日柳こよりのレビュー一覧
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“引き返せ……………ないなぁ。
なんだ、ぼくはもうとっくに引き返せなくなってるらしい。こんな個性の固まりみたいな先輩に惹かれてしまったんだ。普通の生活なんて望むべくもない。……いや、望むくらいならどうにかなるかな。頑張れば、普通っぽい生活、普通かもしれない生活……普通の生活?くらいなら送れるかも。…………泣けてきた。
ともかく、ぼくの答えはとっくに決まっていたらしい。
ぼくは、先輩の目を見つめて言った。
「入会します。これからもよろしくお願いします」
「そうか、ようこそ凰林ミステリー研究会へ」
先輩がにっこり微笑んだ。
この笑顔は初めて見る笑顔、そして……たぶん先輩の心からの笑顔。
とてもきれ -
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“「ゆえに、我々が美少女戦隊を組織し風紀を守ろうと思……」
「なんでそうなるんですかっ!!」
引き戻すというよりは、新たに道を作り出すかのような先輩の言葉の途中で、突っ込みを入れる。
「ナイスな突っ込みだ、言葉を最後まで言わせないとは。はじめ君……恐ろしい子」
「そなことはどうでも良いんです。なんでそんなことになるのか説明してください!」
「いや、知力体力時の運その他もろもろの能力、さらには友人、恋人、手下と人材にまで恵まれた私に生徒会長から助けてくれと、白羽の矢が立った訳だ。私はせいと会長とは懇意にさせてもらっているからね、無碍に断る訳にはいくまい」
「そこまでは理解できないこともないですが -
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“「それで最後のペアは私とはじめ君」
「……わかりました」
「そこはもっと、喜ぶべきところだと思うが?」
「ワーイ、ウレシイナァ」
「棒読みで心がこもっていないが良しとしよう。それでは、OMR恒例第一回肝試し大会を行う事にする」
ぱちぱちぱちぱち
私の合図で巻き起こる盛大な拍手。投げやりな拍手も混じっているが、気にしない。
「……恒例なのに第一回て」
というはじめ君の突っ込みも聞こえるが、気にしない。”
Mな番長の天王寺竜也。
まさか番長がまた出るとは……。
先輩とぼくと愉快な仲間たちの夏休み。
面白いことがおこらないはずがない!
ということで肝試しやら夏祭りやらプールやら海やら。
典弘と -
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“「……私にひとつ妙案がある」
「本当ですか!」
「ああ……あまりのできの良さに自分で自分が恐ろしくなる。私がこれほどのキューピッド能力を備えていたとは……」
いちいち大げさな先輩。でも、ここまで自信満々なんだから、これで真太郎の恋も多少は進展……
「プロジェクト名は…………馬鹿っぷる大作戦だ!」
しそうにない。いきなり後悔した。頼る人間違えただろうか。”
無表情不思議少女にして、おばあちゃん=生まれ変わり前の嵐という関係の水野桜
今回いい話だった。
生まれ変わり少女の活躍第二段。
“「まあ、本音を言うと、オーラ君に任せていれば何の問題もないわけだ。それどころか、我々は邪魔にすらなるだろ -
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“「……ここはアタシの家から遠いわ。だから下宿することになってるんだけど…………下宿先ははじめにーちゃんの家なのよ!ドーン」
最後に自分で効果音を入れる嵐ちゃん。そんな嵐ちゃんにびっくりして問いかけるぼく。今度こそは邪魔が入らない。
「えっ!聞いてない!ホントに聞いてないよ」
そう、まったく聞いてない。初耳だ。どうしようもないくらい初耳だ。
「黙っててくれるようおば様達に頼んでたから」
答えはわかりきってるけど一応確認するぼく。
「知らないのは……」
「そ、はじめにーちゃんだけ」
…………うちの家族と一回、腹を割って話し合う必要があるんじゃないかと思ってきた。いくら頼まれたからと言っても、なぜ -
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“目の前のぼくがしゃべった。今まで聞いたことのないと思っていた声は、なんてことはない、ぼくの声だったのだ。テープレコーダーに自分の声を録音して聞くと自分の声に聞こえないのと同じ理由で、ぼくは自分の声だとと気づかなかった。
それにぼくとは違う言葉の抑揚にこの口調、気づかなくても仕方がない。そして、ぼくはこの口調に聞き覚えがある。この口調は…………
ぼくは自分の身に起こっていることを理解しながらも、それを認めたくなくて目の前のぼくにたずねた。
「…………つっつばさ先輩ですか?」
おねがいだから否定して……そんなぼくの願いも虚しく。
「ああそうだよ、私は平賀つばさだ。やっぱりきみは山城一君なのかい?