小田中直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高校(中学)時代、歴史の授業は好きだった。歴史学、歴史を科学するとは?
問題
1歴史学は歴史上の事実である「史実」にアクセスできるか。
2歴史を知ることは役に立つか、どんな時、どんな形で。
3そもそも歴史学とは何か。
27
歴史の資料を史実ととらえるか、作り話ととらえるかは作者(小説家、著者)の考え方次第、自分の信ずる通りの方法で良いだろう。史実を証明できるほど、人生は長くないだろう。
40
歴史学での定義、過去に本当にあった史実を明らかにすることを「認識」、認識した史実に意味を与え、連想させイメージを描く「解釈」
99
歴史学の対象は1つしかない「事実」ではなく各各の「現実」
170
既存 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大学1年時の授業で勧められた本。「史実を明らかにできるか」、「歴史学は社会の役に立つのか」、「歴史家は何をしているか」という3つのテーマでページが割かれている。
突き詰めると
・史料批判でコミュニケーショナルに正しい認識をすることでより正しい解釈に至る
・真実性を経由することで、「コミュニケーションの改善」、「教訓を得る」という形で個人の役に立つ
・歴史家の仕事は「テーマを設定する」→「史料を探して読み解く」→「そこから得た知識を文章化する」の三段階にわけられる
ということになります。従軍慰安婦をめぐる論争の根底に「歴史は物語(フィクション)であるか否か」という問いがあ -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
歴史は何のために学ばなければならないのか?そもそも、社会や個人の役に立つのだろうか?年号ばかり羅列する歴史教科書への疑念。
一方で相対主義や構造主義は、“歴史学の使命は終わった”とばかりに批判を浴びせる。
しかし歴史学には、コミュニケーション改善のツールや、常識を覆す魅力的な「知の技法」が隠されていたのだ!
歴史小説と歴史書のちがいや従軍慰安婦論争などを例に、日常に根ざした存在意義を模索する。
歴史家たちの仕事場を覗き「使える教養」の可能性を探る、素人のための歴史学入門講座。
[ 目次 ]
序章 悩める歴史学(「パパ、歴史は何の役に立つの」;シーン1・ある高校の教室で ほか)