中島芭旺のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いわゆる「ギフテッド」の少年の物語。
本人の心は友達と一緒にいたい。それなのに、頭が言うことを聞かない。
心とは何なのか、知能とはなんなのか。同じ脳が作り出す混沌の中で、孤独を選ばざるを得なかった可哀想な少年。
けれど、母親は彼を寵愛することはなかった。甘やかさず、才能を尊重して、普通の子供と同じように叱り、言葉を覚えさせた。
近年、「ギフテッド」と「発達障害」の区別がつかない人が増えた。診断をする心療内科が「障害です」と言うか言わないかで、子供の将来が決まってしまう、面倒くさい世の中になってしまったと思う。
知能指数の総合評価で、才能があるのかは決まらない。才能と知能は関係がないからだ。 -
購入済み
すごい!
ずっと気になってました。
色んな人のブログを読んで、何となく、
分かった気持ちになってましたが、
分かってなかったー!!
読んで良かったー!!、です。 -
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僅か10歳の男の子による、
彼のための純粋で力強いメッセージ集。
親の2度の離婚、学校でのいじめ、転校、不登校、
このような経験を通しても、
彼の言葉は明るく、活力に満ち溢れている。
むしろ、このような経験が、
彼に生きることの意味を強く意識させたのだろうか。
内容もさることながら、執筆に至る経緯もすごい。
お母さんのフェイスブックアカウントを勝手に使い、
出版社の編集長へ直接メッセージを送ったという。
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小学校に行かないで自宅学習をしながら、
好きな人に会いにいって好きな人から学ぶ、
学びたい事を学ぶ、ワクワク優先で学ぶ をやっています。
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自己紹介からイ -
Posted by ブクログ
著者はなんと当時若干10歳の男の子。
最初はこれ、大人がかなりの部分を加筆修正したものだと思い、だとしたら嫌な本、くらいに思ってしまったのですが
それって単なる自分の中での「子供像」をつくりあげているに過ぎず、良くないことだと思い直しました。
そして編集者のあとがきに、実際に誤字脱字などの修正をしただけで、加筆などの手は一切加えていないとありました。
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10歳の子が書く文章とは思えないほど哲学的で、ハッとさせられることがたくさん書いてあるけど
これはこの子がものすごく苦労して
そしてママと一緒に切り開いてきた言葉たちなのでしょう。
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子を持つ母親としても、勇気が湧く本。
不登校であれ、何か -
Posted by ブクログ
この本を書いた当時9歳から10歳。
出版社の編集者のフェイスブックに、コメントを載せたのが始まり。始めは、それほど本気で、交流が始まったわけではなかったようだが、そこに載せる言葉のみずみずしさや、深さを知り、ぜひ本に、、と。
本人は学校へ行かないと選択したその当時の自分を、将来の自分や家族にの、未来への手紙のような感覚で本にしたかったそうだ。
もともと、主張がはっきりしてたバオくん。転校してからは馴染めず、いじめが始まってしまった。
自宅学習にすると決め、聞きたいこと、知りたいことはどこへでも行ってバオ君は学ぶ。
たった9歳でこんなに深く考えられるんだ、、という驚き。
バオ君の詩
世界は自 -
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見てる知ってる考えてる 中島芭旺 サンマーク出版
哲学的な自己啓発本と言われる
10才の子がブログで書いた詩
確かに言葉も文書的だったりして
その中途半端さが面白く
これから思春期を向かえて
競争社会の価値観の中で自分をどう育てて行けるか
そこにこの子の勇気を注いで行けるか
未来は未定である
自分で出版社に電話を掛けて交渉したと言うが
適切な選択には何らかの大人の関与があったのだろう
それにしてもナカナカの内容だ
中でも一つ良いな〜と思えるのが
56ページのナンバー45だろうか
知らないことが幸福であるという思いに至る過程を綴ったものだ
むしろ表紙など大人の演出が邪魔しているように思えた -
Posted by ブクログ
大人でも子供でも生きることの重さみたいなものは等しいのかもしれない、みたいなことを、
ぼくは12歳―岡真史詩集 (1976年)
岡真史
を読んだときに書いたけど、
現代の10歳はインターネットがひろく普及したいまを生きているってことは、頭の片隅においててもいいかもしれない。インターネットがビフォーアフターだと思う。
岡さんのときは、生きるってことを思ったけど、それは、その本の詩たちは、発表されることを前提としていなかったもの、だったからかもしれない。
中島さんの本を読んだ時は、生きるうえでの闘いは、大人もこどももなく、おなじ。闘うひとと、闘ってないひとが、いるだけだなって、思った。 -
Posted by ブクログ
【ありのままのバオくん】
昨日、バオくんから直接買わせて頂いたご縁から。心屋さんのセミナーでこんまりさんに「今僕は本を書いているんですけど、(中略)僕を見たこんまりさんの第一印象を教えてください」と質問していたバオくんを知っていたので、本が出た時は「本当に実現した…!」と密かにびっくりしていました。
昨日のライブハウスでのバオくん、Facebookでのバオくん。それらの光景を思い出しながら、読みました。
素直さの塊のような、本でした。
この本は、本人を知っているほうが何倍も深みを増す本だと感じます。(どの本でもそうだと思いますが、この本は特に)
すでに知っている言葉でも、
語り部が違う