小田中直樹のレビュー一覧

  • 歴史学ってなんだ?

    Posted by ブクログ

    歴史学は「社会の役に立つか」という問に対しては、割合さっくり「役に立つ」と言いきっているので、へぇ、と思い、ふと自分の専門を振り返ったりもしたが、「社会の役に立とうとするべきか否か」とは別問題だというのに、いろいろ感じるところがあった。

    0
    2013年01月04日
  • 歴史学ってなんだ?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     大学1年時の授業で勧められた本。「史実を明らかにできるか」、「歴史学は社会の役に立つのか」、「歴史家は何をしているか」という3つのテーマでページが割かれている。

     突き詰めると
    ・史料批判でコミュニケーショナルに正しい認識をすることでより正しい解釈に至る

    ・真実性を経由することで、「コミュニケーションの改善」、「教訓を得る」という形で個人の役に立つ

    ・歴史家の仕事は「テーマを設定する」→「史料を探して読み解く」→「そこから得た知識を文章化する」の三段階にわけられる

     ということになります。従軍慰安婦をめぐる論争の根底に「歴史は物語(フィクション)であるか否か」という問いがあったこと、「倹約」、「謙譲」、「孝行」といった美徳が規範になったのは江戸時代で、その結果「日本人は勤勉」という共通認識が生まれたということは、当時としては印象的だった。

    0
    2011年06月18日
  • 歴史学ってなんだ?

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    歴史は何のために学ばなければならないのか?そもそも、社会や個人の役に立つのだろうか?年号ばかり羅列する歴史教科書への疑念。
    一方で相対主義や構造主義は、“歴史学の使命は終わった”とばかりに批判を浴びせる。
    しかし歴史学には、コミュニケーション改善のツールや、常識を覆す魅力的な「知の技法」が隠されていたのだ!
    歴史小説と歴史書のちがいや従軍慰安婦論争などを例に、日常に根ざした存在意義を模索する。
    歴史家たちの仕事場を覗き「使える教養」の可能性を探る、素人のための歴史学入門講座。

    [ 目次 ]
    序章 悩める歴史学(「パパ、歴史は何の役に立つの」;シーン1・ある高校の教室で ほか)
    第1章 史実を明らかにできるか(歴史書と歴史小説;「大きな物語」は消滅したか ほか)
    第2章 歴史学は社会の役に立つか(従軍慰安婦論争と歴史学;歴史学の社会的な有用性)
    第3章 歴史家は何をしているか(高校世界史の教科書を読みなおす;日本の歴史学の戦後史 ほか)
    終章 歴史学の枠組みを考える(「物語と記憶」という枠組み;「通常科学」とは何か ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

    0
    2010年05月29日