藤井義允のレビュー一覧

  • 擬人化する人間──脱人間主義的文学プログラム

    Posted by ブクログ

    現在社会に蔓延しているように見える「希薄な自己」という現象について、文学作品の解析から紐解いてみようと試みた本書。
    帯に、私がわりと気に入っている現代作家たちの名前が挙がっていたので読んでみた。
    ちょっとうすら寒くなるような恐ろしくなるような分析に、将来を悲観したくなったのは私だけじゃないんじゃないか。っていうか、最近の人たちはそんな感覚で生きてるのか?だとしたら、どれほど日々が息苦しくて恐ろしいものかと怖くなる。
    それくらい、感覚を研ぎ澄まさなければ生きることが許されない状況が、現代には蔓延っているということなのだろうか。単に私が鈍感なだけなのか?
    実体を凌駕するほどの情報が、これほどの価値

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    2025年03月23日
  • 現代ミステリとは何か 二〇一〇年代の探偵小説

    Posted by ブクログ

    2010年代を牽引する10人のミステリ作家論集。好きだけどあんまり深入りしてない作家さん論が多かったので、「2010年代ミステリの小潮流、あるいは現代ミステリの方程式」が1番読み応えあったかも。ライト文芸×ミステリが相性良すぎるんだよな〜と思ったり。

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    2025年05月05日
  • ビジュアル・コミュニケーション

    Posted by ブクログ

    「動画? なにそれ、おいしいの?」と、子どものしゃべりをそのままコピってただけの私にとっては、役立つ本でした。

    各論者の関心・ターゲットも、対象に切り込むスタイルも違うのに、どこかでつながってる感じがするのは、私の気のせいではないかもしれない。
    特に面白かったのは、視聴者を分析して「望み通り」の映画を作っても実際に見るとイマイチで。「中の人」に多額のギャラを払ってCGを動かしているって、一連の話。
    これって、昔話が語り手を選ぶのと同じ事だよね、多分。手を変え品を変えて、時代は繰り返す、か。

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    2015年12月04日
  • ビジュアル・コミュニケーション

    Posted by ブクログ

    映画、CM、ネット動画、ゲームなどの映像に関する論集。主に映画についてピックアップして読んだ。共同討議1が興味深かった。

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    2016年03月21日