サイモン・ガーフィールドのレビュー一覧

  • オン・ザ・マップ 地図と人類の物語

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    ・1290年に作製された「マッパ・ムンディ」。ヘレフォード大聖堂。
    ・アフリカの地図…西欧先進国による勢力地図。
    ・コング山脈のでっちあげ、地図による隠蔽、「文明化」の名の下での支配と搾取。
    ・19世紀から、地図やガイドブックの一般化。
     ベデガーのガイドブックはナチスに採用され、敵軍の士気を阻喪させようと、
     ガイドブックで星がついた場所を次々と破壊していった。(P.283-)
     フォースターは『眺めのいい部屋』で、ガイドブックは旅行者の自然な感情の動きをさまたげる、という。
    ・映画『カサブランカ』における地図。(P.295-)
    ・デジタルマップ普及で、想像力等の「心の喪失」につながる。

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    2015年05月06日
  • 私の好きなタイプ 話したくなるフォントの話

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    PCで日常的にメールを書いたり資料を作ったりする多くの人にはフォントはとても身近なものになっていて、こんなに多くの普通の人たちがフォントを選ぶ様を、古の書体デザイナーが見たらどう思うんだろ。名前は知ってる、選んだことある、そんなフォントが次々と登場して、成り立ちやどう受け入れられたか(あるいは嫌われてしまったか)が語られる。

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    2022年02月16日
  • オン・ザ・マップ 地図と人類の物語

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    石に刻まれた現存最古の地図からオープンワールドゲームの世界まで。歴史のなかで重要な役割を果たした地図を語り尽くす、地図学の入門書。


    ヘレフォード大聖堂がマッパ・ムンディ(中世の世界地図)をサザビーズで競売にかけようとした顛末から始まり、コロンブスではなくアメリゴ・ヴェスプッチを新大陸の発見者とする認識を広めてしまった地図のことなど、トリビアを知るには楽しい本。古地図に限らず、ロンドン地下鉄の一社員がデザインした路線図が今世界中に広まっているデザインの元を作ったということや、チャーチルの巨大地球儀(直径127cm)を再現するアーティストのインタビュー、映画や小説に登場する架空の地図を扱った章

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    2021年08月09日
  • オン・ザ・マップ 地図と人類の物語

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     地図に関する歴史を振り返りながらの地図を通しての細かな物語がたくさん詰め込まれている。それぞれはだいぶ独立した話になっていて、新世界の発見のことから人体の地図のことまでことにまで話が及ぶ。あまり体系だった話にはなっていないが、地図について今ではあまりに当たり前に思ってしまっていることも、昔の人たちのさまざまな工夫があってのことだったとも感じる。

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    2018年09月10日
  • オン・ザ・マップ 地図と人類の物語

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    古代ギリシアの地図から宝の地図、地下鉄路線図、絵本やゲーム中の架空の地図、さらにはグーグル・マップまで、およそ地図と名のつくものについての歴史と、その作成者達の物語が詰まっている。
    デジタルの地図は確かに便利だが、人間から地図を読む能力を急速に奪っているのではないか、というするどい考察には、同感だ。

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    2016年10月31日