田口卓臣のレビュー一覧

  • ペルシア人の手紙

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    18世紀のベストセラー。
    世界史の教科書で名前を覚えた人物の本が、300年後の今でも読めるってすごい。
    しかも「歴史上の偉人の著作」としてではなく、一冊の読み物として十分に面白い

    ペルシア人の目線からフランス貴族の生活を、風刺と皮肉たっぷりに描いている。
    面白いのは、これが現代の作家による歴史小説でも、後世からの歴史的分析でもないところ。
    モンテスキューが、その時代をリアルタイムで生きながら書いている。
    ただしイスラム文化自体は作者の想像の世界だと思うので、超男性目線の想像で描かれてる
    が。

    「正しい戦争には2種類しかない。攻撃してくる敵を撃退するための戦争と、攻撃されている同盟国を助ける

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    2026年06月08日
  • 本当の話

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    ネタバレ

    モンテスキューが著した輪廻転生譚。
    3人の語り手が立て板に水のように、多数の転生を物語る。性別や時代や身分も様々で、時には生物種も異なる転生の中で、語り手は意識の同一性と人格の多様性を示す。

    訳者解説で、経験論哲学者ロックの影響を指摘している。ロックの著作には、人間の同一性を作るのは意識や記憶であり、ひいては、身体を交換したり、1つの身体に複数の意識が入ることが可能であるという考えがある。

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    2026年06月06日
  • 本当の話

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    ネタバレ

    まず、モンテスキューが転生モノの小説を書いていた事に驚いた。

    話の大筋としては、記憶を保持したまま輪廻転生を繰り返してきた人物の語り。時代も違えば場所も性別もひいては種族も違うこともあった。ただ共通して言えるのは、人間って愚かだなと言うこと。

    読んだ後に、ピノキオピーさんの『転生林檎』を聴くと、人生に苦慮したり息詰まるとほかの人になってみたいと思うが、廻り廻って自分の人生が一番良いと気づく。

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    2026年03月07日
  • 本当の話

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    「法の精神」で有名な啓蒙思想家モンテスキューが著していた、輪廻転生物語。

    祭の夜に、招待された客人たちが、自分たちが経験してきた輪廻転生を披露する。

    輪廻転生を繰り返しても、同じような「欲」によって決して幸福にはならない。人格が向上することもない。
    その「人」の愚かしさが情けなくもあり、滑稽でもあり。

    哲学者ニーチェが「人生は繰り返しだ」と書いていたけれど、こういうことなのかもなあ。哲学者も思想家も突き詰めて行けば考えはこういう感じになるのかも。

    ちょっとヴォルテールの「カンディード」を思い出した。あれもコント哲学だったなあ。

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    2026年02月19日
  • 本当の話

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    記憶を持ったまま輪廻してきた生を語る人々のお話。
    荒唐無稽でなんとも表現の仕様がないけど、それぞれの生が時代も場所も違い、人ですらなかったり魂だけだったりして常識を揺さぶられるのが面白いと思った。
    少しWEBのラノベぽい設定があって、なるほど18世紀ヨーロッパ辺りの時代背景から現代日本のラノベ文化は来てるのか、と思った。

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    2026年03月02日
  • 本当の話

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    ネタバレ

    バッカス祭の酒宴で語られる奇想天外な輪廻転生譚。家畜、奴隷、暴君、宮廷人など、次々に姿を変えながら過酷な社会を生き抜く語り手たち。

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    2026年02月26日
  • ペルシア人の手紙

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    名著新訳で文庫化された機会に読んでみたが、このような作品だとは思ってもいなかった。書簡形式なので一見読みやすいが、エッセンスが詰まっており内容は深い。当時の背景が分からないと理解し難い箇所もあるが、訳注が良い助けとなる。

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    2020年05月01日