【感想・ネタバレ】斜陽日記のレビュー

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Posted by ブクログ

太宰治の「斜陽」の下敷きとなった日記作品です。もう30年も前になりますか、斜陽に魅せられて繰り返し読んだものです。その下敷きとなったこの作品が今、文庫で読めるというのは幸せなことですね。余談ながら、「斜陽のおもかげ」、吉永小百合主演の青春映画でしたが、太田静子と太田治子の親子の姿を描く感動作でした。この本に描かれる母娘の姿は、映画の母娘の姿と重なるように思いました。いい本でした。

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2015年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人は恋と革命のために生まれてきたという名文が、太田静子のものであったこと。
「斜陽」の直治の自殺と最後のかず子の手紙が太宰治のものであったこと。
このことが分かって私はしんみりとしたはげましを感じた。

太田治子の解説の受け売りだけど、直治はほとんど太宰であったから、きっと書きながらとても死にたかったのでしょう。
しかし、かず子もまた、静子でありながら、太宰自身であった。
かず子の手紙が太宰の創作であり、静子をはげます言葉であったというのは、静子にとっても、「斜陽」の読者にとっても心強い事実だと思いました。

半年前「斜陽」を読んで、人生を変える力をもらった気がしました。
19歳の夏、ふたたび迷いのなかにあるいま、この本の復刊に出会えて良かったです。

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2012年07月16日

Posted by ブクログ

太宰の『斜陽』の下敷きとされた作品ということで興味を持ったので、どうしても比べながら読んでしまいました。前半は思ったより似ていないかなと思ったのですが、後半ではそのまま使われているようなところも多かった印象です。これは元々あったもの、あれは太宰が付け足したものと知れて、また作品に関して考えたくなりました。
ただ、もし比較せずに読んだとしても、戦時中の生活や死にゆく母を近くで支える娘の姿など、ありのままの現実を知ることができる貴重な日記だと思いました。

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2014年11月10日

Posted by ブクログ

この朝日文庫になったばかりの本。日経に書評があって興味を持って読みました。
実は、太宰は全く好きではない作家。もちろん、有名どころは読みましたが、斜陽もどんな話だったか。。。はて。。。といったものです。
というわけで、ふつうにさらりとへええええと読んだのみ。
しかし、母の最期を一緒に住み、亡くしていった私には、なかなか読み辛いものもありました。

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2012年06月26日

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