櫂末高彰のレビュー一覧

  • 学校の階段4

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    “「退部届」と書かれてあった。
    「これ。誰がっ?」
    幸宏は驚いて左右を見回す。井筒や天ヶ崎、九重も同じ反応をしていた。五人の中でただ一人、刈谷だけが封筒をじっと睨みつけたまま黙っている。
    「こなっちゃん先生!何ですか、これ!?ていうか、こんなイタズラするなんて、悪趣味だわ!」
    九重が腕を振り上げて叫んだ。あなたが言いますか?と幸宏はツッコみたかったが、今はそれどころではない。小夏を見ると、彼女は黙ったまま刈谷の方を向いた。
    「それは、三枝のものだ。恐らくな。そして、冗談でもイタズラでもないぞ」”

    天才ラインメーカーが階段を駆ける理由とは。

    三枝くんのあの毒舌とそっけなさはテレからでしたか。意外。

    “結果は、ようするに俺の負けだった。理論上、何も間違ってはいなかったはずだ。たまたま運が悪かったんだ。それなのに、偉そうにしやがる。とくに九重とかいう小学生みたいな二年生。これが酷かった。自分は何もしてないくせに、一番偉そうにしていやがった。死ね。
    あと、「雷の女神」を間近で見た。確かに美人といえば美人だ。馬鹿連中がワイワイ騒いでいるのも分からなくはない。でも、趣味じゃあない。「炎の女神」の方が美人だ。
    マップ作りもやるしかないか。面倒だな。

    階段を駆け上がるのは、意外と気持ち良かった。”

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    2010年09月27日
  • 学校の階段3

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    “「天ヶ崎泉争奪階段レースを開催致します」
    生徒会長の言葉に、幸宏は耳を疑った。どよめきが広がる。夕食の席。生徒だけが集まっている食堂で、遊佐は高らかにそう宣言したのだ。側に立っていた中村がガクッと肩をコケさせた。
    「先程、二年の天ヶ崎泉さんが階段部を退部。女子テニス部に移ることになりましたが、女子テニス部は天ヶ崎さん獲得のチャンスを他の全ての部に与えたいと申し出てくださいました。よってここに、『天ヶ崎泉争奪階段レース』の開催を宣言したいと思います!」
    オオオオオオオオ!
    真夏の太陽に脳をやられた連中が、諸手を挙げて喜んだ。
    「さらに生徒会から真夏の特別ボーナス。天ヶ崎さんを獲得したところには使途不問の部費と一〇万円進呈!」
    キャアアアアアアアアアアアア!
    現金な集団が、一際大きな歓声を上げて食いついてきた。”

    黒翼の天使が階段を駆ける理由とは。

    思ってたよりも、結構深い。
    三枝さんが怪しすぎる今日この頃。

    “「助けを呼んだって無駄だぜえ。観念しなあっ」
    血走った目で迫られると、本当に気持ち悪い。全員汗だくで息が上がっているので、より一層不気味だった。
    「あの。僕はカード持っていませんよ。本当に。調べてもらっても構いませんし」
    最後の手段に出る。幸宏は両手を挙げた。自分が追い回すに値しないとわかれば、彼らも解放してくれるだろうと考えたのである。
    「へっ。そんなことは関係ねえ!」
    しあkし、先頭の一人が幸宏の目論見を見事に打ち砕く発言をしてくれた。
    「これは復讐だ!楽しい合宿を台なしにされた、そのことに対するなっ。おのれニックキ神庭千秋!この恨み、お前で晴らす!」
    「そんな無茶な!?そういうのは本人に言ってくださいよ!」
    幸宏は悲鳴を上げた。
    「うるせえっ。面と向かって勝てる相手か!」
    「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い!」
    「喧嘩は勝てる相手とやれ!」
    「みなさん、考え方間違ってません!?」”

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    2010年09月09日
  • 学校の階段2

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    “「神庭先生、お願いがあります!」
    九重が叫ぶ。と、その足が止まった。
    「なあに?」
    くるり、振り向いた小夏の姿に他の五人も立ち止まる。幸宏はまじまじと「それ」を見た。
    「……小夏姉さん、何それ?」
    小夏は人参を咥えている。
    それも丸のまま。皮も剥かずに。
    「ダメでしょ、神庭君」
    ところが、小夏は飄々として言った。
    「学校では、小夏先生」
    「あ、はい。いや、それよりも、何で人参丸齧りなの?」
    「先生には敬語」
    「あ、はい。何で、丸齧りなんですか?」
    「お弁当よ」
    「いや、お弁当で人参丸ごとって……」
    小夏のお弁当を見る。ぎょっとした。
    弁当ギチギチに人参が詰め込まれている。その一本には小さな旗が立ち、『ポニーちゃんへ』というメッセージが入っていた。
    希春姉さーん!
    長女の恐ろしい一面を垣間見たような気がした。
    「愛情の裏返しよ」”

    静かなる弾丸が階段を駆ける理由とは。

    缶バッチの得意分野は天然=直感?
    階段部の設立話、意外と深かった。
    小夏先生可愛い。

    “そして、
    ビリビリビリビリビリビリビリビリ……。
    九重は、申請書を二つに引き裂いた。
    「えっ!?」
    「ええっ!?」
    周りから悲鳴が上がる。九重は、ふいと階段部の面々へ顔を向け、
    「破けちゃった」
    ぺろり。舌を出した。「ふっ」と刈谷が吹き出す。
    「ゆうこ。貸せ」
    真っ二つになった用紙を受け取った。重ね合わせ、
    ビリッ。四つに裂く。幸宏たちを振り返った。”

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    2010年09月09日
  • 学校の階段1

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    “はっきりわかった。
    「あーあ。階段部って嫌だよな。神庭、行こうぜ」
    「…………ごめん」
    幸宏は階段を降りる。ゆっくりと。二人を見つめて。
    「ごめん。やっぱりダメだ。確かに三枝さんの言う通りだよ」
    「……何が?」
    「悪いことだってわかってる。はた迷惑だって小学生でも知ってるよ。でもね」
    幸宏は笑みを浮かべていた。
    「走り出したら止められないんだ!」
    駆け出す。刈谷を追って。吉田たちをすり抜け、階段を駆け下りた。
    「神庭!」
    「ごめん!バスケ部はパスだっ。僕は」
    二階に降りたところで、一度だけ振り返る。
    「階段部に入るよっ」”

    読みやすいし面白い。
    最後の展開には思わずうるっときた。
    彼ら彼女らが階段を走り続ける理由とは。
    これから明らかになるのかね。

    “「ドラマみてえ」と誰かが言った。
    回り道をした幸宏の作戦に賛辞が届き、
    鋭い井筒の動きに「他の運動部でも通用するんじゃない」と囁きが漏れる。
    二人は最後の階段に飛び込んだ。
    幸宏を応援する声がした。
    井筒の逃げ切りを望む声があがった。
    掛け声はそのうち大きな叫びへと変わり、
    講堂中を一つのうねりとなって包み込む。
    そして、
    幸宏が奇跡的な切り返しを見せた瞬間、

    ワアアアアアアア!

    会場を揺るがす大喝采が轟いた。”

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    2010年09月05日
  • 学校の階段1

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    シリーズものの最初はこんなものかな。走る衝動を止められない少年少女たちの爽やかかつ病的な青春模様を読んで少し昔にかえれた気が。青春とは病気だね。

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    2010年09月01日
  • 学校の階段1

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    過不足無く、といった感じ。
    キャラクターや設定は悪くはないと思うんだけど、随所の展開や演出にもうひとひねり欲しいなぁと感じる、特に主人公。
    でも、筋肉部と主人公の従姉妹4姉妹は良かった(笑)
    続編も刊行されているようなので(まだ読んでない)、これから先、面白くなる可能性は十分あると思う。
    故に、もったいない感のある作品だった。

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    2010年06月26日
  • 学校の階段1

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    内容:階段を走る、駆け抜ける

    感想:

    負けた、とうとう負けてしまった・・・。

    時間がなかったのでとうとうライトノベルに逃げましたorz

    感想は、やっぱラノベは読みやすいです。

    ガッツリ読めます、はい。

    内容は確かに「学校の階段を走る」って言う

    小学生バリにしょーもない事なんですが、そんなしょーもない事に一生懸命になれるのが

    すごい事に思えるし、面白かったし。

    キャラクター性とかも今まで読んだ小説とは軸が違うし。

    挿絵もアニメみたいだけどその分息抜きしやくすて面白かったです。

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    2009年10月04日
  • 学校の階段3

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    あーだめだーもしかしたらこれは脱落するかも。

    いや、ストーリーは好みなんです。
    下手な恋愛ものにはしらず奇妙な部活にあけくれすがすがしく。と。
    だけどおそらく主人公?と思われるゆうこのウザったさがたまりません。
    空気もよまずにぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーといいたいことだけ言って。
    まっすぐなキャラだとは思いますが、悩んでるキャラたちの横でも無理難題を言ってふんぞりかえって。
    二巻までは対して気になりませんでしたが、三巻で苛々。
    このままゆうこが突っ走るのなら読むのやめるわー。

    美冬やいずみはかわいいと。中村もかわいいです。というかゆうこ以外はみんなわりと良識のある人間ですね。

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    2009年10月04日
  • 学校の階段1

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    学校の中を若さ故に暴走する生徒のお話。ってわけでも無かったけど、なかなか面白かった。続巻が出ているけど、どうしようかな…

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    2009年10月04日
  • 学校の階段3

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    ひたすらレースゲームをする本作。
    無駄と思える青春模様。設定がいい感じ。

    学校の校舎内にコースを設定し、
    そこをダッシュで駆け抜け、タイムを計り、それを競う。
    通称『階段レース』今日も『階段部』は走り続ける。
    そこに階段があるから、そして・・・「走りたいから!!」
    ふたつ名もいい感じです。

    神庭幸宏  = 「缶バッチ」
    九重ゆうこ = 「静かなる弾丸」
    刈谷健吾  = 「必殺Vターン」
    天ヶ崎 泉 = 「黒翼の天使」
    三枝宗司  = 「天才ラインメーカー」

    呼ばれる理由は本作を読んで確認しよう。

    補足として1巻のあらすじ。
    高校生活を楽しく送れるラク〜な部活に入るため
    部活見学に余念のない神庭幸宏は、ある日、校内を走り回る「階段部」と出会う。
    学校非公認、邪魔もの扱いの部にムリヤリ体験入部させられた幸宏だったが、
    ひたむきに「階段走り」にかける部員たちの姿に自分の中に芽生えた欲求に気づく。
    「とにかく走りたい!」そして幸宏は駆け出す! ビバ青春の無駄足!
    第7回えんため大賞「優秀賞」受賞作品。

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    2009年10月04日