牧口松二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは色んな意味でお手本にしたい本だ。ものすごくわかりやすい。
それは筆者が情報を十分に吟味し、噛み砕いて順序よく与えてくれるから。
また、豊富な事例でなるほどそうなのかという納得を深められる。
そして各章の最後に視覚的に一目でわかるまとめを置いている。こんな構成で物を語りたい。
ファンダムは「作品」、ファンベースは「ブランド」界隈は「テーマ」
成長段階は、きっかけの瞬間、内輪の熱狂、熱の拡散、市場シフトの順
各々をマーケティング的に測るKPIの解説
この構成を、後段では事例を含めて解説してくれる。
ここまで噛み砕いてくれると、一つ一つの要素は当たり前とまではいかないけど、そうそう、俺もそう思っていたよってことばかり。だけどこれを全体像として見せられると、世の中には頭のいい人がいるもんだと感心してしまう。こういう構成力がある人が世の中を動かしているんだろうなと思った。
話変わるけど、YAMAPは素晴らしいね。同じコンセプト、同じようなお悩み解決で他のサービスができないか、考えてみたい。 -
Posted by ブクログ
シンボリックストーリー
①企業の強みを象徴している
②企業の戦略方針に合致している
③思わず人に話したくなる
個人のメディア化
ビジネスモデルの同質化
ビジネスモデルを構成する戦略要素
①顧客に提供する価値
②競争優位性の持続
③儲けの仕組み
シンボリックストーリーで模倣困難性をさらに高める
物語戦略づくりの3ステップ
①物語を「見つけ出す」
自社の培ってきた歴史から
会社の各機能から
社外の関係者から
②力を「テストする」
VRIO分析
Value(価値)
Rarity(希少性)
Inimitability(模倣困難性)
Organization(組織的活用)
ヒーローズ・ジャーニーに当てはめる(ジョセフ・キャンベル)
③ビジネスモデルと「つなぐ」
戦略要素の筋を通す
物語を埋め込む
戦略オプションを考える
シンボリックストーリーを生み出す
①人的資源タイプ
Why 創業者がなぜそれをしたのか?
サイモン・シネック Start with why
Why:なぜこの事業をしているのかの理由。大義や信念、理想。
How:そのために行っている独自の方法
What:結果として生まれる製品やサービス
シンボリックストーリーは認知的不協和に貢献
②物的資源タイプ
cf.ハンズマン 片手だけの軍手
ポジティブなハロー効果をもたらす
③組織資源タイプ
cf.ノードストロームのタイヤの話 -
Posted by ブクログ
ブランドの入口をカテゴリー・エントリー・ポイント(CEP)で考える
セグメンテーション・ターゲティング・ポジション(STP)、つまりペルソナはもう古い
競合とターゲットが被るし、ポジショニングを尖らせるとターゲットが狭くなる一方
同じような人に同じような理由で選ばれる確率の奪い合いになってしまう
多くの場合、「購買が発生する状況(動機、時間、場所、用途)」があり、その後に候補ブランドが想起される
「今この瞬間の用事や気分」で商品を思い出す
商品の前に「状況」を売る店が強い
同じ条件で、同じ買い方が起こるのが勝ちパターン
すなわちそれは「人」ではなく「状況」に起因する
ペルソナに合わせて商品設計するのではなく、年齢性別に関わらず、人間の根源的欲求に合わせた商品設計が吉
「この欲求を満たしたい」「そんなときはあそこのブランドだ」と想起されるのが大切
つまりイメージ戦略、ブランディング
それに合わせた各商品の設計 -
Posted by ブクログ
ビジネススクールの教授である著者が物語を戦略として活用し成功している企業を紹介して、その成功の要員や活用法を書いた一冊。
ルイヴィトンやアップルなどの誰もが話したくなる伝説のような逸話から確固たるブランドを構築した企業の事例とその成功要因を本書を読んで深く知ることができ勉強になりました。
タニタや近畿大学といった現代の企業の具体的な戦略とそのタイプ別の解説も図解とともにされていて理解が深まりました。
顧客価値、競争優位性、儲けの仕組みとシンボリックストーリーが親和性を持つことで唯一無二の戦略となり、業績が飛躍する構図であると感じました。
また、人的、物的、組織というどこにでもあるものを視点を変えてみることでシンボリックストーリーとなり、それが戦略になっていく可能性があることも感じました。
認知的不協和の解消やハロー効果など経済心理学の観点から戦略が解説されていることも面白いと感じました。
本書で紹介されている物語戦略は差別化の難しい時代に有効な一手になると感じ、これからの経営において大事なことでもあると感じた一冊でした。