櫂末高彰のレビュー一覧
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“「退部届」と書かれてあった。
「これ。誰がっ?」
幸宏は驚いて左右を見回す。井筒や天ヶ崎、九重も同じ反応をしていた。五人の中でただ一人、刈谷だけが封筒をじっと睨みつけたまま黙っている。
「こなっちゃん先生!何ですか、これ!?ていうか、こんなイタズラするなんて、悪趣味だわ!」
九重が腕を振り上げて叫んだ。あなたが言いますか?と幸宏はツッコみたかったが、今はそれどころではない。小夏を見ると、彼女は黙ったまま刈谷の方を向いた。
「それは、三枝のものだ。恐らくな。そして、冗談でもイタズラでもないぞ」”
天才ラインメーカーが階段を駆ける理由とは。
三枝くんのあの毒舌とそっけなさはテレからでしたか。 -
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“「天ヶ崎泉争奪階段レースを開催致します」
生徒会長の言葉に、幸宏は耳を疑った。どよめきが広がる。夕食の席。生徒だけが集まっている食堂で、遊佐は高らかにそう宣言したのだ。側に立っていた中村がガクッと肩をコケさせた。
「先程、二年の天ヶ崎泉さんが階段部を退部。女子テニス部に移ることになりましたが、女子テニス部は天ヶ崎さん獲得のチャンスを他の全ての部に与えたいと申し出てくださいました。よってここに、『天ヶ崎泉争奪階段レース』の開催を宣言したいと思います!」
オオオオオオオオ!
真夏の太陽に脳をやられた連中が、諸手を挙げて喜んだ。
「さらに生徒会から真夏の特別ボーナス。天ヶ崎さんを獲得したところには -
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“「神庭先生、お願いがあります!」
九重が叫ぶ。と、その足が止まった。
「なあに?」
くるり、振り向いた小夏の姿に他の五人も立ち止まる。幸宏はまじまじと「それ」を見た。
「……小夏姉さん、何それ?」
小夏は人参を咥えている。
それも丸のまま。皮も剥かずに。
「ダメでしょ、神庭君」
ところが、小夏は飄々として言った。
「学校では、小夏先生」
「あ、はい。いや、それよりも、何で人参丸齧りなの?」
「先生には敬語」
「あ、はい。何で、丸齧りなんですか?」
「お弁当よ」
「いや、お弁当で人参丸ごとって……」
小夏のお弁当を見る。ぎょっとした。
弁当ギチギチに人参が詰め込まれている。その一本には小さな旗 -
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“はっきりわかった。
「あーあ。階段部って嫌だよな。神庭、行こうぜ」
「…………ごめん」
幸宏は階段を降りる。ゆっくりと。二人を見つめて。
「ごめん。やっぱりダメだ。確かに三枝さんの言う通りだよ」
「……何が?」
「悪いことだってわかってる。はた迷惑だって小学生でも知ってるよ。でもね」
幸宏は笑みを浮かべていた。
「走り出したら止められないんだ!」
駆け出す。刈谷を追って。吉田たちをすり抜け、階段を駆け下りた。
「神庭!」
「ごめん!バスケ部はパスだっ。僕は」
二階に降りたところで、一度だけ振り返る。
「階段部に入るよっ」”
読みやすいし面白い。
最後の展開には思わずうるっときた。
彼ら彼女 -
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あーだめだーもしかしたらこれは脱落するかも。
いや、ストーリーは好みなんです。
下手な恋愛ものにはしらず奇妙な部活にあけくれすがすがしく。と。
だけどおそらく主人公?と思われるゆうこのウザったさがたまりません。
空気もよまずにぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーといいたいことだけ言って。
まっすぐなキャラだとは思いますが、悩んでるキャラたちの横でも無理難題を言ってふんぞりかえって。
二巻までは対して気になりませんでしたが、三巻で苛々。
このままゆうこが突っ走るのなら読むのやめるわー。
美冬やいずみはかわいいと。中村もかわいいです。というかゆうこ以外はみんなわりと良識のある人間ですね。 -
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ひたすらレースゲームをする本作。
無駄と思える青春模様。設定がいい感じ。
学校の校舎内にコースを設定し、
そこをダッシュで駆け抜け、タイムを計り、それを競う。
通称『階段レース』今日も『階段部』は走り続ける。
そこに階段があるから、そして・・・「走りたいから!!」
ふたつ名もいい感じです。
神庭幸宏 = 「缶バッチ」
九重ゆうこ = 「静かなる弾丸」
刈谷健吾 = 「必殺Vターン」
天ヶ崎 泉 = 「黒翼の天使」
三枝宗司 = 「天才ラインメーカー」
呼ばれる理由は本作を読んで確認しよう。
補足として1巻のあらすじ。
高校生活を楽しく送れるラク〜な部活に入るため
部活見学に余念の