけど次はどうするんやろうな。
  • お慕い申し上げます 1
    この作者さんの作品は、黒髪のヘルガで初めて読みました。テーマは重くて、生々しい。
    ちょっと気力がいるけど、読んでいて引き込まれます。やっぱり好き。

    なんとなく、三角関係が夏目漱石の「こころ」を思い出す感じです。
    でもこちらの方は、「お嬢さん」の気持ちが描かれる分、もっとドロドロしてるかも。
  • お慕い申し上げます 4
    うわあああ(;ω;)
    うわあああああああ

    辛い。

    読み返すと、節々に伏線はあります。清徹さま、本堂での法事でのお話は、痛いところにザクザク切り込んでいたんですね。