更伊俊介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書馬鹿の主人公が喫茶店を襲った強盗から女の子を守ろうとして死んでしまう。彼は本を読みたい一心で蘇るが、行き先は犬の身体。ペットショップの檻の中で本が読みたいと唸っていると、その思念を受信して彼を引き取ってくれる人が現れた。その人は彼が守った女の子。犬(中身は男の子)と女の子の同居生活が始まる。
……と序盤のあらすじをまとめてみると、ドキドキしたりしんみりしたりな物語が展開しそうなものだけど、中身は犬と女の子(ドS)の掛け合いコメディ。
主人公とヒロインの立場を鑑みると、いまいちコメディなノリについていけない。自分のせいで死なせてしまい、犬にまでなってしまった主人公にドSで接せられるヒロインの神経が分からない。
やはり相手が(中身はともかく)犬だからなのかな。
犬と話すという滑稽な展開がヒロインを困惑させているんだろうか。
考え出すと不条理過ぎて楽しめない。
あるいはラノベなので深くは考えなくてもいいのかもしれない。
それならヒロインから見れば、共通の趣味で語れる犬との共同生活。主人公から見れば、ドSだけど美人だし金持ちで自分の好きな本をいくらでも読ませてくれる女の子との共同生活。
楽園か(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書バカの主人公。
犬。かわいいダックスフンド。
というガジェットに惹かれて読んでみたけど、全体がドSな美人作家にいじめられる犬になってしまった主人公との掛け合いで、物語がまったくといっていいほど遅々として進まず、つまりは、「この二人の会話の掛け合い」が面白く楽しめないと楽しめない、という、ライトノベルとしてはある意味で正しいあり方。
会話は楽しくて良いと思います。
ただ、根本的な問題として、「主人公は本好きであらゆる本を読み尽くした、本がないと生きていけない読書バカ」のはずが、およそ「ほとんど本を読んだことがない程度の読書レベル」でしかなく、リアリティ云々以前の問題で、まったく設定に説得力がない。
おそらくはもともと本が好き、本を読む人しか手に取らないだろうと思う「小説」という形式の物語で、この設定の齟齬は、ちょっと気になった。(それとも、ライトノベル読者なら大丈夫、ということか?)
いっそジャンル限定で「他はまったく知らないけど、ライトノベルだけは刊行されたほぼすべての作品を読んでいる」というくらいにしておけば、説得力は増すと思う。
とはいえこの作品の面白味は、先にも書いたように、主人公とドS作家の掛け合いなので、その部分が楽しめるのであれば、まったく何の問題もないと思います。
僕はとりあえず、挿絵の犬がかわいかったです。