【感想・ネタバレ】キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え!のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年05月22日

ちょっと前時代的(夜でも対応!)な部分はあるが、それ以外はチームのV字回復のために何をやったか、エピソードベースで知ることが出来て非常に参考になる。

どの拠点でも成果を出し、そして副社長まで上り詰めた再現性はあると思われるので、チーム改革とかを担当している方は読んでみるとよいかも。
もう1冊の方は...続きを読む結構理論的ですが、こっちはエピソードかつ薄いので読みやすいかも

0

Posted by ブクログ 2022年05月05日

営業やリーダーとしての気付きを得る事が出来る。出来ているようで出来ていない事が多いと反省。
以下はメモなのでご容赦ください。

●第1章
・売上悪化→施策→検証しないでは意味がない。何故売上が低下したのか。施策を実施した場合は効果を検証する。
・施策=「バカでもわなる単純明快」
・目標は自分で立てる...続きを読む事に意味がある
・我慢してつく基礎体力
・4か月の法則
・量が質を生む

●第2章
・顧客からの支持を最大にするためにどの施策に絞り込むかを決める
・上司を見るな、ビジョンを見ろ
・経営は実行力
①主体性をもつ
②結果を出すことにこだわる
③基本を徹底する

●まとめ
・事実をベースに考えつくす
・理念=何の為に仕事をするのか
・腹をくくる=リーダーが部下の信頼を勝ち取るのは、沸騰するほどの熱を発しているとき
・成功体験=リーダーの信頼
・結果のコミュニケーション
・顧客目線のシンプルな戦術

0

Posted by ブクログ 2022年01月23日

前から少し気になっていた本。
企業風土をどう改革し、社員の意識をどう改革し、いかに「自ら考え、自ら動ける」集団にするかという点、参考になったし、例えば今後そういう立場になったときにどこまでできるか、、、とも思った(それぐらい参考になった)。

なんのために働くのか、存在意義は、と自ら考え抜く機会をど...続きを読むう作るか、、例えば研修で議論させて出た案を実際採択するというのは良さそうだし、リーダーとの間で目標設定させて守らせる(合意したのだから)、というのも本質的。

そして4ヶ月ぐらい回っていると体も慣れるし、顔の見える信頼関係ができ、それで結果が変わってくるという循環に至った、と。(顧客側の意思決定スピードにもよるのだろうけど)

高知が一番、という、地域に訴えるメディア戦略や、地域のことを知る内勤社員の貢献も重要(女性に会議に出てもらうとか!)。
また、本社から来る施策を取捨選択することや逆に本社に実情をレクして情報量のギャップを埋める努力も重要(リーダーの役割!)。

新しいポジションに就いてすぐに(400名もの!)みんなを面談し、考えをきくというのも、本質的だし、そのアウトプットとしての「会議廃止」もなるほどと思う。
また、現場の営業とのパイプを持つ努力、「最近どう?」ときける関係も大事。
けっきょく、「理念」「自ら考える」なんだよな。スタバのように。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月23日

食品メーカーで働いているので普通の読者よりもさらに現場の風景が思い浮かび、心を打たれた。飲料はもちろん、食品メーカーの人は一読する価値がある。

かつて、本部指示にひたすら従うだけの御用聞き営業の現場。
市場で勝っていたからこそ、のらりくらりしていたキリン。そんなところを営業力と製品力を蓄えたアサヒ...続きを読むに追撃され首位奪還を許す。
本部と戦いながらも、自支店に必要なことをするようになった著者の行動を振り返る。

著者が名古屋支店で行った、「キリンラガーにまつわるエピソードを投稿すると抽選で純金天守閣プレゼントキャンペーン」のところ、涙。。
自分の会社が作っている製品は毎日見飽きているものだが、世界中の人に思い出と共に愛用されている。そんなことを改めて思った。営業、特に飲料メーカーの営業はbtobで間接的だが、その先には「お客様」の幸せや飲用シーンに必ず貢献している。いい気づきになった。

ーーーーーーーーーーーーーー
以下、メモ↓

・結果のコミュニケーション
メンバーが自発的な目標を定め、リーダーとの間で約束したら、その合意のけっかをしっかり検証するやり方。結果のみ重視する。これは夜職のホストやコンサルの育成に似てるかも。
今までうまく行ってなかったことも自分たちの選択だったことを自覚させ、自分で目標をたてさせる。ノルマではなく自発的コミットメント。
なぜできないのか、できなかったのか、こうすれば?などお互い納得するまで突き詰める。結果のクロージングにこだわる。
やらされてる感は生まれないやり方。

4ヶ月の法則で、続ければ当たり前になる。3ヶ月目が辛い。週間は4ヶ月目から。

・同じ県でもシェア率の差がある
消費者は、味はさほど気づいていない(←ぐうわかる)。消費者に手に取られる明暗をわけるのは「情報」。
美味しそう、元気がいい、売れてるらしい、、ビールを飲む場所いずれにも目立つ場所にたくさん置いてあるのが売れていて美味しいビール、とのこと。情報で飲まれている。今はsns効果とコンビニキャンペーンのマーケ施策が大いに営業あるだろうが。

飲料は波のようなもの。
イメージが大衆心理に押し寄せる。
一度波が起こるとメーカーの手を離れ、手の施しようがなくなる。

これは本当に真理。逆も然りで、一度波を作ることさえできればに波はとめどなく続く。(ex.チョコレートカカオ70%以上は健康に良い、ケンタッキーとクリスマス、コカ・コーラとクリスマス、トクホ)

・ブランドはメーカーのものではなく、お客様のものである
味を変えると超批判をくらい落ちる点から。

・数値目標よりビジョン共有
どこにでもキリンビールがある、と言うビジョンを打ち立てた後数字は追わない。
農家の休憩でルーティン的に飲まれるビールが全部キリンだったら、、漁師の船に積むのが全部キリンだったら、、そう考えて動く営業マンたち。ビジョン原点だからこそ思い浮かんだことである。

・軸があれば自由になれる スタンスの重要性
言われるがままにやってきた人は変わりづらい。やれ!勝て!といわれてもわからないから。砂礫の短い人や女性の方が前向きに捉えて行動スタイルを早期に変化させた。
視点や心の置き方を変えられるか?が行動スタイルを変えられるかに影響する。
身を捨てられるか?
「そこで今まで見えなかった景色が見える。」ことで人は成長する。

・チームワーク 同じ使命を持つ
同じ共通目標を持ってるチームであればKPIよりもその使命のために頑張れる。なぜこの仕事をしているかの意義を持たせることが大事。

・考え方や方針ではなく、わかりやすく今日の仕事に直結する具体的なものに 人は影響をうける。
exへんな考えではなく会議禁止!

0

Posted by ブクログ 2021年05月07日

キリンビールのシェアが落ち込む中、今までのやり方に疑問を持ち、営業力を上げていったチームの指導者が一体何を思い、考え、行動していたのかを明らかにしている。高知からはじまり、四国、東海そして本社まで駆け上がったキリンビールの副社長の自伝。

営業や経営に携わるものにとって、非常に参考になることたくさん...続きを読む書かれており、ぜひビジネスマンには読んでほしい。
理念やビジョン、またなぜ働くのかという点についても述べられている。

0

Posted by ブクログ 2021年01月25日

audiobookで聴きました。

地域を知る、商売をするためには、これが大事。
春の転勤が発表になった日に、再度聴いてみている。

0

Posted by ブクログ 2020年02月18日

組織の上の人から下の人まで読んで欲しい本です。

私も営業をしていますが、売れない営業マンは手段が目的になっているケースを見かけます。売れる営業マンは手段に拘らず、本来の目的のために柔軟に手段を変えていきます。
そのためには明確なビジョンはやはり必要です。問題にぶつかっても向かう方向がわかれば、自然...続きを読むと手段は見つかると思います。

0
購入済み

何度も読む本です

2020年02月15日

営業職ではありませんが、朝のテンションを上げるために必ず読んでいます。
即成果に繋がらない愚直な努力は、上が腹を括ってくれないとなかなか実行できないことだと思います。読むたび勇気を貰える本です。

0

Posted by ブクログ 2019年12月29日

「人間、一生懸命相談されると悪い気はしません」という一文が一番印象に残りました。どうしたら売れるかストレートに聞いてみる。そして実行して、フィードバックする。相手も実行してくれた、実行しようとしてくれたことに対して気分は悪くないから、信頼関係が生まれる。自分の営業にも行かせるルーティンだと感じました...続きを読む

0

Posted by ブクログ 2019年09月03日

どんな営業ノウハウ本よりも読み応えのある私のバイブル。一営業としてもマネージャーの立場からしても読むべき本。現代にはそぐわない部分もあるかもしれないが、営業としての基礎や熱が詰まった実体験に基づく著書。熱量で人が動くドラマ。

0

Posted by ブクログ 2023年10月01日

営業の基本がわかる。
なにやりもビールの特性というのがわかる。
イメージ戦略にも近いし、簡単に鞍替えもされる難しい商材と感じた。ここでのビジョン固めと戦略はとても大事だと感じた。

0

Posted by ブクログ 2023年07月13日

2016年頃、丸の内の丸善に山積みされていたことを思い出します。本の奥付を見ると、2016年4月に第1刷が刷られ、半年後の9月には16刷が刷られている。すごく売れた本であります。内容は、アサヒビールのスーパードライに追い上げられた麒麟麦酒高知支店の奮闘記であります。高知は、三菱の総帥、岩崎弥太郎が生...続きを読むまれた場所でありますが、そこでもアサヒに追上げられ、首位を奪われたころの物語(1997年頃)。ビール営業の現場には、様々なヒント(気づき)が転がっていたようであります。曰く、ビールは情報で売れる、とか。営業成績の低下に悩む、または、ノルマに追われる営業マン必読の書のひとつでしょうか。著者の田村さん、左遷と思われた1996年の高知支店への転勤を機会に、現場歩きに徹して、市場シェアを奪回。高知支店(全部で12名)での活躍が認められ、四国四県を取り纏める四国本部長(高松)、東海地区本部長(名古屋)、そして、本社の副社長へと駆け上がられたようです。著者の頑張りと、奇跡を起こした部下たちの頑張りに★四つです。先日読んだ、楽しくなければ仕事じゃない、と通底するところもあります。

0

Posted by ブクログ 2023年03月26日

高知出張が多かった2月、以前から気になってたけど、今だ!と思い読みました。

全国展開しているような会社からすると、高知支店への配属は左遷に映るのかもしれません。

ただ、筆者はそれまでに十分な実績も積まれていて、与えられた環境で最大限のパフォーマンスを目指す!という考えが体得されていたこともあるか...続きを読むらでしょう。

サラリーマンとして模範的な姿勢で、全国的に足を引っ張っていた支店を見事に売上全国一に押し上げ、情熱的に仕事に邁進された過程が良く分かりました。

地域を知り、地域に合わせた課題を洗い出し、その解決をしていく、という基本的なPDCA戦術。

目標・モチベーション管理、市場整理からニーズ発掘という観点から(その後副社長まで登り詰める筆者の活躍からも!)、情熱を持ってメンバーに対峙することの大切さを改めて感じることができました。

高知支店以降は立場も変わることから、高知支店内までのお話が、現場感・リアリティがあって読み応えがありました!

0

Posted by ブクログ 2023年02月07日

・現場主義。NKK活動。何も考えず行動する。現場を知らないと適切な戦略は生まれない。会議廃止。本部に伝えるための情報は現場に直接聞く。

・4ヶ月の法則。過酷で結果が出なくても4ヶ月続ける。4ヶ月目には体が慣れ、余裕ができ、お客さんからも注文がとれ始める。

・シンプルな戦術。社員にもお客さんにも、...続きを読むシンプルなことしか伝わらない。単純明快な施策が重要。

0

Posted by ブクログ 2022年11月16日

著者は元キリンビール副社長、四国4県の地区本部長。

この本は10年以上前の日本が舞台なので、かなり古い話になる。

全体的には、営業、特に愚直な日々の行動の大切さが説かれている。誰もができる、だが見落としていた小さなことで生まれ変わった物語を詳細に知ることができる。元々の問題点は、過去に売れた無駄...続きを読むなプライドだったのだろう。

両者は営業や味に差をつけて両生しているように思う。アサヒビールは東京2020ゴールドパートナー契約を結びラベルもオリンピック仕様になったり、ラグビーなどのスポーツの大きな大会で提供されることが多い。対してキリンビールはキリン ホームタップとしてサブスクを生み出した。

ただし、近年でいうと総資産でアサヒグループホールディングスと倍に近い差ができてしまっている。大衆に飲まれるアサヒか、味や格式を重んじるキリンか、はたまた追い越そうとしてるライバルか。ライバルには、サッポロビール(ヱビスビール)、毎期黒字成長中のヤッホーブルーイング(よなよなエール)などまだまだ油断できない。

わたしはキリンビールの味が一番好きなので、これからもこの味を守り抜いてほしい。

0

Posted by ブクログ 2022年03月21日

リーダーとしてどのようなマインドを持ってビジネスを進めていくべきか?が実話に基づいてまとめられています。
テクニック的よりは精神的論的な話が多い気もしますが、正にそれが大事なのだと改めて思いました。
理念に基づく凡事徹底と熱い想い、そして現場主義。当たり前のことを愚直にやって行こうと思います。

0

Posted by ブクログ 2022年02月04日

アサヒスーパードライに売り負け、最も儲からない拠点と揶揄されていた高知支店に異動になった著者が、如何にしてキリンブランドを復活させ、お客様に喜びと価値を提供出来たかを記した本。主に営業目線でストーリーが描かれていた。

本書から感じた事は、営業活動において量は質に勝る、という事である。これは日本電産...続きを読むの永守会長も仰っていた事であり、営業の真髄なのだろう。営業前線でどれだけ情報を取り、きめ細やかな提案をする事でお客様に信頼して頂けるか。優先順位を着けず、全てのお客様を大事にする姿勢が、結果的に大口顧客の受注増に繋がるのは、何となく理解が出来ると思った。

「標準化」「成功事例の横展開」はよく聞こえるワードだが、これを意識し過ぎるあまり官僚的な仕事方法になっては本末転倒である。データによる分析も大事だが、現場からの生の情報はそれ以上に貴重な財産である事は、常に肝に銘じておきたい。

0

Posted by ブクログ 2021年10月11日

・飲むことに自信を持ってもらうこと。メジャー感、元気感、売れている感、安心感
・定番ブランドの基本は攻めではなく守り
今のお客様を一人も逃さないぞ、という攻撃的な守り

0

Posted by ブクログ 2021年01月01日

何かを達成するためには社員1人1人が必死になる必要がある。そのような状態を作り上げるために、社員の心をまとめるために、リーダーの存在は非常に重要だ。周りを引っ張っていけるリーダーってどんな人だろう?と考える良い機会となった。時代を感じる働き方ではあるが、一つの成功事例として読む価値があった。
ちなみ...続きを読むに私はキリンラガーがいっちばん好きです!!!これからも応援します。

0

Posted by ブクログ 2020年11月13日


●自分のビジョンをつくり、熱量を持って周りを巻き込む。そのためには、①社内でなく市場視点、②全て自分の責任という意識、③結果コミュニケーション を意識する
→本の中で表現されている官僚的になっていたキリンビール社とナイキ 社が重なる部分は非常に多かったです。社内ばかり見て、施策のための施策をして、...続きを読む自分たちに都合の良い分析ばかりしていないか?Global leaderの立場に甘えてないか?と。

●リーダーの考え、背景はよっぽどのことでは伝わらない。高頻度、高密度、相互的なやり取りの中でのみ伝わる。
→これぐらいのボリュームの書籍を読んで初めて、この著者の考えがよくわかるのだなと実感。シニアリーダーになればなるほど自分の組織の人からは理解されないんだという意識を強く持ち、自分の意図を伝える工夫をする。

——
でも俺はビールはサッポロ派なのでキリンは嫌いです笑

0

Posted by ブクログ 2020年11月13日

なぜ最近自分の会社にモヤモヤ感が漂っているのかわかった気がする。それは主体性の欠落。効率性、生産性を高めた結果、現場が考えることを放棄している。それでは強い組織は生まれないし、現場はやらされ仕事からますます本部との距離を置くようになる。やはり現場で仕事をする人間が何をしたいかを必死に考えることができ...続きを読むるような組織にしなくてはいけないと感じた本。

0

Posted by ブクログ 2020年06月23日

マーケティングの失敗からの、どぶ板営業による巻き返しは、どのビジネスマンにも参考になるのではないでしょうか。

0

Posted by ブクログ 2020年03月29日

キリンビールがスーパードライに首位を奪われてから、首位奪還するまでのストーリー。その中で、営業には必要なことが書かれている。
単純だけど、会社のビジョン・理念を明確化して、その達成のために一人ひとりが真剣に考えやりきることが重要だと改めて感じた。

細かい部分だけど、報告のための会議や資料作成を削減...続きを読むした部分については、本当に無駄だと感じるので、なんとか今の職場でも減らす努力をしていきたい。

目標を上から降ろすのではなく、営業社員自分で決めさせ、自分で決めたのだからなんとしても達成させるといったことは最近はよくあるけど、当時からあったんだと思った。

いい話が多かったけど、ビールはの味の違いはわからないんだよな。。。

0
購入済み

矢張り成功譚は爽快!

2017年03月16日

単純明快、一気に読み切りました。
一歩間違えば、組織から弾き出される状況下で
人生をかけるに足る会社か、悩んだ末の結論は
キリンが好きだ、埋没させるには惜しい。
その想いをスタッフと共有できたからこそ
成果を挙げられたものと思う。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月26日

成績が悪くなるほど,本社では会議が続き,営業現場へはこれをやれ,あれをやれという指示が増えてくる。そうなると,その指示をいかにこなすか,忠実に守るか,という受け身の営業スタイルに陥り,言われたことをこなすだけで精一杯​​となるのがよくあるパターンだ。

掃除をすれば店主が喜んでくれるので続けている。...続きを読むこれは目的と手段のはき違え。よく考えれば売り上げを伸ばす営業活動ではない。意味のないところに力を使っているはわかっているのだが,ほかにやるべきことが思いつかないので言われたとおりにやる(=なにも考えていない)。負け組の発想・精神風土。

このような問題があるので解決したいと具体的に伝える。高知支店は全体としてふわっとしていて中途半端。営業に限らずどんな仕事でもやることを絞ってやるのがあたりまえ。そして,その結果成功したのか失敗したのか検証されないのでは次に生かせない。

本当にやる気のある人は私とマンツーマンで真剣にやったかやらなかったかを詰めていこう。そしてやれなかったことをどうやってやれるようにするか,明日からこの結果のコミュニケーションをしっかりやろう。

「バカでもわかる単純明快。」と大きく書いた紙を貼っておいた。100人いたら100人がすぐにわかるような施策が必要だと考えた。単純なことを愚直に地道に徹底してやる。とういうこと。

結果はどうだったのか?目標が達成できていなかったとすれば,何故できなかったのか?努力が足りなかったのか,こうすれば良いのではないか?という問答をお互いが納得するまで突き詰める。→結果のクロージングにこだわる。これが結果のコミュニケーション。やったつもりが許されない。見てないことは罪。やっていないことは悪。逃さない。逃げられないという環境を作ることにより徐々に本気になる。

結果のコミュニケーションを毎月毎月粘り強く続けていくと一人ひとりに徐々に基礎体力がついてくる。「勝つための営業活動」を始めてスタートさせた営業マンはとにかく訪問するということに慣れていなかったので最初はとにかく辛かったと話す。

とにかく数を回りたいので,1件当たりの滞在時間も5分程度と短くしなければならない。ならば,その5分で相手に関心や交換を持ってもらうにはどうすればいいのかという工夫がでてくる。

チームワークとは何か?それは馴れ合いではなく。一人一人が自立することによってお互いを認め合って生まるもの。・それぞえれが相手のために役立つことは何かを考えるようになる。結果のコミュニケーションを通じてそれぞれが自分の約束に責任を持つようになる。だからそこチームワークが生まれてきた。

高知が一番というキャッチコピーは本来お客にとって何のメリットもない。しかし,このキャッチコピーは高知の人々の琴線に触れた。

結局,行動スタイルを変えることができるかどうかは簡単に言えば視点や心置き方を変えて見られるかどうかですし,人によっては身を捨てられるかどうかということでしょう。すべてをなげうって集中すると見えなかったものが見えてくる。当然,壁にもぶつかる。しかし,そこで死に物狂いで壁を乗り越えることで,今まで見えなかったものが見える。そして,自分の成長につながる。


真剣に相談する人には協力してあげたくなる。
必死に頑張っている人は応援したくなる。

勘違いが多かったのは料飲店を回るとの目的と捉えてしまうこと。大切なのはキリンのあるべき状態をつくる&キリンのメッセージを伝える。というビジョンを実現させようとすることなのです。どやってビジョンに到達するかは,自らの決意と覚悟,どれだか自分で考えて工夫することができるかにかかっている。

会議が好きな風土の会社は実行への関心が希薄になる。正しい施策を作ること辞退への関心が大きいから,会議が多い。そして,習慣化した会議は内向きの言い訳づくりの場であったり,何の課題解決にもならない者が多い。

仕事とは理念に裏打ちされたビジョンを達成するもの。上から命令された施策や企画を中術にこなすことのみが仕事だとする考えは間違い。疑問を持たず,ただこなすだけの仕事は面白くない。

勝つことの重要性を理解してもらうには商品力によるのではなく営業力、すなわち自分の力で勝つことを経験してもらう必要がある。競合と差が開くのは実行力の差である。

主体性を持つ:指示まちスタイル変革。自分の頭で考え、行動して主体的に議論をする。組織や立場にとらわれずに最終目標に向かうためには自由に意見を述べること。組織の壁に萎縮して大事な意見を述べないことは組織の損失。

研修では理解できても持ち場に戻ると実行できないことが多い。実行力を高める必要性。

理念とはなんのために仕事をするのかこの会社はなんで成り立っているのか。根本・源流はなんなのか?そこを考え抜いて行き着くIdentity。困ったときの道しるべ。但し、理念を現実にどう生かすのかはきわめて困難。一方で理念がないと前進しない。


-----
<2021年5月再読>
過去の功績に胡坐をかいており、危機感がない。当事者意識が欠けているチームをモチベーションをあげるチームワークづくり。
特に若いメンバーは戦い方を知らなかっただけではないか?
チームが切磋琢磨し、チームのためにという意識を持たせる。人のせいにしない。
現場の実行力を上げるために、理念、ビジョンを共有する。
勝ちに対する行動にこだわる。結果を出すことにこだわる。
指示待ちではなく、自ら動く。


メンバーはなにをしたいのか、自分になにをしてもらいたいのか?とヒアリングを実施する。



高知は一番が大好き!というお客さんの心をつかむポイントを見つけたことが大きな成功要因だと思う。ローカリゼーションが大事!現場をしっかり観察する。顧客視点!

0

Posted by ブクログ 2023年07月25日

組織論として教科書的に語られるアンチパターンのまんまの状況から教科書通りに改善している、という印象で過去の自分の学びに自信を覚える内容だった。
とはいえ答えはわかっても実践は難しいもので、しかもこれを大企業で、最後は本部長としてやり切れるのは本当にすごいと感じる。
現実問題として解決策はわかっても他...続きを読む人の行動は変えられないって状況が大半で、マンデーメールや個々との対話など愚直に部下の行動を変えていく手法は参考にすべきものと感じる。

ここまで熱意を燃やしてキリンを成長させたのに、キリンを辞めて会社を立ち上げた理由はなんなんだろうと読後気になった。
あとやっぱり日本の大企業はこういう感じのところが多いのかなぁ。立て直して欲しいものだけど、闇は根深そうだ。

0

Posted by ブクログ 2022年01月11日

元キリンビール副社長が高知支店での大逆転劇を含めた経験から営業マンや組織運営の極意をまとめた本。

ビジョンと現場を熟知した上での戦略構築は大事。
それを部下と共有した上で、部下に主体的に目標を立てさせ(上司を見るな、ビジョンを見ろ)、プロセスではなく結果について相互にコミュニケーションを図ることが...続きを読む大切という指摘には強く共感。
内部調整や上司の顔色伺いといった労力を顧客を増やす外向きのための労力に変え、とにかく実行し、走りながら修正していくべきという姿勢には勇気をもらえた。

0

Posted by ブクログ 2021年11月27日

現在の働き方改革の流れとは異なる時代の働き方だが、報酬が伴っているのならこういう経験もしてみたいと思わせる内容。

0

Posted by ブクログ 2021年02月23日

成功は結局のところ、方法やテクニックよりも、それにあたる人の心意気が重要です。システムやマニュアル作りも大切ですが、成功を持続させるためには、立派な心意気をもった人を育てることこそ、最重要課題になります。時間は掛かりますが、日本再生には、まずは「人づくり」から始めるべきでしょうね。

0

Posted by ブクログ 2020年06月14日

スーパードライ効果でシェアを大きく奪われたキリン。苦戦エリア高知支店長に赴任した著者がVisionを掲げ、営業を考える組織化していった様子が描かれる。大量行動が質を上回るということに圧倒される。ちなみに私はグランド・キリン・シリーズのギャラクシー・ホップが好きです。オーディオブックにて。

0

Posted by ブクログ 2019年08月18日

私も高知で営業している。高知のお客さんのオープンさには、戸惑う程にこちらを受け入れてくれる懐の深さを感じる。

著者の営業スタイルには、時代の古さも感じなくはないが、仕事の大切さを知り、それを担う事を経験した者の強さが伝わってくる。

仕事を通して得られる成功体験は、生きてゆく喜びと感動につながる、...続きを読むと思い新たにさせられる。



0

Posted by ブクログ 2019年02月02日

キリンがアサヒにトップシェアの座を奪われた逆風の時期に、地方の支社を牽引して業績をV字回復をした経緯が綴られている。

筆者が赴任した当時の高知支社は、いわゆる「指示待ち族」のような状態で、アサヒにシェアを奪われることの危機感すらも希薄だった。そこから、愚直で基本的な営業への回帰、自社の製品を届けた...続きを読むいというビジョンの再認識、やらされ仕事ではなく主体的に動く意識変革を成し遂げ、ついにシェア奪回を達成する。

ライザップのおかげで流行語のようになった「結果にコミットする」ことを、あくまで本気でやり遂げたストーリーだった。背水の陣で臨む本気度が恐ろしい迫力だったが、その「熱」こそが大いなる成功を導いたのだな、と感銘を受けた。

メソッドを集めたビジネス書というよりは、自伝的な読み物として面白い本だった。

0

「ビジネス・経済」ランキング