コルシカのレビュー一覧

  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    道徳的思想としての反出生主義は、なんとなくキリスト教の原罪を想起させるので興味深い。
    様々な視点からの議論がとにかく面白かった。

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    2025年08月24日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    軽い気持ちで読み始めたけれど、哲学書の類でした。非常識なようでいてかなり根本的なテーマ。登場人物のほとんどが揺れ動きつつも自分の考えを深めていく過程はとても興味深いし、自分自身がどのような答えを持つか、ということ以前に、相手の意見を聞いたり、その意見の背景にあるものを考えたり、というプロセスの大切さと面白さに触れた気がします。
    このテーマをこの切り口で語ろうとする品田遊という作家のとんでもなさに改めて打ちのめされました。

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    2025年05月24日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    ネタバレ

    読みやすい哲学書という感じでとても面白かった。

    気になったのは、環境問題を解決するには人口が減っていくのが望ましい(ゼロにまで減らせとは言っていない)、といった考え方も反出生主義の一流派なのだろうか、という点。BBCでそういう考えを持つヨーロッパの若者たちを特集していて、興味を持っていた。本書はお題が「人類滅亡、是か非か」だったからマイルドな思想は扱われなかっただけなのかな。

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    2025年04月28日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    異なる思想を持つ10人の考え方にどれも共感する部分があり、読む前に漠然とあった自分の考えが何度も揺さぶられるような思いで一瞬で読み終わってしまいました。
    自分の考えが誰に近いかポジション取りしながら読み進めると、その考えを強固にする例えが出てきたり
    途中で思わぬカウンターパンチをくらったりと、どこまでも主体的な哲学書のようで面白かったです。
    広く色んな方にオススメ出来る本です。

    ライター、ラジオMC、youtube企画等で元々ファンだった者で品田遊名義の作品は今回初めて触れましたが、別の作品にも触れたくなりました。端々に本人の色が出ているような、書いている本人にも10人それぞれの主張を肯定す

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    2024年10月20日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    ネタバレ

    あとがきの、反出生主義は大きく分けて2つあって、合流地点で絡み合って、ネット上で議論が巻き起こった、みたいなこと言ってて好きだった

    たまになんかうっすら思ったりしてしまう、人類もう滅べや、ってことを、こんな深ぼって書籍にしたのってないんじゃないんだろうか

    結局のところ、利己的な欲求を満たすために道徳はあるのだから
    白黒付けないグレーありがとう

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    2024年07月05日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    ネタバレ

    哲学を対話形式の小説で説明しているような感じ。
    比較的読みやすかった。
    魔王が人類を消したあと、もう一度作ったのは予想外のラストだった。
    個人的にはグレーみたいに、人類が残ろうが消えようがどちらでもいいという考えに近い。

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    2023年08月27日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    本の分類としては小説にあたるのかもしれないが、内容的には哲学に関することで一般的な小説と哲学書の中間というような感じだった。小説ほど読みやすいというわけではないが、哲学書ほど読みにくさを感じることも無く、哲学にちょっと興味はあるけど知識は殆どない自分のような人間にはピッタリの本だと思う。

    それぞれの主義に則ったキャラクター達の会話によって話は進んでいくので、1つの考え方だけでなく複数の考え方を意識しながら読み進めていくことが出来るのも良い点だと思う。正しい・正しくないが存在しないからこそ、多くの考え方・意見を知ることが自分自身の考え方をより深めてくれると思う。

    この本を読んだ自分ではない他

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    2023年08月22日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    自分は反出生主義者に近いのではないかと思って読み始めたが、やはりブラックの意見に賛成だった。
    自分では至らない部分についての詳細な意見が聞けたり、魔王に集められたその他面々からの反論や質問への返答も納得できるもので良かった。
    色んな人に読んでもらって、反出生主義が突飛な考えではなく一つ一つの道徳を積み重ねた先にある考えだという事を理解してもらってから自分も議論を交わしたいと思った。

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    2023年04月09日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

    ネタバレ 購入済み

    理解しやすかった

    そこまで難解な言葉を使わず、かつ、主義の違うもの同士でも相手を罵倒すること無く、論理的に反論していくので、ストレスを感じずに読めた。
    反出生主義については、ネットでの議論から、悲観主義が元になっているのかと思っていたが、そうではなく、道徳を突き詰めた結果であると知れて勉強になった。

    #タメになる #深い

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    2022年02月05日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    ネタバレ

    人類滅亡について考えたことのある人はある程度いると思うし、もちろん私もそうなので、興味を惹かれて購入した。
    基本的に会話文なので読みやすくはあるが、登場人物が多いため、特徴的な人以外は覚えにくかった。終盤に差し掛かってやっと把握できたくらい。

    あまり知らなかった反出生主義について知ることができたし、その主張の元までたどると、善悪や存在などかなり根源的な問題になることも理解できた。

    最終的に議論は意味なかったなと言う感想になってしまうので、滅亡までの物語と考えるよりも、副題通り、反出生主義を知るために読む方がいいと思う。

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    2025年10月08日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    悲観主義者や楽観主義者、懐疑主義者などの様々な思想を持った10人が魔王の命により「人類を滅ぼすべきか否か」を話し合うというほぼ会話文のみで構成された物語。

    「人類を滅ぼすべき」という一見荒唐無稽な主張は道徳的に突き詰めていくと腑に落ちる所があって面白い。
    読み口はライトだけど真摯に頭を働かせて、疑問に思ったり納得しながら、自分も議論に参加してる気分で読むほど楽しい読書が出来る様に思う。

    「人を生む」という特異な罪に対する罪滅ぼしが「生まれてよかった」と思わせる事だという主張に、常に理路整然と論じてきた反出生主義者が「グロテスクな話だ」と感情的に吐き捨てる所にときめき(?)を感じた笑
    読者が

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    2025年09月01日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    読む前はそもそも「反出生主義」にピンときていませんでした。「なんか身も蓋もないなぁ〜」と。
    まさに自分も魔王の気分で10人の話し合いに参加してみましたが、10人のキャラクターも考え方も様々すぎて…わかったりわからなかったり、頭がこんがらがって疲れます。(特に最後のグレーよ)
    一番刺さったのはあとがきの「異なる種類の正しさがどんな水準で成立しているか」という部分。
    どんな思想についても言える事かもしれないなぁ。

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    2025年08月23日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    反出生主義について、人類を滅ぼそうとする魔王に人間たちが滅亡するべきかしないべきか話し合ってプレゼンする、という形を借りながらさまざまな立場からの意見を学べる本。
    そもそも反出生主義について名前くらいしか知らなかったのだけど、「実存」に対する反出生主義と「道徳」に対する反出生主義がある、というのが興味深かった。
    これは一応小説ということにはなっているけど、ほとんど哲学書だと思う。人類の滅亡に賛成する側、つまり反出生主義側の意見を読むのは、子供を1人この世に生み出した側としては色々考えさせられるものがあった。
    個人的には、子供を世に生み出すという行為は10000000%親のエゴだと思う。その子が

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    2025年04月23日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    反出生主義について書かれたものをはじめて読んだ
    一気に読んだので、もう少し自分の中で咀嚼したい
    まだしっくり来ないので

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    2025年03月10日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    ネタバレ

    哲学ってあまり得意ではなかったけど、すごくおもしろかった!!
    THE・ロジックって感じ。
    だんだん内容の抽象度が上がり、ついていくのが大変になっていくけど、何度も何度も読み返してぎりぎり理解の糸をつなげていく感覚。受験勉強で数学の難しい問題の解説を読み進める感覚に似ているw

    感覚として違いそう…?と思っても、ロジックの穴を突くのがなかなか難しい。
    そんな中で全然違うロジックで判断基準を保ち続けているホワイト恐るべし。
    自身の信念として信仰を持っている人にロジックが通じないことがあるってこういうことなんだなぁと。戦争がなくならない理由の一端をはからずも感じてしまった。

    あとは、道徳って方針で

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    2025年01月05日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    反出生主義と他計10つの主義による仮想討議会という小説

    哲学的な内容を楽しく読める。キャラクターが色分けされていてわかりやすい。
    内容は、反出生主義をはじめしっかりまとまっていて、どの考え方もわかるような、それでいてどれにも組みしたくないような、でも自分の考えは分からずといったような、小説のように感情移入?しながら哲学が学べる構成が面白い。

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    2024年05月28日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    題材が題材なので堅苦しい雰囲気かと思ったが、それとは真逆のコミカルな雰囲気の作品。

    さまざまな思想が色分けされてわかりやすくされており、ライト層向けの思想小説だなと感じる。

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    2024年03月27日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    難しいテーマだったけれど読みやすかったです。作者の恐山さんは演劇部で台本を書いていたと聞いたけど、まさに台本のようなセリフ形式で書かれています。
    ひとりのセリフを読んで「確かに」と頷き、次の人の反論を読んで「それもそうか」と頷き、また他の人の意見に…とそれぞれの考えに納得しながら読んだので頭を使いました。
    でもこれだけの思想を上手くまとめてあると感心しました。

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    2023年09月09日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    森岡正博の本を読んでいたので読みやすかった。初心者にも分かりやすく、かつちゃんと独自の視点があったのが良かった

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    2023年09月03日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    すごく良い議論の進め方という感じで、信頼がもてる。
    ただテーマが重いので読むのに疲れる。家でゆっくり読むのにいい。
    表紙が可愛い。

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    2023年05月21日