堀口大學のレビュー一覧

  • 昼顔

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    めっちゃ面白かった。
    鳥肌たつ結末だった。
    でもやっぱりはじめに書かれていた「肉体と精神の乖離」ってことがテーマなんだってことが念頭にありながら読んでてた
    セブリーヌが心からピエールのことを愛してるっていうのは母親的な愛なんじゃないかな。だから心から快感を得られないんだろうね。
    性的描写は少なかったからこれはらぶメインにした話なんだとおもった

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    2017年08月06日
  • 昼顔

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    このページに「カトリーヌ・ドヌーブ」と書いたところで、俄然この本を読みたくなって。手元には昭和54年の新潮文庫版、堀口大學訳、です(カヴァーが映画のカトリーヌ・ドヌーブ)。頁全体が黄ばんでしまったこの本ですが、いくつもの文章を記憶していることにわれながら驚いています。だから、私には他の訳は必要ないかな、とも。これは……、じゅうぶんに官能的「でも」ある、と言っていいんじゃないかなぁ。下手なリライトは細部からこそ匂い立つ情趣を排することになるはずですし、ご存じの方には説明不要でしょう。ところで、この時代の新潮文庫は文字が小さい。そのぶん同じ厚さの中にたっぷり詰め込まれているということだからありがた

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    2011年07月19日
  • 戦う操縦士

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    サンテグジュペリ 「戦う操縦士」

    人気作家の不人気作品?(他と比較してあまり見ないけど)。ストーリーの展開は見られない。敗戦の中から 人間のあるべき姿を見出して、復興の力を感じさせる言葉の数々。終盤に出てくる「真人間」の定義がわかりにく以外は 良書だと思う

    前半は 戦争の無益さや愚劣さを語りながら、飛行の追体験、仲間との連帯感、自己犠牲の物語。後半は 種子や絆、弟の死をキーワードとして 人間中心主義が独白される構成


    真人間は、個人を超えた存在であり、神の下で平等であり、民族的アイデンティティなど共同体の絆を自覚した人間 と捉えた


    16歳のときの弟の死の回想シーンの言葉「人間は絆の塊

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    2021年10月23日
  • 昼顔

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    吐き出される性愛の情熱を、性の感動と渇望を、上品に穏やかに紡ぐ日本語の美しさにむせ返る。
    じっとりと作品全体を包み込む古めかしい言い回しは、睦み合いの中でいかにもセクシャルな魅力をきらめかせていて、読んでいるとどひゃーとなってしまう。文字とはこんなにも卑猥を孕んでいたのか。すごい。一体どうやってこの猥褻を隠し持ってたのか。
    一言で説明がつきそうな性の状況を何ページにも渡ってうねうね説明してくれるのがしつこくて最高。
    作品自体ほぼ性の話しかしていないのでその濃さの割に数時間で読み終えられる手軽さもよい。そして、ただ只管ずっと性の話をしているにもかかわらず、読んでいて何故か全く「こいつらずっとセッ

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    2017年01月15日
  • 戦う操縦士

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    ネタバレ

    面白くない訳では無いのだが、
    堀口大学氏の訳が格調高すぎて、
    自分には辛かった。
    新訳版に期待している。

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    2020年11月30日
  • 戦う操縦士

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    最初は骨折りました。延々と敗戦を語り、この書の向かう先はどこだ…と思っていたのに、やはり彼…。構成が素晴らしい。夜間飛行にも匹敵する優れた書だと思う。人間の人間たる意義をここまで明確にして見せてくれる作家は彼をおいて他にいない 「お前は絶望に価するのか?」

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    2009年10月07日