太田静子のレビュー一覧

  • 斜陽日記
    太宰治の「斜陽」の下敷きとなった日記作品です。もう30年も前になりますか、斜陽に魅せられて繰り返し読んだものです。その下敷きとなったこの作品が今、文庫で読めるというのは幸せなことですね。余談ながら、「斜陽のおもかげ」、吉永小百合主演の青春映画でしたが、太田静子と太田治子の親子の姿を描く感動作でした。...続きを読む
  • 斜陽日記
    人は恋と革命のために生まれてきたという名文が、太田静子のものであったこと。
    「斜陽」の直治の自殺と最後のかず子の手紙が太宰治のものであったこと。
    このことが分かって私はしんみりとしたはげましを感じた。

    太田治子の解説の受け売りだけど、直治はほとんど太宰であったから、きっと書きながらとても死にたかっ...続きを読む
  • 斜陽日記(小学館文庫)
    太田静子さんは太宰治の奥様でした。今作は太宰著の『斜陽』の元となった作品。二冊を比べて読むと本当に面白い。個人的には『斜陽』より『斜陽日記』が好き。
  • 斜陽日記(小学館文庫)
    太宰の代表作となり「斜陽族」という流行語まで生んだ『斜陽』のかずこのモデルとなった太田静子の日記。というより正確に言うなら、『斜陽』はこの日記を太宰が加筆修正、没落とその中で強く生きる女性という美しい世界観を作り上げた。当然『斜陽』の文と重なる、否、そのまんま、ってところだってある。比べながら読むと...続きを読む
  • 斜陽日記
    太宰の『斜陽』の下敷きとされた作品ということで興味を持ったので、どうしても比べながら読んでしまいました。前半は思ったより似ていないかなと思ったのですが、後半ではそのまま使われているようなところも多かった印象です。これは元々あったもの、あれは太宰が付け足したものと知れて、また作品に関して考えたくなりま...続きを読む
  • 斜陽日記
    この朝日文庫になったばかりの本。日経に書評があって興味を持って読みました。
    実は、太宰は全く好きではない作家。もちろん、有名どころは読みましたが、斜陽もどんな話だったか。。。はて。。。といったものです。
    というわけで、ふつうにさらりとへええええと読んだのみ。
    しかし、母の最期を一緒に住み、亡くしてい...続きを読む