【感想・ネタバレ】斜陽日記のレビュー

あらすじ

太宰治の出世作『斜陽』の下敷きとなった、回想録的な日記。太宰の“愛人”として娘・治子を生んだ太田静子が、1945年の春から12月までの日々を太宰に勧められるままに綴って渡したもので、太宰が入水自殺したとき、この日記が書斎の机に置かれており、井伏鱒二らが『斜陽』の印税10万円とともに静子に返却しにきたという逸話が残っている。 『斜陽』の「人間は恋と革命のために生まれて来たのだ」の一節など、文面がまったく同じ箇所も多く見受けられ、太宰がどのように“文学”に昇華させたかがわかる貴重な資料でもある。 文庫オリジナルとして、太宰からの手紙やふたりが過ごした山荘の写真等を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人は恋と革命のために生まれてきたという名文が、太田静子のものであったこと。
「斜陽」の直治の自殺と最後のかず子の手紙が太宰治のものであったこと。
このことが分かって私はしんみりとしたはげましを感じた。

太田治子の解説の受け売りだけど、直治はほとんど太宰であったから、きっと書きながらとても死にたかったのでしょう。
しかし、かず子もまた、静子でありながら、太宰自身であった。
かず子の手紙が太宰の創作であり、静子をはげます言葉であったというのは、静子にとっても、「斜陽」の読者にとっても心強い事実だと思いました。

半年前「斜陽」を読んで、人生を変える力をもらった気がしました。
19歳の夏、ふたたび迷いのなかにあるいま、この本の復刊に出会えて良かったです。

0
2012年07月16日

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