リアーン・モリアーティのレビュー一覧

  • 死後開封のこと 上

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    この作家の本、日本でもっと翻訳されてほしい..!!読みたい!!

    Big Little Liesのドラマ版を見て、ここに辿り着きました。
    あーあのドラマの雰囲気!この作家の確立されたスタイルを冒頭から感じた。
    中年男女の群像劇(主に女性を主人公とする)がまー絶妙にうまい作家です。
    過去にあった男の暴力が女たちを繋ぐというのも共通するかな。

    Jackson BrodieシリーズのKate Atkinson が、あの作品で男の暴力の波紋を生きる女たちをすごく強調してアンソロジーとして描いていたことも思い出したんですが...
    ザリガニの鳴く〜とかにしても、女性の作家さんはすごくそういう女性の社会的

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    2024年04月13日
  • 死後開封のこと 下

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    オーストラリアのベストセラー作家の話題作、後半。

    シドニーに住むセシリアは、明るく元気で親切な女性。
    3人の可愛い娘を育て、小学校のPTA会長もやっていて、販売のパートも上手くいっていました。
    ある日屋根裏で、夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒を見つける。
    優しい夫には、何か秘密があるらしい‥

    子供中心のにぎやかな暮らしぶりと、増えていく仕事上での出会い。
    そこへ夫の秘密が絡んで‥
    思いがけない事態に。

    一方、夫が浮気したため実家に戻ってきた女性テス。
    こちらの視点からも描かれ、多角的に読めます。
    死後開封というわけではないけれど、夫の秘密を知ってしまった後ですね。

    もうひとりの

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    2021年03月11日
  • 死後開封のこと 上

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    オーストラリアで作品すべてがベストセラーという作家、リアーン・モリアーティ。
    読むのは「ささやかで大きな嘘」に続いて、2作目です。

    シドニーに住むセシリアは、明るい性格。
    3人の可愛い娘を育て、小学校のPTA会長もやっている。
    販売のパートにも励み、かなりの売上を得ているやり手。
    何も困ったことなどないように見えるセシリアだったが、実は夫との関係に悩んでいました。
    夫は名家の出で優秀で仕事もできる上にハンサム、しかも穏やかな性格。
    だが時折急に気分が変わって暗くなり、長年連れ添う妻にもよくわからない行動を取るのだ。
    しかも、最近はセックスレス‥
    気にしすぎないほうがいいかと思いつつ悩むセシリ

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    2021年03月11日
  • 死後開封のこと 下

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    ネタバレ

    過去の秘密が起こす連鎖。3人の女性の家族。それぞれが徐々につながりだしていき起こる出来事。そこに至るまでの3人の感情の流れ、今の自分、今後の自分への不安。そういったものが溢れた時にする決断。その決断によって何かが終わり、何かが始まる。過去と今をつなぐもの、今とこれからをつなぐもの。決断をしてもその先はわからない。これからも読んでいきたい作家。

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    2018年06月20日
  • 死後開封のこと 上

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    ネタバレ

    3家族、3人の女性が主人公。それぞれの事情を抱えていて家族のこれから、自分のこれからを考えている。そこに過去の出来事が絡んできて色々とつながりが見えてくる。ミステリーではあると同時に家族小説でもある。著者の前作もそうだったけれど女性の人物造形、心理描写がすごくうまい。下巻も楽しみ。

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    2018年06月18日
  • ささやかで大きな嘘 下

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    米英のベストセラー、後編。
    美しい海辺の町の幼稚園に子供を通わせている親たちの間で、どんなトラブルが起きたのか?

    富豪の子供もいれば、その家で働く人の子供もいる、そんな幼稚園。
    シングルマザーのジェーンは、息子がいじめをしたという疑惑をかけられ、不本意だが晴らすことが出来ない。
    ジェーンと親しくなったお洒落なマデリーンは、別れた夫と再婚した女性に実の娘が憧れてしまい、そちらの家に行ったきりになったので、苦しむことに。
    大富豪の妻セレストは、ひた隠しにしてきたが、夫の暴力に怯えていた‥

    幼稚園での派閥争いや、行事の度の張り合い、保護者たちのもつれ合った感情が、資金集めの懇談会で爆発‥
    その真

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    2017年05月19日
  • ささやかで大きな嘘 下

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    ママ友たちが主役のミステリー。
    読みはじめてしばらくは、どうやら大きな事件が起きたようだけれどそれがなんだか分からない、という状況。
    イヤミスっぽいけれど読後は意外と爽やか。
    ドラマ『ビッグリトルライズ』も見てみよう。

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    2024年07月30日
  • 死後開封のこと 下

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    オーストラリアの作家「リアーン・モリアーティ」の長篇ミステリ作品『死後開封のこと(原題:The Husband's Secret)』を読みました。

    『ささやかで大きな嘘』に続き、「リアーン・モリアーティ」作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    すべてはあの手紙がきっかけだった。
    夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒。
    その手紙を見つけたときから、「セシリア」の幸せな家庭に暗雲がたれこめ始める。
    そのころ「テス」もまた、夫と従妹が愛し合っているとの告白に動顛していた。
    「テス」は息子を連れ実家へ帰るが、そこで出会ったのは殺された娘をいまだ忘れられない

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    2023年03月13日
  • 死後開封のこと 上

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    オーストラリアの作家「リアーン・モリアーティ」の長篇ミステリ作品『死後開封のこと(原題:The Husband's Secret)』を読みました。

    『ささやかで大きな嘘』に続き、「リアーン・モリアーティ」作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    すべてはあの手紙がきっかけだった。
    夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒。
    その手紙を見つけたときから、「セシリア」の幸せな家庭に暗雲がたれこめ始める。
    そのころ「テス」もまた、夫と従妹が愛し合っているとの告白に動顛していた。
    「テス」は息子を連れ実家へ帰るが、そこで出会ったのは殺された娘をいまだ忘れられない

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    2023年03月13日
  • ささやかで大きな嘘 下

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    あーーーそっちかーーーって感じです
    上巻はそれぞれに闇を抱えるママ友たちが描かれ、下巻で全てが明らかになるという…
    書き方が斬新で面白かったし、ミステリーというよりは子持ち女性の心理をうまく描いた本って印象でした。面白かった!

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    2020年12月29日
  • 死後開封のこと 上

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    表紙の絵のように、三人の女性が入れ替わり主軸となる。普通に過ごす普通の人生。基本的に子供がいて、わらわらばたばたしながらも女を満喫している。話が進むに連れ、この人達同士、じわじわと幅寄せしてきて、お互いの陣地に入り込んでくる。それが自然。最初は登場人物多すぎ!ヤメテ!と思ったが、意味なく増えない。ちゃんと物語の軸になる人しか出てこない。話の繋ぎ方がリレーバトンのように滑らかで、自分は非常に読みやすかった。専門知識だけひけらかして、だからなんなの?っていうミステリ多い中、この作品は好感持てるなあ。

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    2020年12月16日
  • ささやかで大きな嘘 下

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    ネタバレ

    その時、いったい何が起きたのか? 誰が被害者で、誰が加害者なのか? フーダニットでもハウダニットでもなく、現代版パット・マガーとでも言うべき、巧みなホワットダニット構成。ややアンフェアな点がある気もするが、女同士の共感やらドタバタ騒ぎやらで読者の気を逸らしつつ、終盤に意外な事実を明らかにする手際はなかなか巧い。

     ただ、ひとつ残念に思ったのは、各章の終わりに挟まれる関係者へのインタビュー。主要キャラ以外の様々な人物が、目撃談と称して自分勝手な意見、憶測、噂、当てこすりを述べる様がユーモラスで、箸休めな部分もあるのだが、これを聞き取るインタビュアーが主要人物の一人であるとか、意外な人物だったみ

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    2018年11月09日
  • ささやかで大きな嘘 上

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    米英のベストセラー、前編。
    美しい海辺の町の幼稚園に子供を通わせている親たちの間で、どんなトラブルが起きたのか?
    事件があったことだけを最初に書いておき、それから半年前に遡って、事件までが語られていきます。

    名門の幼稚園では、資金集めや派閥争いが盛ん。
    富豪の子供もいれば、その家で働く人の子供もいる。
    シングルマザーで質素なジェーンは、引っ越してきたばかりで、子守と間違われてしまう。
    ジェーンは息子がいじめをしたという疑惑をかけられ、不本意だが晴らすことが出来ない。
    おしゃれで気っ風がいい庶民のマデリーンは、幼稚園のボスたちとは距離があり、ジェーンに味方する。
    マデリーンと親しいセレストは、

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    2017年05月22日
  • ささやかで大きな嘘 上

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    あらすじ
    最初は子供同士のトラブルだった……。海辺の名門幼稚園、その夜のパーティに子供たちの歌声はなく、聞こえるのは罵声と保護者の乱闘の音。そして保護者の一人が死亡した。事故か殺人か? ……事の起こりは六カ月前、ジェーンの息子にいじめの嫌疑がかかった。本人はきっぱり否定するが、園内は険悪な雰囲気に。ジェーンは園で知り合った二人の友人と困難な事態に立ち向かう。世界で150万部突破。英米で絶大な人気を誇るミステリ。
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    誰が殺されたんだろう?とハラハラしながら読み進めていく形式。パットマガーの重苦しい版って感じ?
    三人のママ友さんが物語の軸になっているんだけど、さすが、登場人物

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    2017年02月25日
  • ささやかで大きな嘘 下

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    資金集めのためのパーティーが近づいているのに息子のいじめ疑惑が晴れないシンママ、エスカレートする暴力におびえる富裕家夫人、ネットで処女を売る娘に怒り爆発のパートタイマーの妻。

    園ママという小さいコミュニティの中でも色々あって人に見せない裏があるんだなぁ。

    どんな風に決着がつくのかわかりませんでしたがまさかシンママにレイプまがいの暴力的なセックスをしてきた男が近くにいたとは!まさか偽名だったとは!
    騙されました。
    やっぱり双子息子にも受け継がれているっぽいし。

    ラストは何とか平和よりに終わりましたが母親がいじめに気付いていなかったとはいえあの双子息子がどうなるか心配になってしまうものでした

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    2016年12月09日
  • ささやかで大きな嘘 下

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    幼稚園の保護者懇親会ってだけで、何か起こりそうだよね。ましてや、なかなかキャラの立ったこの人たち。

    上では、人物が多くてごちゃごちゃした感もあり、軽いドタバタのコージーものなのかな?と思ったが、下にきて、おやおやおや? 意外にシリアスな面も。

    登場する女性たちの逞しさに比べ、男性がみなアホで軽く見えてくる。。。

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    2016年07月18日
  • 死後開封のこと 下

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    自分としては続き物を間を置かず読むことは滅多にないのだが、これは気になって続けて読んだが、それだけ引き込まれた、かというと何か違うような気がしてくる。感情移入しやすいような書き方がうまいんだと思う。吉田修一さんのような。なんすかね、時々あるんだな、読み終わるとスッキリして「さー風呂入ってこよ。来週も楽しみい」みたいな。理解できず、不完全燃焼で、もがいて苦しい読書ほど、「戦友」みたいな感じでのちのち印象に残るんだよなあ。また悪口書いちゃったかしら。

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    2020年12月20日
  • 死後開封のこと 下

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    ママ友達の、アレコレや、どたばたの中に、自分自身を、見つめる所も、あるけど、因果応報と言うべきか、自分達の罪が、子供に、いってしまうのは、救いがない

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    2020年05月06日
  • ささやかで大きな嘘 下

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    ネタバレ

    この本ではオーストラリアを舞台に日常の中で来る広げられるドラマが鮮やかに描かれている。
    最終的に事件は起きるのだけれども、各章、毎ページで起きているいろいろな出来事が全体として本にドラマ性を与え、最後まであきさせないストーリー展開になっていると思った。
    映像ドラマのほうもぜひ見てみたい。

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    2019年10月26日
  • ささやかで大きな嘘 上

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    ネタバレ

     オーストラリアの名門幼稚園を巡る一大騒ぎ。園ママたちの友情と反目、飛び交う噂、そして隠されていた秘密……。男性読者が余り興味を惹かれない要素がてんこ盛り。それもかなり軽めの筆致で描かれているので、アラフィフ親父はお呼びでない感があり、実際読み始めた当初はどうしようかと思った。
     
    だが、読み進めていけば、その軽い筆致と相反し、書かれている内容は意外にヘヴィだと判明する。離婚から数年を経て年頃の娘との関係に悩む母、表面には見えない夫との関係に苦しむ妻、幼い息子との転居を機に一夜の出来事を克服しようとするシングルマザー。主要な三人のキャラクターには共感せざる負えないし、これが女性読者なら、なおの

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    2018年11月09日