電通若者研究部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
図式化が秀逸。論も思いの外、骨太。若者を批判するのでなく、また、迎合するでもなく、フラットな関係を提案する。最後の事例が図式にいまいちフィットしていないが、それ以外は深く唸らされた。冒頭の年表も便利。対談の内容も位置付けもよい。
・若者は不満ではなく、自分の将来と日本の将来に不安を抱えている。
・目の前にある就職やお金に対する短期的な不安と、将来が不安な日本において、自分自身もどうなるか分からないという、漠然とした長期的な不安も一緒に抱えている。
・彼らの不安は、この先の時代、自分たちが主役だという価値観が持ちづらいことも影響している。
・人間関係は、競うものから手を取り合うものへと変化して -
Posted by ブクログ
ネタバレ「若者の○○離れ」という言葉の本質は
大人や社会の「若者離れ」では?
をテーマに若者を分析。
「若者が抱く自分らしさ」は年代ごとに
帰属欲求→優越欲求→承認欲求→肯定欲求と変遷。
肯定欲求である今の時代は、
世の中ゴト・内輪ゴト・私ゴトという3階層に分かれ
私ゴトまでメッセージを届けなければ
若者を動かすことはできない。
その具体例がもっと豊富にあれば良かった。
なぜなら、どれだけ若者を語ったところで
いつの時代も若者は同じ思想なのでは?と思う。
現代の若者を分析して書いてある内容が
僕の若い頃(20年前?)に抱いていたものだ。
全体の文章も、書いている本人の自信の無さが表れ、
フワフワ -
Posted by ブクログ
【超逆境】
今の若者はよく理解できないので、大人が離れていくという意味だと思ったのですが全然違いました。
ボリュームゾーンではないので、社会が若者に注目(重視)しなくなっているというなんとも悲しくなるストーリーです。
若者は「優柔不断になっている」の見解はなるほどです。
なんでも簡単に比較でき、比較できる情報も豊富にあり、突出して優れたものがなくなってきているため、決めきることができないということです。
確かに、甲乙(古い?)つけがたいものをたくさん並べられたら選べません!
いい大人が選択できるのは頭が固いので、比較対象を広げず少ない数から選ぶので選択ができるのです。
また、主張はしたい -
Posted by ブクログ
「最近の若者は・・・。」はいつの時代も繰り返されてきたセリフですが、実際に僕たちの世代(僕は88年生まれ)は、車を欲しがらない、恋愛に興味ない草食系、野心がないなど言われ「若者の●○離れ」が深刻だと批判されることもある世代です。
この本はそういった「若者の●○離れ」の問題は、若者のことを理解できない大人の「若者離れ」にも原因があるのでは、という切り口で、14から29歳までを対象に電通さんがとったアンケートをもとに様々な若者の分析が書かれています。
例えば、コミュニケーション方法によって、「SNSめだちたがり」「ガチオタ」「リア充」など10タイプにわけてその特徴を分析しています。
また、スマ