クリスティーン グロス=ローのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1600+税
孔子は礼によってのみ仁を修養できると説いた。
そのくせ仁を実践する生活を送ってはじめて礼を取り入れいつつくりかえるかを体感できると思っている。堂々巡りに聞こえるかもしれない。
礼とは感謝すること、例えばありがとうお願い。
仁とは人が行したら嬉しいと思うことを考えて行うこと。悲しい人がいたら手を差し伸べる。
心と体は繋がっている。だから体を労わってケアすることは心のケアにもなることを理解しておく。
五行によれば各人には習得すべき五つの徳性がある。仁、義、智、礼、聖。それぞれの徳性は私たちの良い面を磨くのに役立つ。
仁
仁義、真実、誠。
人を思いやり、優しさをもって接し、己 -
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Posted by ブクログ
「ハーバード」という名前に惹かれて読んでしまった・・・。日本のビジネスマンは弱いよね、こういうのに。「ハーバードの〇〇」とか「マッキンゼーの〇〇」とか「東大の〇〇」とかさ。日本人の作者が書いたものならまだしも、本書の原題は『THE PATH(道)』だからね~。まさに今の出版社のマーケティングに踊らされてしまいました(笑)。
本書は、ハーバード大で「中国哲学」を教えているマイケル・ピュエット教授の講義を元にした本です。
孔子から始まり、孟子、老子などの教えを西洋文化と比較しながら分かりやすく解説する文体。
日本は東洋か西洋か聞かれれば、間違いなく東洋思想を基にした文化なので、孔子や老子の教えは -
Posted by ブクログ
「またハーバードかぁ〜」と思いながら、中国のいろいろいる哲人の違いについて、頭を整理したくて、読んでみた。
が、これが思いの外、いい本だったな〜。
まずは、ある程度、自分なりに学んだつもりになっていた孔子の解釈からして、目から鱗だし。そのあとにつづく、孟子、老子、荘子となるほどな展開。
そして、最後に衝撃なのは、荀子の解釈。荀子はいわゆる性悪説ということであまり人気がないというか、少なくても私は興味はなかった。が、これを読むと、荀子がもっとも自分の考えに近いことがわかってしまった。。。。。
わたしは、別に性悪説ではないのですが。。。。
なんだろう、荀子も人間の本性が「悪」であるみたい -
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Posted by ブクログ
2024/01/08 読破
一言:事象に対しての中国の思想家達の考えを学ぶことができ、私の理想は孔子ではなく荘子でもなく、老子でした。
p139
成果が上がり、仕事が成し遂げられると人民は「自分たちは自然にこうなのだ」と言う。
老子は直接的な行動や露骨な作戦ではなく、劇的に異なる現実を実現させるための地ならしをする。
p148
強さは必ず、弱さで打ち破ることごできる。
身の回りのあらゆるものを能動的に一つに織り上げることで、私たちが道をつくりあげる
→自分の理想は、周りの皆が自主的に、自然と完遂する、そんな環境の作成が非常に望ましい。
そんな環境の作成には、今あるもの・やることをまとめ -
Posted by ブクログ
中国哲学の変遷を辿るような内容となっている一冊。
名前を聞いた事も多いであろう、孔子や老子、孟子らの考え方を解説した上で、現代への取り入れ方も提示されている。
ただ、思想家が章ごとに変わる関係もあってか各思想家の考え方全てを肯定するわけではなかった。
これによって何度も読むことで理解を深める価値を生んでいる一方、直前まで自分が読んで良いと思っていた事や現代の社会通念への批判となってしまうこともあって、一度通読して落とし込むだけでも根気と時間が他の本より掛かった印象が強い。
とはいえ多いに参考になる考え方が多数提示されていたので、いくつかの原典やそれに準ずる書籍に触れてから戻って読み直してみ -
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Posted by ブクログ
中国思想・哲学を流れに沿って紹介してあります。
一読して覚えようとするよりも、少し時間を置いて読むなど、何回かに分けた方が理解がしやすいかもしれません。
日本人にとって儒教的思想は親しみやすいものなので、読んでいてさほど新鮮な感じはしませんでした。感覚的に何となく分かることが多く書かれていますが、中国思想を噛み砕き、新たに伝えようとする試みは評価できると思います。
ヨーロッパの歴史なども併せて書いてある部分があり、勉強になります。
印象に残ったのは、身分制度の根強かったヨーロッパに対して、中国の官吏試験は能力主義を採用し、平等な雇用のチャンスを与えたという意味で画期的だ、という話でした。 -
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Posted by ブクログ
2016/5/18e-honで購入。
孔子と<礼><仁>
<礼>とは、儀礼的行為でその役になり切り自分を変化させて行くこと。
「お願い」と「ありがとう」を忘れてはならない。人々が行動を改めることなしに、変化は起こらない。そして、人々が行動を改めるには、小さなことからはじめなければならない。
<仁>とは、
孔子は、礼によってのみ仁を修養できると説いた。そのくせ、仁を実践する生活を送ってはしめて、いつ礼を取り入れ、いつつくり変えるかを体得できるとも言っている。
孟子と<命>
孟子にとっての命は、人生の偶然性を意味することばだった。
日常レベルでささいな変化を起こすよういつも努力するという話だ。そ