横山雅彦のレビュー一覧
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意外にも面白い。(失礼)
英語や西欧言語に依らなければロジカルな意見を展開出来ない。と、主張しているのかと思いきや全く逆である。
そしてとでも理解しやすい整理された形で話が進むため、途中で迷うこともない。
本格的な数理的論理学とは異なる、通常の思考や意思伝達で使う意見を述べ、それに対して反駁するための指針が『三角ロジック』を使うことで明確になる。日本人が論理的に陥りやすい方法論の問題も的確だ。
『日本語で高度な論理思考が出来る能力を養う』ことが何よりも大切であり、早期に英語を学習したり国内の企業が日本語禁止にしたりすることには何の意味もない。
日本語を話し書き、読む能力を今以上に下げないこと -
Posted by ブクログ
今回はちょっと長めの会話によるトレーニングですが、ある程度のストーリー性があるので、少しは感情移入して文章を読み聞きすることができました。難易度はかなり低めで、初級編の前に肩慣らしとして取り組んでもよさそうです。
ユキとブライアンという男女だけが登場人物なのですが、いかにも恋愛に発展しそうな雰囲気を漂わせます。それが最後の章でどうなるのか、ちょっとドキドキしながら勉強できたのもよかったです。ちょっと内容がかたいので、いっそのことギャグとか恋愛とかに振り切って面白いストーリーにしてもよかったのではないかと思いますが、万人受けを狙うとこうなるのでしょうね。
ブライアンがすぐに長距離を歩こうとす -
Posted by ブクログ
予備校講師として英語の指導をおこなってきた著者の自伝です。
「僕は、英語バカでした。あまりにもまっすぐで、あまりに激しい異形の者だったと思います」と著者はみずからについて語っています。じっさい本書に書かれているのは、中学時代から空手とともに英語のスピーチ・コンテストにすべてのエネルギーを注ぐ若き日の著者のすがたです。大学時代以降も、英語の修得にかけるひたむきな姿勢はつらぬかれ、ときに周囲の人びととの軋轢を体験しながらも、一本気に目標に向けてあゆみつづけてきたことが語られています。
英語のスピーチ・コンテストで優勝することに青春の情熱をささげた著者は、そこで培われた発想にもとづいて「ロジカル -
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ネタバレ■ひとことで言うと
ロジカル=演繹的=主張+事実+根拠に基づく論証
■キーワード
・日本語はプレロジカル(ハラ芸)
→日本独自の「察する」文化
・論証の基本はクレーム+データ+ワラント
→クレーム:「論証責任」を伴う主張
→論証責任:How & Why(どのように、なぜ)を説明する義務
→データ:クレームを支える客観的事実
→ワラント:データを述べた根拠
・クレームへの反論方法は反駁 or アンチテーゼ
→反駁:データ or ワラントの不備を指摘する
→アンチテーゼ:より説得力のあるクレームを述べる
・論証は基本的に演繹型で
→演繹型:クレ