太田静子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ人は恋と革命のために生まれてきたという名文が、太田静子のものであったこと。
「斜陽」の直治の自殺と最後のかず子の手紙が太宰治のものであったこと。
このことが分かって私はしんみりとしたはげましを感じた。
太田治子の解説の受け売りだけど、直治はほとんど太宰であったから、きっと書きながらとても死にたかったのでしょう。
しかし、かず子もまた、静子でありながら、太宰自身であった。
かず子の手紙が太宰の創作であり、静子をはげます言葉であったというのは、静子にとっても、「斜陽」の読者にとっても心強い事実だと思いました。
半年前「斜陽」を読んで、人生を変える力をもらった気がしました。
19歳の夏、ふたたび