張イクマンのレビュー一覧

  • 香港 中国と向き合う自由都市

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    掴み所のない場所である香港を、①「一国二制度」というシステムの解説、②イギリスの遺産、③中国化の影響という歴史・政治上の解説を日本人の著者が、その文化、雨傘運動の解説を香港人の著者が行っている。
    香港の民主や自由は、イギリスや中国、そして香港人自身の微妙なバランスによって現在のような形になったのであり、中国vs西洋民主主義という簡単な話でないということがよく分かった。この一冊でモヤモヤしていた部分がかなり整理され、 オススメの一冊。最後の、日本への忠告も的を射ていて、痛烈。

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    2016年02月21日
  • 香港 中国と向き合う自由都市

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    香港の勉強しようかなと読んだ!香港のニセ普通選挙について詳しく書かれていた。

    抵塁政策についてははじめて知って驚き。

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    2024年06月23日
  • 辺境の思想 日本と香港から考える

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    日本と香港の知識人の往復書簡です。腰を据えて何かを論じるというかはつらつらと思索を書き連ねていく感じなので難しくも読みにくくもあります。日本も香港も国際的で先進的な場所ですが、同時にそれぞれ中華文明の辺境・西欧文明の辺境という性格も持っています。そして辺境であればこそ文明の中心の古い要素が残るという、基本的にはそういうイメージが全体を貫いています。
    香港が唐代の敦煌につながるようなアクロバティックな思索はカッコいい。何度か読み返してここから私も思索を広げたいなと思います。

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    2024年08月17日
  • 香港 中国と向き合う自由都市

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    香港は155年の英国の植民地支配後、中国に返還され特別行政区で香港ドルという独自の通貨まである地区であり、一つの国家並みである。そんな中で、中国の共産主義には染まらず自由を守るという意識が国民全体で強く、独自の文化を維持している。巨体国家中国に今後どのように対応していくか、まだまだ返還後歴史が浅くどうなるか分からない国であり興味を持たされる国である。

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    2019年10月31日
  • 辺境の思想 日本と香港から考える

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    難しかった、、、というか情報量の多さとカタカナ語の多さについていくのが必死やった。

    「世界の世界性を瞬間的に生成するものは、テロへの恐怖と不安」
    「文化には『統合する力』と『分離する力』がある」
    っていうのはなるほどと思った。
    何より、著者が数カ月前に書いたものを振り返ってみるともはや隔世の感がするっていうぐらいに、香港の文化風速は早い(速い?)ってことを知ったし、早く行って肌身で感じたいなって思った。絶対面白い都市。

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    2019年05月04日
  • 香港 中国と向き合う自由都市

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    準国家でもあり、中国の一地方でもあるという「一冊の難解な書」である香港を「自由都市」という視点で読み解く。
    前半の香港の政治を分析する倉田徹氏執筆分は、「避難所」として機能した香港の来歴、植民地統治下で政治権力が制約の多い存在だったことや、政治権力が市民社会から距離を置いておいたことといった香港の「自由」が生じた背景、「中国化」とのせめぎ合いなど、香港を理解するうえで興味深い内容が多かった。
    一方、後半の張彧暋氏執筆の香港の社会・文化論は文学的でもあり、正直、ちょっと自分には難しかった。香港が容易に「語ることができない」ということはよく感じることができた。

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    2016年02月17日
  • 香港 中国と向き合う自由都市

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    ニュースでしか届かなかった漠然とした情報が明確に知ることができた。香港の自由とはそもそもが放任の自由だったのですね。ある意味、弱肉強食でもあったわけでしょうし、排除され、犬死した人も多かったことでしょう。

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    2016年02月10日