田村潤のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
アサヒスーパードライに売り負け、最も儲からない拠点と揶揄されていた高知支店に異動になった著者が、如何にしてキリンブランドを復活させ、お客様に喜びと価値を提供出来たかを記した本。主に営業目線でストーリーが描かれていた。
本書から感じた事は、営業活動において量は質に勝る、という事である。これは日本電産の永守会長も仰っていた事であり、営業の真髄なのだろう。営業前線でどれだけ情報を取り、きめ細やかな提案をする事でお客様に信頼して頂けるか。優先順位を着けず、全てのお客様を大事にする姿勢が、結果的に大口顧客の受注増に繋がるのは、何となく理解が出来ると思った。
「標準化」「成功事例の横展開」はよく聞こえ -
Posted by ブクログ
●自分のビジョンをつくり、熱量を持って周りを巻き込む。そのためには、①社内でなく市場視点、②全て自分の責任という意識、③結果コミュニケーション を意識する
→本の中で表現されている官僚的になっていたキリンビール社とナイキ 社が重なる部分は非常に多かったです。社内ばかり見て、施策のための施策をして、自分たちに都合の良い分析ばかりしていないか?Global leaderの立場に甘えてないか?と。
●リーダーの考え、背景はよっぽどのことでは伝わらない。高頻度、高密度、相互的なやり取りの中でのみ伝わる。
→これぐらいのボリュームの書籍を読んで初めて、この著者の考えがよくわかるのだなと実感。シニアリ -
購入済み
矢張り成功譚は爽快!
単純明快、一気に読み切りました。
一歩間違えば、組織から弾き出される状況下で
人生をかけるに足る会社か、悩んだ末の結論は
キリンが好きだ、埋没させるには惜しい。
その想いをスタッフと共有できたからこそ
成果を挙げられたものと思う。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ成績が悪くなるほど,本社では会議が続き,営業現場へはこれをやれ,あれをやれという指示が増えてくる。そうなると,その指示をいかにこなすか,忠実に守るか,という受け身の営業スタイルに陥り,言われたことをこなすだけで精一杯となるのがよくあるパターンだ。
掃除をすれば店主が喜んでくれるので続けている。これは目的と手段のはき違え。よく考えれば売り上げを伸ばす営業活動ではない。意味のないところに力を使っているはわかっているのだが,ほかにやるべきことが思いつかないので言われたとおりにやる(=なにも考えていない)。負け組の発想・精神風土。
このような問題があるので解決したいと具体的に伝える。高知支店は -
Posted by ブクログ
令和のマーケッターがこの昭和の勝ちスタイルに共感するとは到底思えない。時代に逆行する営業指導であり、随分と前に書かれた本なのだろうと巻末をみる2016年。ここ最近で、こんな根性論が丸出しの内容を発刊したこと(できたこと)も驚き。「目標を達成していないのなら家に帰ることは許さない」…「(働きすぎてしまったゆえの)病人をなくそう」…「黄色いのどごしジャンパーを着て、皆で電車通勤するようにした」…いったい何を言ってるんだ。営業は究極的には人と人であり、現場主義(仮説と検証の重要性)と顧客の絞り込み(ターゲティング)が大切なのはわかる。事例に出てくるヒアリング方法にしても、ひねりも工夫もない。はたして
-
Posted by ブクログ
組織論として教科書的に語られるアンチパターンのまんまの状況から教科書通りに改善している、という印象で過去の自分の学びに自信を覚える内容だった。
とはいえ答えはわかっても実践は難しいもので、しかもこれを大企業で、最後は本部長としてやり切れるのは本当にすごいと感じる。
現実問題として解決策はわかっても他人の行動は変えられないって状況が大半で、マンデーメールや個々との対話など愚直に部下の行動を変えていく手法は参考にすべきものと感じる。
ここまで熱意を燃やしてキリンを成長させたのに、キリンを辞めて会社を立ち上げた理由はなんなんだろうと読後気になった。
あとやっぱり日本の大企業はこういう感じのところが