綾川梓のレビュー一覧

  • スリーピング・マーダー

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    【マープル】
    クリスティーが37歳の時に執筆して、亡くなった後に公開された作品。
    マープルの最終話となっているけど、執筆したのはマープル作品初期の頃なので、こちらから読むことに決めた。

    戦争中に執筆しているからなのか、仄暗くて重い雰囲気。怪奇要素も入っていて、今までのマープル作品にはない感じだった。

    マープルは無理に話を聞こうとしない。
    動揺して怖がっている人には、湯たんぽと濃くて熱くて甘いお茶で精神的に落ち着かせてくれる。
    相手が話しやすい雰囲気づくりが上手い。
    この作品では、まるで心理カウンセラーのようなマープルが印象に残った。

    解説は恩田陸さん。
    まさか解説でこんなに心を持っていか

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    2024年08月15日
  • スリーピング・マーダー

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    初のクリスティ作品にしてミス・マープル最後の登場作品。ミス・マープルのキャラクターが気に入った。酸いも甘いも噛み分けるしたたかなお婆ちゃん。

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    2023年04月06日
  • スリーピング・マーダー

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    春にして君を離れ でアガサクリスティおもしろい!となって読んでみた。
    ぐいぐい読み進められる展開にわくわくしながらマープルと一緒に謎をかんがえていく楽しさ。これにつきる。

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    2023年01月22日
  • スリーピング・マーダー

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     ずいぶん久しぶりにクリスティーの長編を読んだ。単行本も持っているが、当時、ミス・マープル最後の事件として鳴り物入りで刊行された記憶がある。

     長い間眠っていた事件が、ヒロイン役があることをきっかけに記憶を呼び起こしたために、関係者に波紋を広げ動き出す。そして新たな事件も……。

     展開がスムーズで、とても読みやすい。犯人の見当は途中から大体ついたが、最後まで飽きさせず読ませるのは、さすがクリスティー。

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    2022年11月30日
  • スリーピング・マーダー

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    ニュージーランドから来た若妻、英国で購入した家に既視感、幼少期に遺体を見た記憶。彼女は駆け落ちしたと思われていた父の再婚相手であり、父は殺したという妄想とともに自殺していたことを知る。呼びかけに反応した彼女の兄は出奔後に手紙を受け取ったという。

    最後の謎解き、意外な犯人、分かってみれば、様々な伏線が張られていたことに改めて気付く。懐かしの時代の正統派ミステリー。有名なタイトル、寝た子を起こすなだったのですね。

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    2022年11月06日
  • スリーピング・マーダー

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    ネタバレ

    真犯人は「やっぱりね……」という感じ。
    ただ「情報をコントロールする」その巧みさには、全く気が付かなかった。

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    2021年12月29日
  • スリーピング・マーダー

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    初のミス・マープル作品。
    過去に起きたであろう事件を掘り起こしていく展開がメインゆえ、血腥さが少なく、ミス・マープルの穏やかな人物設定のお陰か安心して読んでいられた。一方で、新婚夫婦の一途だけれど未熟な行動にハラハラさせられ気を揉む場面も。寝た子を起こすから新たな事件が生じ、余計なことをしなければいいのに、とミステリー読者にあるまじき考えが頭に浮かぶ。
    良く言えば読みやすい作品、ただちょっとあっさり風味で物足りない。

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    2018年07月15日
  • スリーピング・マーダー

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    ミス・マープルが活躍する最終作。クリスティーの死後に発刊されたが、執筆はポワロ最終作の「カーテン」と同様、1940年代に行われて親族に寄贈された。

    【あらすじ】
    イギリスへの移住のため、夫に先駆けてニュージーランドから到着したグエンダ。イメージ通りの邸宅が手に入り、意気揚々と内装工事に着手するが、何故か館に既視感を覚える。
    そしてある夜、演劇のセリフをきっかけに、グエンダはその館でヘレンという女性が殺害された記憶を思い出す。

    【感想】
    回想の殺人が題材。グエンダとジャイルズ夫妻が捜査を進め、マープルは参謀役の立場をとる。前前作に位置する「復讐の女神」と類似性があるため、続けて読んだ人

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    2017年08月19日
  • スリーピング・マーダー

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    読みながら、冒頭をドラマで見たことがあることを思い出した。
    あれが、スリーピングマーダーだったとは。

    クリスティの小説としては最後のこの一冊も、ついに読み終えてしまったけど、最後がマープルさんらしいマープルもので良かった。

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    2016年11月26日
  • スリーピング・マーダー

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    ミス・マープル最終作。
    最後にしてはちょっと地味かなという感想であった。

    ただ、彼女の人生経験を元に、
    物事を考え推理していくというシリーズの根幹は
    これが一番良いような気がする。

    次はドラマ版でも観ようかな。

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    2015年06月12日