大塚敦子のレビュー一覧

  • シリアで猫を救う

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    アラブの春についてはほとんど知識がなく、猫をきっかけにしてでも、中東の現状を少しでも知ることができてよかったと思う。子ども、動物など、苦しめられるのはいつも弱者であること、体制側でも反体制側でもないごく普通の一般人が大量に殺されている、ということに心が痛む。また、悲惨だった独ソ戦のスターリングラードの戦いですら殺されるとしたら敵国ドイツ軍だった(粛清は別…)のに、ここでは自国の兵士や盗人に殺されてしまうという説明も悲惨さを伝えてくれる。

    「猫を救う」アラーさんは非常に危険で悲惨な状況のなか、(少なくともこの本のためのインタビュー時点までは)よくぞご無事でと思った。アラーさんは出版翌年に逮捕さ

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    2024年10月20日
  • 動物がくれる力 教育,福祉,そして人生

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    犬や猫、馬などの動物が児童養護施設、法定、医療施設、高齢者施設、教育施設などで活躍している様子を多くの事例を通して紹介してます。

    ただ側にいて寄り添うことが、どんな人にも大切なんだと思いました。

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    2023年08月26日
  • 動物がくれる力 教育,福祉,そして人生

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    病院への介護犬や盲導犬についてはテレビなどで見たことはあるが、猫や馬がセラピーをすること、さらには刑務所や子どもの保護施設で動物の世話をすることによる教育があることは初めて知った。子どもが世話をするためには、大型の馬が適切である、ということも初めて知った。
     こうしたことを特集したテレビ番組が必要であると思われる。YouTubeではエミューに癒される女性の動画がある。テレビでは猫や犬の面白い場面だけを取り上げた読者からの投稿があるがそれでいいのだろうかとも思わせる。

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    2023年06月09日
  • シリアで猫を救う

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    この本に出会ってよかった。
    リアルな戦争描写で、読み進めるのが苦しかったし、世界情勢が不安定になってきたから日本も戦争が起こるかもと思って不安が強くなったけど、読めて幸運だったのかもしれない。後悔しないように生きれるまで生きようと思った。自分の生き方が変わった。

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    2023年01月08日
  • シリアで猫を救う

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    アレッポにおけるシリアの内戦の様子を、その始まりから現在に至るまで、人と動物の救助活動を続ける本人が語る。本人へのインタビューをもとにイギリスのジャーナリストがまとめたものだが、とてもよくまとまっていて読みやすい。非常に厳しい状況を率直に語りながら、本人の前向きな姿勢に力づけられる。

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    2022年02月26日
  • はたらく地雷探知犬

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    地雷=カンボジア、というイメージがありましたが、ボスニア・ヘルツェゴビナにもたくさんの地雷があり、そこに地雷探知犬養成所があることは知りませんでした。

    世界の紛争についても学べる本。 

    訓練される、ということには少しかわいそうにも思ってしまいますが、人間と犬とが協力して困難な任務に取り組んでいるという現実にただ頭が下がるばかりです。

    青い鳥文庫ということでふりがながついているとはいえ、内容を理解できるのは高学年からでしょうか。

    平和な時代しか知らない日本の子どもたちに、ぜひ読んでほしいと思います。

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    2022年02月22日
  • シリアで猫を救う

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    行き場のない多くの難民を生んだシリア内戦。悲惨な内戦だとは知りつつも、遠い国の出来事ゆえあまり深く知ることはしなかった。
    そんな激戦地で医療従事者でもないただの一般市民が取り残された猫や犬たちの救助をし、「アレッポのキャットマン」としてその活動が広く支援を集めていることをこの本で初めて知った。
    自然災害などの被災地でも取り残されるペットや家畜は目にしてきた問題。ましてや現在進行形の戦場で人の命を守ることさえ困難な状況で、動物たちを残してでも逃げざるを得ないのは容易に想像がつく。
    銃撃戦が行われている中をすり抜けて救助にあたっていた彼の行動は「素晴らしい」と言うだけでは足りないです。
    たまたま日

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    2021年09月30日
  • ギヴ・ミー・ア・チャンス 犬と少年の再出発

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    ネタバレ

    「この子たちが立ち直るのに必要なのは愛情だけじゃない。成功体験が必要なの。みんな『愛さえあれば』というけど、まちがった愛し方だってあるわ。私はなにより大切なのは『成功』、つまりいいことをしてほめられるというポジティブな経験の積み重ねだと信じている。それによって、その子はセルフ・エスティームを育み、同時に他者をも尊重できる人間になっていくのだから」

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    2021年07月30日
  • シリアで猫を救う

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    シリア内戦は多くの悲劇を生み出している。
    苦難に満ちてはいるが、しっかりと生きること生かすことへの生の声が読み取れる。
    改めて戦争戦闘が一般市民の普通の生活を地獄へ追いやる不条理を感じさせる一冊。

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    2021年01月06日
  • 〈刑務所〉で盲導犬を育てる

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    島根県にある刑務所"島根あさひ社会復帰促進センター"は、一般の刑務所とは異なり、受刑者の出所後の社会復帰に力を入れるため、教育プログラムと職業訓練プログラムが充実している。
    そのプログラムの1つが、"盲導犬パピー育成プログラム"。盲導犬候補として生まれた子犬たちを、受刑者(訓練生と呼ばれる)たちに託して育ててもらうというものだ。
    この本は、2009年4月から始まったこのプログラムの1期生の訓練生たちの変化や成長、3匹のパピーたちとの絆を描いたものである。


    一般家庭が引き受けるパピーウォーカーの存在は知っていたが、&qu

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    2024年05月19日
  • ギヴ・ミー・ア・チャンス 犬と少年の再出発

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    少年院の子どもたちが捨てられていた犬を訓練し、新しい飼い主に出会えるようにする、更生プログラム。アメリカで実践されていたのを日本でも始めた、とのこと。素晴らしい!条件が整わないとできないけど、このプログラムに参加できた少年たちはラッキーだったと思う。写真もすごく良い。信頼関係を築く事の大事さを言葉ではなく学ぶことができる。

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    2021年07月29日
  • 〈刑務所〉で盲導犬を育てる

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    犬が人を育てる
    犬が人の善を引き出していく
    犬が人を導いていく

    刑務所
    盲導犬
    生き直し
    これほど極上の三題噺はないでしょう
    と 思われるのですが
    見事な「事実」に引き込まれていきました

    この「パピー・プログラム」は
    アメリカが発祥の地であるらしい
    のですが
    これを提唱し
    これを実践して行かれた
    原初の風景が
    この一冊にも垣間見られるような
    気がします

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    2015年03月17日
  • 動物がくれる力 教育,福祉,そして人生

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    犬や猫、馬などの動物を世話し寄り添うことでケアされる人々をケースごとに紹介している。
    犬に読み聞かせる困難を抱える子供たちのほほえましい活動、介護施設や医療現場での癒やしの存在などはありそうだが、刑務所での保護犬の訓練によるウィンウィンの様子などは知らなかったので感心した。

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    2023年08月31日
  • 動物がくれる力 教育,福祉,そして人生

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    ネタバレ

     著者は、子ども時代は犬。大人になって猫を伴侶動物とし、これまで9匹の猫と。犬ほど留守番が苦手ではない。そして、野性の本能を強く残し、人に振り回されない、けれど人と深い絆を結ぶことができる。大塚敦子「動物がくれる力」、2023.4発行。岩波新書で学問的、教育的な感じ。写真をメインにさらっと一読しました。構成は5つの章立て:①子どもの教育と動物 ②困難を抱える子どもを支える ③人の生き直しを助ける ④人のために働いてくれる犬たち ⑤医療や福祉の場で。アニマルセラピー、これからどんどん広がっていくといいなと!

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    2023年05月31日
  • ギヴ・ミー・ア・チャンス 犬と少年の再出発

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    ざっくりとレポートを読んでいる感じ。GMaCという八街少年院で誕生した、少年たちが保護犬を訓練する取り組みについて。10代の非行をした子ども達が犬の訓練をする、というアメリカで行われたプログラムをモデルにしたもの。さくさくあっさり読めた。

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    2019年05月20日