樋田敦子のレビュー一覧

  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    多くの女性の人生、賢明さ、生きづらさが描かれており、色んなことを考えてしまった。
    もはや東大女子という枠だけには収まらない気もするが、とりわけ後半にある樋口恵子さん(当時86歳)の話を読むと、上の世代と比べて男女平等の面では非常に恵まれた時代・環境にいることを実感した。

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    2022年05月28日
  • 女性と子どもの貧困

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    レポート執筆の一環で読んだけど、サクサク読めて良い本だった。良い本だったと言えど当然内容は重く、悲しく…。私は恵まれた家庭に育ったんだということがよくわかった。
    大学に入り、世界が随分と広がった。貧困にあまり関心がなかったけど、取り組んでいくべき事柄だと感じたし、支えていける仕事が出来たらいいなと思った。

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    2020年01月01日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    東大を出たあの子は幸せになったのか~「頭のいい女子」のその後を追った。樋田敦子先生の著書。もちろん東大を出れば偉いとか高学歴なら偉いとかそういうわけではないけれど、高学歴女子、頭のいい女子がきちんと評価されてきちんと活躍出来てきちんと幸せになれるような社会を作らないとこの国の未来は暗いと感じます。高学歴女子、頭のいい女子に嫉妬をして足を引っ張るような人が多い社会が正しいわけがないから。

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    2019年07月19日
  • 女性と子どもの貧困

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    シングルマザー、高齢者など様々な貧困が紹介されるが特に酷いのが無国籍問題。離婚して300日以内の出産、つまり誰の子どもがはっきりしないので届け出ないというケース。これで本人に一遍の咎が無いのに調理師への夢が立たれた話は本当に酷い。
    乳児死体遺棄事件がおこらないようにしなくてはならないと国民としては心底思った。

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    2021年04月26日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    女性活躍社会を標榜しながら、女性の地位に関しては世界で百十位台を低迷する日本。東大を出ながら、人生に悩み、傷つき、挫折しながらも、立ち直り、自ら道を切り開いていった女性たちの群像を通して、日本社会の実態が見え隠れする。女性故の東大というブランドの功罪が描写されつつ、愚かな男性のどうしようもない所作が浮かび上がってくる。出産、育児、家事活動でハンディキャップを負いながら、社会に出て力強く活動を進めるたくましき姿には敬服する。東大卒という断面で取り上げているが、日本の社会構造問題そのものだと感じた。

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    2019年01月22日
  • 女性と子どもの貧困

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    シングルマザーや非正規雇用といった世間に良く知られた理由だけでなく、様々なことが貧困につながることを痛感しました。
    今現在がそうでなくてもいつ陥ってもおかしくないし、それは男性でも女性でも変わらないことだろうけど、まだまだ女性の方が「稼いで養う、稼いで生活する」という意味ではしんどい状況下におかれていると感じました。

    また、この本を読んでいて「どこにどう頼ればいいかわからなかった」というケースが多いようにも思いました。
    「児相や役所を頼った結果うやむやになった」ではなく、そもそも術がわからなかった、自分が頼っていいのかわからなかったというケース。
    自治体やNPOさんがアナウンスを頑張っていら

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    2018年01月22日
  • 女性と子どもの貧困

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    リアルな実録の数々。
    家庭環境に関わらず、どんな人でも今は簡単に貧困に陥るリスクがある。
    子どもを取り巻く貧困について目にした時、自分の子供の頃も、きっと口には出さないものの貧困であった家庭はあったはずだ、と思った。
    貧困は、目に見えないのだ。

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    2017年05月21日
  • 女性と子どもの貧困

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    格差社会と言われて久しいが、やはり弱いところにしわ寄せがくる。こんなに物があふれている中での飢餓。各地で救いの手が差し伸べられるようになってきてはいるが、貧困のスピードが加速しないことを念じるばかりだ。

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    2016年06月19日
  • 女性と子どもの貧困

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    無関心層の私には、向き合う機会としてちょうどよい分量。リアルなルポを読み、もはや貧困の原因を絶やすのは無理と感じた。日本人は生きる能力か低下している、低い人たちに引っ張っられて平均値が下がっている、と。少し先をよみ準備(お金、勉強)しておく、ただそれだけのことを、「社会がどう変化するかわからない」「自分の責任じゃなく社会のせい」という発想で放棄。妊娠するのはとても個人的なことだと思ってるんだが、そうは思ってない人たちがそこそこいるのな、ということにも少なからずショックうけた。ここまできたら貧困の根を絶やすのは時間かかりすぎるし体力もたなさそう。
    そんな否定的な見方をしているから、貧困層に私財を

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    2016年01月07日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    東大生となった女性にインタビューをして小さい時どのように過ごしたのか?卒業後はどのように過ごしたのか聞きまとめた本
    様々な人がいるが、優秀なビジネスパーソンとして働いてる方が多いのが印象。
    その反面、全く学歴が問われない世界で活躍されている方も紹介されていたが、そのような世界でも、東大卒ということで、レア感があるようだ

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    2025年11月10日
  • 女性と子どもの貧困

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    貧困に陥ったとき、自分ではどうしようもなくなったとき、「助けて」と声をあげられるかどうかが大事なようだ。しかし、「助けて」と伝えた先にも当たりはずれがあるように思う。本当に支援につなげてもらえるのかは、良い人に当たるかどうかの運なのではないか。

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    2025年01月24日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    東大女子としてひとくくりはもちろんできないが、各章を読んでいて、自分の生き方を肯定していて、それを言語化して相手に伝えることのできる聡明さを感じた。それは、東大女子ではなくても、一人の人間としてできたほうが良いと思う。
    また本の中でも出てきたが、「ノーブレスオブリージュ」の考え方にも賛成。高い学歴を得られた人は、自分の力だけではなく、環境が恵まれていたことにも気づいて、社会に還元していくべきだと思う。東大女子に限らず。
    後書に書いてあった「女性が分断されて対立している場合ではない」というのも同意!
    最後に、子を育てる母としては、どのように環境を作っていくのか、という点も参考になった。頭の柔らか

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    2023年02月18日
  • コロナと女性の貧困2020-2022~サバイブする彼女たちの声を聞いた

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    新型コロナウィルスのため、様々なことが犠牲になった3年間だった。その影響をもろに受けた女性たちにスポットを当てたノンフィクションが本書だ。
    中でもシングルマザーや非正規雇用の女性たちの語る現実が悲惨だ。だが冷静に考えれば、その多くはコロナのせいで起きた事態ではなく、立ち止まることによって明らかになった不都合という気もする。必要な人のもとに届かない援助、様々な偏見や蔑視、それを容認してきた社会……。
    ねじくれた構造が曝け出された今、なにをすればいいのかを考えたい。

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    2023年01月21日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    ネタバレ

    東大を出たあの子は幸せになったのか
    ~「頭のいい女子」のその後を追った~

    著者:樋田敦子
    発行:2018年12月5日
    大和書房

    表紙デザインから、ユーモラスでエッセイ的な取材ものだと想像していたが、硬派なルポルタージュだった。著者は明治大卒の元新聞記者で、年齢不明だが日航機墜落(1985年)を報道したとあるから、少なくとも50代後半以上。
    東大卒の女性たちを次々に取材したルポだが、初っ端が電通の高橋まつりさんの母親だったので、読む方としても緊張する。同じ業界で働き、電通とも仕事をしてきた身として、色々と憶測や噂を聞いているが、真相はよく知らなかった。この本によると・・・

    もはや東大はお金

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    2021年03月29日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    東大も東大王を卒業した、鈴木光ちゃんは幸せになれるだろうか?と考えながら読んでしまいました。
    偏差値が高いのは、勉強という一芸に秀でているということ。その一芸の上に、器量が良くて、コミュニケーション力があって、努力家の光ちゃんなら、卒業しても幸せに決まっているはず。
    なのに「光ちゃんは大丈夫かな、大丈夫だよね光ちゃんなら」と心配になるところが東大女子の難しいところです。

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    2021年04月01日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    福嶋みずほさんが語る、女の子って何がしんどいかというと、アクセルとブレーキを一緒に踏むようなことがたびたびあることなんです、という言葉が心に残りました。努力して東大まで行って就職しても、女子の場合はその努力が幸せにつながるわけではない。

    あと。登場する東大女子の多くが、私立の中高一貫校で、親も学歴の高い知的階級。本の中にあるデータによると、東大生の親の年収分布は950万円以上1550万円未満の層が増加していて、母親の36%が専業主婦、家庭の所在地は67.8%が関東、ということに驚愕。
    東大は、教育にお金を注げる金銭的に恵まれた一部の特権階級のための大学なんだと痛感しました。こういうシステムと

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    2020年11月08日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    テレビバラエティなどで現役女子東大生が、「東大生です、と言うと引かれる」といった「苦悩」を訴えることが時々ある。

    その東大女子は、単にテレビのシナリオに乗っかっているだけかもしれんが、もうね、アホかと、馬鹿かと。
    生まれつき知力が低い人、家庭環境に恵まれなかった人などからすれば、なんとくだらない悩みなのか。自分がどれだけ恵まれた体で生まれ、恵まれた環境で育てられてきたのか分からないのか。
    東大女子の訴える「生きづらさ」なんてのは、ほんと、たくさん持っている者が、ちょっとだけ持っていないものを、大げさに羨んでいるだけである。たとえアスペルガーであってもだ。
    自分が社会にインパクトを与えるだけの

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    2019年10月07日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    うーん、まあ。うーん。

    学歴があれば幸せ、とは言い切れない
    学歴はやりたいことのために必要なパスポート
    女子の差別が起こらない世の中になればいい

    至極真っ当で、ありきたりな結論。
    いや、とても大事なんだけど。本当に。
    でも、読まなくても大事だとは分かってるつもりだったんだよなあ。

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    2019年08月01日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    ネタバレ

    東大卒の電通社員が過労により自殺した事によって書かれた本。

    東大卒という括りでも、もちろん東大女子は様々で、元から頭が良かった者、努力で合格を勝ち取った者、両親のサポートがあった者、そうでない者など人それぞれ。

    しかし殆どに共通する事は、目的があって東大を受験したという事。日本最難関である東京大学に入学できれば何もかも手に入れられる気がするが、彼女たちにとっての東大はあくまでも通過点。その先に夢を抱いている点が印象的だった。


    「勉強ができるということは、苦労に苦労を重ねて手にした自分のアイデンティティ。苦労して手にした物にほど執着する傾向がある。」

    「ホワンとしていたら舐められる。自

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    2019年02月20日
  • 東大を出たあの子は幸せになったのか

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    文化資産という表現など、根本的に言葉の意味や制度をきちんと理解して使い分けていない点が非常に多かった。

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    2019年02月10日