綾川梓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【マープル】
クリスティーが37歳の時に執筆して、亡くなった後に公開された作品。
マープルの最終話となっているけど、執筆したのはマープル作品初期の頃なので、こちらから読むことに決めた。
戦争中に執筆しているからなのか、仄暗くて重い雰囲気。怪奇要素も入っていて、今までのマープル作品にはない感じだった。
マープルは無理に話を聞こうとしない。
動揺して怖がっている人には、湯たんぽと濃くて熱くて甘いお茶で精神的に落ち着かせてくれる。
相手が話しやすい雰囲気づくりが上手い。
この作品では、まるで心理カウンセラーのようなマープルが印象に残った。
解説は恩田陸さん。
まさか解説でこんなに心を持っていか -
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Posted by ブクログ
ミス・マープルが活躍する最終作。クリスティーの死後に発刊されたが、執筆はポワロ最終作の「カーテン」と同様、1940年代に行われて親族に寄贈された。
【あらすじ】
イギリスへの移住のため、夫に先駆けてニュージーランドから到着したグエンダ。イメージ通りの邸宅が手に入り、意気揚々と内装工事に着手するが、何故か館に既視感を覚える。
そしてある夜、演劇のセリフをきっかけに、グエンダはその館でヘレンという女性が殺害された記憶を思い出す。
【感想】
回想の殺人が題材。グエンダとジャイルズ夫妻が捜査を進め、マープルは参謀役の立場をとる。前前作に位置する「復讐の女神」と類似性があるため、続けて読んだ人 -
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