清水功哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シンプルに面白かった。
現ADB総裁、前財務官の神田氏が、聞き手である日経の編集委員の質問に答えていく形式。
よって、聞き手の質問が大事だが、神田氏がこの著書を出そうと決めたのは、聞き手が決め手だったらしい。
確かに、長年にわたる丁寧な取材にもとづいた的確な尋ね方だなと随所で感じた。
神田氏は、ずいぶんいろんな仕事をされたことがわかる。
記憶に新しいのは、為替介入。
リーマンショックの時は世銀で世界金融危機対応に、東日本大震災の時は経産省や東電などと対応を図っている。そんなことはこの本を読むまで知らなかった。
相当いっぱい仕事をしているはずなのに、ものすごい読書家で、旅が好きで、いろんな世 -
Posted by ブクログ
緊急解説 マイナス金利
(日経プレミアシリーズ)2016/3/29
著:清水 功哉
著者は、日本経済新聞編集委員。金融政策、為替・金融市場・資産運用について取材を重ねている。
2016年2月16日にスタートした「マイナス金利付き量的・質的緩和政策」
日銀が銀行から受け入れる預金の金利をマイナス0.1%に下げる。マイナス金利は銀行が新たに預ける一部に適用されるだけ。政策の導入当初は、預金全体のうち約10兆円にとどまるという。
本書は、そんな日本が初めて直面するマイナス金利について以下の5章により解説されている。
①円高圧力を消せ
②経済刺激どこまで
③予想外の円高・株安
④劇薬に7つの副 -
Posted by ブクログ
総理秘書官の日常では、5人が交代で秘書業務を行い、予算委員会では3日位ほとんど寝られず、短時間寝るとしても官邸に泊まり込んだそうです。
超エキサイティングな仕事ですが、私生活は無に等しい。
今回のコロナ危機を経て、所得格差は拡大し、絶対的な貧困は増大していくと思う。
貧困になった人々をどうやって開発に参加させるか、生活保護を支給するだけでなく、職につき生産活動に参加していただくことが持続的な経済成長にとって不可欠。そのためにはなんといっても教育が重要。それから保健医療、そうした面で人に対する投資の思いを忘れてはいけません。
各国の中央銀行が進めた。大規模な金融緩和政策は、資産価格の上昇と言う形