『本日のバーガー』を読めば、ハンバーガー専門店に行きたくなる
『すしいち!』を読むと、ちょい高めの寿司屋に行ってみたくなる
では、庶民の私らが『コンビニお嬢様』を読んだら、どこへ行きたくなるのか
当然、コンビニに行きたくなる。そんで、この風変わりな食漫画のヒロイン・翠里さんが作る、工夫、アレンジ満載
...続きを読むの料理を再現してみたくなる
材料は簡単に手に入り、特殊な調理器具もいらず、調理技術のレベルもそこまで高くなくても大丈夫なので、再現はそこまで難しくないだろう
お手軽だけど本格派って事で、メディアに取り上げられる理由も納得だ
改まって言う事でもないが、作者の松本先生が実際に調理し、試食しているからこそ、ストーリーの質が上がっているんだと思う
翠里さんの食リアクションに、リアリティがなければ、陳腐な内容になっていたに違いない
美味しいものは美味しそうに、ちょい微妙なものは困惑気味に描かれているからこそ、料理の面白さが響いてくる
また、この(4)を読んで気付いた、新たな魅力っつーか、スパイスは背徳感
この発見に至ったは、『人魚姫のごめんねごはん』(3)を事前に読んでいたからだろう
同族食い、そんなカルマを負っているエラほどではないにしろ、翠里さんが自分が実はコンビニの虜ってコトを、友人らに隠している、打ち明けられない自分のチキンっぷりに負い目を覚えているのは間違いない
そんな秘密を抱えているからこそ生まれる情熱が、コンビニグルメを更に高いものにしている
あと、この(4)の表紙からも感じられる事だが、ヒロインの翠里さんを筆頭に、タイプが違う美少女が多いってのも目の保養になって嬉しい
今のとこ、満足はしているが、もうちょい、色気があったら嬉しいかな、とは思う時はある
女子キャラは全員、可愛いのだが、男目線からすっと、露出が足りないかな、と感じてしまう。まぁ、さすがに、『食戟のソーマ』みたいに美味さで服が吹っ飛び、エロエロしくなれ、とまでは言えんけど
それに、この(4)では翠里さんの可愛さを、コンビニ猫が引き出してくれたから、良しとしよう
猫っぽい恰好をして、コンビニの中をウロウロする翠里さん、破壊力ありすぎ
思いっきり、撫でたいし、喉をゴロゴロ鳴らさせたい
後付けになっちゃった感じもするが、女子陣の友情がイベントごとに深まっていく点も良いな
もう、そろそろ、色恋沙汰も持ち上がってくる頃かな・・・・・・案外、そういう恋物語のヒロインに最初になりそうなのは、ガードが固そうに見えて、チョロインの気が隠せていない墨染さんかもな
爽やかさと暑苦しさが見事に同居している、体育会系の男子が、玉砕にも屈さず、何度も本気の告白してきたら、次第に彼の魅力に気付いていって、「じゃあ、友達から」って妥協しつつ、男女交際を始めそう
コンビニで働いている、あのアルバイトさんに関しちゃ、翠里さんとお似合いではないにしろ、頑張っている姿は高く評価している
この(4)で、最も食欲が刺激されたのは、ごちそう21に「カリカリすっぱい!チキン炒飯」の、カリカリ梅チキンチャーハンだ
これは、実に食欲がそそられる。暑さで食欲が減退する真夏が最も効果を発揮するだろうが、今、食べても何ら問題はあるまい。食べたい時に食べる、それが大事
この台詞を、確かに、と納得してしまったので。社会人になって、高校生よりかは金を稼げるようになったけど、いつしか、思い出を作るのに、時間とお金をかけられなくなってきてるな、と反省。無駄遣いはアウトにしろ、こういう気持ちは無くしちゃだめだな。若々しさを維持するためにも、早速、思い出に残るような事をしようと思ったが、いざ、やろうとすると、思いつかん。これが老いなのか・・・