マイケル・アブラショフのレビュー一覧
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これから部下を持つ人より、既に部下を持った経験がある人にとって、より響く内容。
組織のマネージャーたる者、どうあるべきかが具体的な実践例やエピソードと共に語られていて、人材育成につまづいた経験がある方なら、大いに頷ける内容ばかりだと思う。
軍隊のマネジメント本は前にも読んで驚いたが、こちらの本もステレオタイプの先入観をぶち壊してくれる良書。判断の一つひとつが部下や自身の命に関わる現場のマネジメントは、かつての日本軍のような硬直した組織とは真逆である。
エピソード集なので、考え方を整理してまとめている訳ではないが、誰が、いつ、何をやるか(あるいはやらないか)、その心得が満載。
ケン・ブランチ -
Posted by ブクログ
【一口感想】
「人を動かし、自分で考えるようにし、成果を数倍にする目からウロコのリーダーシップ」
【3行要約】
・元アメリカ海軍の艦長だった著者が2年間の任期中に最低の評価を下された艦のメンバーの能力を歴代最高とまで言わしめるまでに引き上げた具体的な方法
・上からの命令という強制力で統制するやり方とは正反対のやり方で組織をコントロールする画期的な手法のオンパレード
・リーダーとして成果を上げるための権限移譲の具体的なやり方と必要な覚悟が理解できる
【所感】
たった600円で、権限移譲型組織の作り方を実例付きで学べるという恐るべき一冊。
正直、ここ数年で読んだ自己啓発系の本の中で、 -
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Posted by ブクログ
感想
情景がリアル。後書きにもあるがリーダーの基本が
しっかり詰まっています。
そして、リーダーの背負うリスクや臨場感が
海軍だからこそ?伝わってくる。
リーダーになったらまた読みたい。
評価
ポイントはわかりやすくまとめてある。
時代に左右されない姿勢のようなものが書かれている。
特殊な環境や、業界やレベルに合わせた
マネジメント、組織づくりまではいかないかもしれないが、
要諦は理解できると。
◆部下を引き出す工夫
・君が艦長だ(全員がリーダー)
・部下の方がよく知っていると言う(信頼と権限)
・アイディアを褒める(改善・創造の重視)
・部下の成長と幸せを願う
◆仕事を任せる -
Posted by ブクログ
9章 あなたはまだ、部下を褒め足りない!
・些細に思えるような意思表示を見逃さずコミュニケーションを重ねることで、親密で協力的な雰囲気が生まれる。
・前向きで直接的な励ましこそが効果的なリーダーシップの本質
・人手が足りない時にどう手を打ちどう成果を出すか→重要な仕事を部下に任せることによって、才能を引き出し予期せぬレベルまで達することができる。
・評価が正しく行われたかどうかを見極めるカギは、自分の部下に点数を与えた時に驚くかどうかにある。求められたら親身になって助言を与え、感情のムラなく誠実であること。
10章 「頭を使って遊べる」人材を育てよ!
・生産性を上げる充電プログラム→同僚や友人 -
Posted by ブクログ
アメリカ海軍のダメ軍艦の艦長となり、わずか2年間で海軍最強にしたリーダー論。
軍隊も会社組織も同じ考え方ができるのではないかと感じさせる本である。
大変読みやすい内容で、どの会社も抱える課題提起とその課題解決に繋がる参考にできのではないかと感じた。
■It's your ship!(君が艦長だ)
■ベンフォルド元艦長の倫理観判定方法
「もし、このことがワシントンの一面に載って全米中に知られることとなったら、それを誇り思うだろうか?それとも、恥ずべきことだとおもうだろうか?」
■軍艦を離れていく理由TOP5(ビジネス世界でも共通)
1.上司から大切に扱ってもらえないこと
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Posted by ブクログ
「アメリカ海軍に学ぶ」とタイトルにあるが、正確には、著者が艦長をしていた艦で、これまでアメリカ海軍にできていなかったことをやって成功した話。
こうしたらこうなったという実体験を説明しており、イメージしやすくわかりやすかった。
劇的に組織が変わる秘策が書いてあるわけではないが、少しづつでも実践できそうな、本来当たり前だが硬直化、官僚化した組織で忘れられた組織の基本を思い出させてくれる感じの本。
大組織、特に軍事組織においては単なる数字や構成単位としてしまいがちなひとりひとりの人間を見て、尊敬しているところに1番の成功の秘訣があるのだと思う。
懸命ではなく賢明に仕事をする、上司は部下に仕事をさせる -
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Posted by ブクログ
題名の通り、志気の上がらない軍艦に任命された艦長が、No1の艦にするまでの経験を紹介、仕事においてのチーム作りに役立つ。
内容はベタであっと驚く内容でもないが、読むと「そうだよな」と納得できる当たり前のことを、当たり前に続ける事の大切さ再認識。
リーダーとは「勇気を持って、チームが最大限に力を発揮できる環境を作り上げていく」事かな。
【心に残る】
部下の身になって、何がいちばん大事かを考える
上司のやり方によって部下のモチベーションがいかに左右されるか。上司が部下と真剣に向き合い、彼らが全力で任務に打ち込める環境を整えるだけで、どのくらい成果が上がることだろう
上司が自分を強く必要と -
Posted by ブクログ
著者のアブラショフは全米一の落ちこぼれ軍艦「ベンフォルド」を如何に建て直したか。答えは極めてシンプル。部下を徹底的に信じ良いアイデアは実践し評価をする。しかしこれが極めて難しい。
本書に描かれるエピソードは大げさでもあり映画的でもある。ゆえにドラマチックな印象を受ける。しかし船員たちの行為は高度に独創的でも複雑なものでもない。艦長が風通しの良い意見が言いやすい組織を作りしっかりと評価をしフィードバックをする仕組みが機能したことで螺旋の相乗効果を生み出し最強の軍艦に仕立てあげたといえよう。
全てがすべて描かれているような劇的な効果をもたらすものではないが日頃の行いを反省させられ色々と示唆に富 -
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Posted by ブクログ
「アメリカ海軍のOBが企業コンサルタント業界に転出」という記事は,Newsweek誌で読んだことがありました。アメリカの企業では今,軍隊OBが引っ張りだこという記事だったと思います。
本書は,マイケル・アブラショフという海軍元艦長が,自らが率いたダメ組織をプロフェッショナルな組織へと変革した時のエッセンスを記したものです。
リーダーシップあるいはマネジメント本としては特に新しい内容ではありませんでしたが,「海軍OBが書いた」という点には新鮮さを感じました。軍隊であろうと企業であろうと,組織論自体は全く違いがないことがわかりました。
終始,示唆に富んだことが書いてありますが,その分,記憶に残 -