和鐵屋匠のレビュー一覧
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ネタバレ「リバが苦手な人でも大丈夫なように」と沙野さんが
書いた、山岳クライマー&医師カップルのお話。
攻めは高校の後輩で、受けがクライミングと決別し
医師への道を進むことを決めさせた男。
その攻めは、天才クライマーの受け弟と唯一無二の
山岳パートナーとして活躍していたが、山の事故で
弟は亡くなり、攻めひとりが残される。
「一人では山から戻られない(=生に執着しない)」
攻めは、現実世界でも半分向こう側の世界に行ったきりの
ような状態だったのを、受けが退院後に同居しながら
つきっきりで生きることへ戻そうとする。
「生きる」ことへ足を向けさせる手段として、セックスが
使われているんだけど、弟・パートナーの喪失という共通項を
持ちながらも、出会い当時から意識しあっていた2人が
心を通わせ結ばれる展開に、引き込まれた。
リバは1回のみで、基本はクライマー×医師。
しかし、思いを通じ合わせた後のHで、受けながら
攻めのアレに指入れて刺激する、という描写があり
元からリバ好きな人間には、美味しゅうござった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『あばずれ』のスピンオフで3編収録。
「うそつき」は『あばずれ』にもちらり登場した獣医×次男空。
大人なのになめてかかってた獣医に逆に押し倒されて
認識を新たにしつつ好きという感情に気づく空が可愛かった。
しかしこのシリーズの攻はスイッチ入ると変態に豹変する率が高いなあw
「ろくでなし」「おちこぼれ」は、「あばずれ・改」で触れられたエピソードが
詳細に語られてるもの。
しかしまさかあの父に男の恋人ができようとは!!
一郎が注ぐ溢れんばかりの愛は、子どもたちだけじゃないのねえ。しみじみ。
そう考えると、コミュニケーション不全で孤独だと気づいてしまった受と、
一郎って、すごくお似合いなのかも。
楓ちゃんとの仲が気になるけど、末永くお幸せに。
しっかし、中原さん描くフェロモンぷんぷん、肉食オヤジはええなあ。 -
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雅則は、女と逃げた恋人が残した多額の借金の肩代わりをさせられるために、裏世界で金融業を営む宇喜多の元へ拉致されます。
初っ端から、雅則に降りかかる怒涛の災難。水原作品らしく?殺されかけたり、陵辱されたり、大変な目にあってます。
キーワードは、蛇です。
情が深くて、妖艶に相手に絡みついて、最後は丸呑み?
雅則は、その描写でも外見的には凡庸な普通の32歳会社員、という設定。蛇には程遠い感じだったのに、過去の肉体関係や、宇喜多、高原との関わり方を見るうちに次第になるほどなーと納得。雅則自身にはあまり自覚のないサガなのかもしれないけど、知り合ったオトコをほぼ100%の確率で篭絡して翻弄してます。
雅則にとっては、相手のためにひたすら尽くして支えて、でも結局は相手に捨てられることの繰り返し人生だと思いこんでいるふしがありますが、男にとってはかなりそそられるタイプです。なにしろ、無味無臭で真面目で何事にも不慣れな感じなのに、ベッドでは意外にも素直で反応よくて超ギャップ萌え。プラス無駄に要求したり甘えたりせずに、ひたすら耐え忍ぶしおらしさ。一方で、男の危機のためならどんな身のほど知らずな行動もとってしまう無軌道さも見せて、かわいい。どうにかしてあげたくなっちゃいます。
物騒なムードがプンプンの宇喜多や高原までもがメロメロになっていくさまは、なんだかわかるような気がしました。無意識なだけにほんとに恐すぎる魔性の男です。宇喜多ぐらいの度量がある男しか、雅則とはガチでつきあえないでしょうね。
思ったほど痛くなくて、煽られるベッドシーンもてんこ盛り。ラブラブな仕上がりの作品です。この先の3人の様子も知りたいかんじ。 -
Posted by ブクログ
「うそつき」は、次男の高校2年生の空、「ろくでなし」は、父親の一郎という、惣流家の2つの恋話。
「うそつき」は、ずっと子分扱いしていたヘタレで気弱な獣医センセイ志垣をいつの間にか好きになってしまう空の心情がとても巧みに描かれています。
飼い主から酷い扱いを受けている飼犬ボスを何とかしようと画策する空は、やんちゃだけど子供や動物には心優しい男の子です。
ちょっとバカにしていた志垣が、そんな空に助け舟を出したり、いざと言うときにはさすがにオトナな対応。だんだん、心惹かれていく空の気持ちがなにやら初々しい。
そして、へタレな志垣がHに関してはとっても大胆というギャップ萌え。空のJKコスプレもそそられます。
なんだかイケナイことしてる二人が、とっても都条例違反cpでいいです。
「ろくでなし」は、オヤジの色気満載なストーリー。しかも、子沢山ゆえの生活感があちらこちらに漂っています。楽しい。
そんなオヤジの一郎に身も心も奪われてしまうエリート街道まっしぐらの貴文が、とてもお堅いかんじで対照的。
生活感ありありの一郎と、無味無臭っぽい生活感皆無の貴文の組み合わせがどう発展していくのか?ノンケおやじとゲイ封印エリートに接点なんてなさそうなのに、しだいにくっついてほだされていくのが見どころです。
完璧そうに見えて、実は字が下手っていう貴文の弱点もかわいいし、がさつで口も悪いけど一郎はめちゃくちゃカッコいい。見た目より不器用で子供っぽいから放っておけない、といいながら貴文にセクハラまがいのエロいこと仕掛けてくるところなんかも、この方ならば異論なし。
貴文はいい男に出会えてよかったなぁーと思います。
ただ、陸や楓の荒波に耐えなければならないのは、気の毒です。
「小姑だらけの家に嫁ぐ花嫁の気分」の貴文の気持ちに爆笑。
心に迫るものをきちんと内包しながらも、楽しく読める作品。 -
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中原先生のおっさんもの。
粗野でがさつな警備員の一郎にエリート社員の貴文が溺れていく、んですけれど、なんだか貴文がまじめで色事を知らないせいでセクハラまがいのしかも髭の、子沢山の貧乏の(ああ、書き足りない)一郎にいいようにされて、挙句に恋?に落ちていく様が切なかったです。私、一番苦手なのがおっさんなのに、ついつい引き込まれてしまうのは中原先生の並々ならぬおっさんへ傾ける情熱のせいだと思います。がさつなのに字が上手い一郎に仕事は出来るのに字が下手でご祝儀の短冊を書くのがいつも悲惨。その散乱した失敗した短冊を一郎に見られて貶され、何故か字を習う羽目に。
他に「うそつき」と「おちこぼれ」が同時収録でしたが、一郎に飲み込まれていく貴文があまりに哀れで、「ろくでなし」の印象しか書けませんでした。おっさんものでしたが、面白かったです。。。 -
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いつもチャレンジャーな沙野風結子センセです。今度はクライマーでリバ。ふつうに山岳小説は好きですが、まさか山登りで!…でも、男の世界だからBLもありなのね?と、目からウロコでした。
主人公の蒼一は高校時代進路に悩み、無難に生きるため登山をやめて医者としての人生を選んだのですが、弟の昇は果敢にクライマーとしての華やかな人生を選びました。そんな弟に密かに嫉妬したり憧憬したりする蒼一。そして彼が執着するのが、昇の登頂パートナーだった陸。
二人で登山中の事故で昇を死なせてしまった陸は、心に深い傷を負い抜け殻状態になってしまい、それを見かねた蒼一は、特別な思いを持ち続けていた彼を助けようとするんですが。
昇は死んでもなお、陸や蒼一の心を捉えて離さない魅力ある男です。そこから二人が現実世界に戻るまでの話。タイトルどおり、スケールが縦方向。登山情景や、最後の脱出状況は、突き抜けるような空の高さを感じられます。
リバは、ええっ?とかいう、驚きや拒絶感もなく、まさに男と男のHという感じでステキでした。ためらいのある方でも楽しめると思います。
「慎重・臆病・退屈」と弟に言われていた蒼一が、一皮向けて行動する男になっていくところは見ものです。 -
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【弁護士×8人兄弟の長男】
策士な攻め好きにオススメの一冊!!
上月かっこいいです。
華麗さや優美さを持っている血統書付きの洋犬で尚且つ策士ですからね?!
ああ、最高!!!(笑)
ちなみに陸の眼帯は萌えポイントを狙いすぎじゃないか?と思う(笑)
※あらすじ
生傷の絶えない陸は、金を巻き上げるために弁護士・上月をカモに選ぶ。いつもの手管で躰を餌に、焦らして上手く金を引き出すつもりが、勝手が違ってイラつくハメに。そんな陸に上月はあくまでも紳士な態度で接し、気づけば狡猾かつ優雅に組み敷かれ逆に美味しくいただかれてしまう!!心に反して先走る躰は、高貴な獣に喰らいつくされる被虐的な快楽に乱れ溺れるが、素直になれず…。したたか王子様×あばずれ子羊のガチンコラブバトル!! -
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ネタバレ樹朗は、全国に名を轟かす鬼柳会組長の息子だった。
けれど、それは最近発覚した事実で、それまでは母一人、子一人の母子家庭で、細々と生活していた。
ところが、その母親が亡くなり、母が樹朗の父と連絡を取り、樹朗は組長に引き取られることになったのだ。
けれど、「ヤクザの息子」と陰口を叩かれ、今まで「ヤクザ」にいいイメージを抱いてなかった樹朗は大反発。
一緒に暮らすことを拒み、月に百万もの小遣いを貰い、遊興三昧をしていた。
ところが、鬼柳会が抗争勃発寸前の危機に陥り、それから樹朗を守るために若頭補佐の政木が現れた。
ヤクザが大嫌いな樹朗は「しばらく出かけるのを控えろ」と言い、二十四時間ついて回られる生活にうんざりし、反抗的な態度を取り続ける。
そんな樹朗を飄々とかわす政木だったけれど、ある日ついに態度が一変し、無理やり縛って監禁されてしまう。
というような感じの話でした。
樹朗はヤクザの息子だとバレることを恐れながら、大学に通っていて、それでいて、父親から貰うお金だけはふんだんにあるから、そのお金目当てに友達じゃない友達が群がってきていて。
でも樹朗は今まで「友達」がちゃんとできたことがないから、その「友達」にでもすがっていたくて……
でもやっぱり、ヤクザの息子、というのがバレたら離れていかれちゃって、そんなこんないろいろあって、その八つ当たりで、政木に言っちゃいけないことを言っちゃって、縛って監禁されちゃって。
ぐちゃぐちゃになって逃げ出したところを、拉致されて……
自分をネタに脅しにかけられて、父親が助けに来て、その父親の代わりに政木が警察に捕まったけど、無罪放免……という感じで。
そのことが原因で、今までどう接していいのかわからなかった父親と和解する……
という感じの話でした。
えーっと、どちらかというと、樹朗が「ヤクザの息子」というレッテルをどうやって乗り越えていくか、という話がメインになっていて。
別に、政木との恋愛いらなくね? という感じでした。
というか、最後には二人くっつくんですが、この扱いでどうして、「感謝」を吹っ飛ばして、樹朗が政木に恋愛感情を持つのかよくわからない。
そんなこと言っても、最初から「続編ありき」で物語を書くのは難しいとは思うんですが、とりあえずこの巻は父親との邂逅をメインで書いておいて、その後なんとなく政木を意識するようになった樹朗がもじもじする話とかが読みたかったかなー……実際は難しいんだと思うんですが。
それか、父親との邂逅までの道のりをもう少し短くして、1/3くらいは政木に樹朗の気持ちが向かっていく過程を書いてくれたらよかったのかも……難しいですね。
なんで、個人的には、樹朗の気持ちが一足飛び過ぎて、ちょっと最後で「あれ?」となってしまいました。まぁ、BLである以上、LOVE要素は必要不可欠なのでしょうがないと思うんですが。