コルシカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【読んだ動機とか】
作者の品田遊(ダヴィンチ恐山)さんのコンテンツが面白くて好きだったので読んでみたけれど、面白いか面白くないかでいうと個人的には面白くはなかった。でも、読んでよかったとは思うし、興味深い作品ではあるので、後から読み返してみたい作品ではある。
【あらすじこんな感じ】
突如世界に魔王が誕生する。魔王は召使から、王の中の王である貴方様はその力で人間を滅ぼすことが使命であると伝えられる。しかし魔王は、王である自分は使命の奴隷ではないと憤り、人類を滅ぼすか滅ぼさないか、人間達からランダムに選出した者達に話し合いをさせて決めようと言う。人間達の結論に納得することができれば、その通りにし -
Posted by ブクログ
ずっと他人事の気持ちのまま、10人の話し合いを聞いていた。私は空気だった。
空気とはいえ、ブラックの話は興味深く聞いていた。
私はどちらかと言えば…ゴールドの気持ちに近い考えで、子供を産み育てたいと思う側の人間だ。
自分がもし動けなくなった時、社会と断絶されていたら発見が遅れて周りに迷惑がかかる。何より腐っていく自分は嫌だし、できるなら苦しまずに死にたい。だから、もし私が何かあった時に助けてくれる存在を少しでも増やしておきたいから、子供を作る。みたいな。
私が死んだあとお墓がどうなろうと関係は無い。私にはもうどうしようもないから。でも、立つ鳥跡を濁さずとも言うので…といった気持ちだ。
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Posted by ブクログ
「こどもを産まない方が世のため人のため。
なぜなら生きることは苦痛を伴うから。」
この発想自体にいいも悪いもない。
ある人にとってはその通りだろう。
けれども、それを「道徳」として拡大解釈し
「こどもを産む行為は悪である、
この思考を広めて人類を段階滅亡させよう」
は出来ない。
なぜなら苦痛は共有できないから。
苦痛の体験者は自分だけであるから
「生きることの苦痛」
を誰もが感じている「だろう」という前提
それ自体が残念ながらナンセンスである。
※そう前提を立てたくなる気持ちもわかるけど
共感はあくまで自分が体験した苦痛をもとに
相手の苦痛の「程度」を推し量ることであって
苦痛の共有と