パク・ヨンミのレビュー一覧

  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    普段、メディアを通して見る北朝鮮という国と実際、生まれ育った著者を通して見る北朝鮮。内情は想像を絶するものだった。これは是非、たくさんの人に読んでほしい一冊。

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    2019年01月19日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    この本を読んで北朝鮮という国を覗けたような気がします。ヨンミが勇気を出して声をあげ、前にでてきてくれたおかげで私たちが知る事もなかったであろう北朝鮮の実情を知れました。洗脳されている中にも自由を求めて脱北を試みる人が多い事も知りました。その人達の声をどうかもっと届けて欲しいと思いました。みんな自由になる権利はあるのに、生まれた国で違うなんて。。もっともっとこのような本を読んで北朝鮮が世界に発信する偽りの一部分ではなく、本当の濃く人の生の声を知りたいと思いました。

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    2018年01月22日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    隣の国の話だけに自分にできることを考えたい。脱北を助ける中国人が自分たちも平気で女性を強姦する人身売買業者しかいないとは情けない。人道的支援がもっと必要だし、著者はたまたま鴨緑江沿いの村に生まれたが、内陸にはもっとたくさんの人たちが苦しい生活をしている。もちろん脱北を助けるだけでは根本的解決はしない。とにかく私たちは北朝鮮に常に関心を持ち、興味本意でなく問題解決に向かって行動しなくてはならない。

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    2016年12月10日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    13歳で脱北した著者の自伝。こんな公に出て大丈夫なのだろうかと妙な心配をしてしまいます。何しろ謎に包まれた北朝鮮。何をするか分からない国、一握りの人間だけが富み、大半の人々が飢えているかもしれない国。そんなイメージしかなかったのですが、著者が語った状況は私の想像を超えていました。
     歴史の中で、北朝鮮のように国民を洗脳(と言っていいのか、情報統制と言っていいのか)した政治を行った国はあったと思いますが、そう永くは続いていないと思うのですよね。国民が国を逃げ出さなくてはならない国というのはどうなのでしょう。著者のように苦難があったとはいえ運良く逃げることが出来た場合は良いけれど、そうでない場合も

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    2016年08月30日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    ヨンミ氏の体験は壮絶である。しかし本書の感想を独裁国家や管理国家の怖さに収束すべきではない。

    真の恐怖は、教育や文化、経験から生じる異執が常態化することにある。例えば彼女自身が体験していない大日本帝国による併合を嫌悪感を持って語ったり、他方でモンゴル入国まで金一族に対する痛烈な批判はなかったり、またヨンミ氏自身も人身売買に関わっていたり。ヨンミ氏を責めているのではない。彼女は13歳から15歳の時期をこの環境で生をつなぐしかなかったのだ。

    私が言いたいのは、資本主義国家か共産主義国家か問わず糾弾されるべき事態が、北朝鮮国家が存続することによって常識化し、そうした精神的構造に国民が毒され続けて

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    2016年06月03日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    北朝鮮で暮らしていた時、知人の家のゴミの中に、ミカンの皮があったことに衝撃を受けたヨンミ。野草と昆虫を食べて命をつないだヨンミには、ミカンの皮を捨てるなんて考えれらなかったんですね。
    自分で考える習慣のない北朝鮮人は、すぐに人に騙されてしまう。でも北朝鮮に送還されたくなければ、全てを受け入れるしかない。どんなにひどい「すべて」でも。
    自国の民を搾取する北朝鮮と、脱北者の人身売買をする中国人と、どちらが酷いのだろう。
    ヨンミと、ヨンミたちを助けたために罪を負った人たちが、幸せになれますように。。。。

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    2016年02月18日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    13才で脱北したパク・ヨンミの手記。飢え。恐怖支配。レイプ、人身売買。にわかには信じがたい現実がそこには、ある。それでも少し裕福だった彼女はまだ恵まれていたのかもしれない…という、どん底。賢く、強い女性の彼女が生きて、語ってくれてることはとても重要なことだと思った。

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    2016年02月03日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    これは、北朝鮮から生きるために脱北したパク・ヨンミの自著伝だ。勇気を出して自分や母の経験した壮絶な脱北行を。

    脱北前後の長い旅のあいだには、人間が人間にこれほどおそろしいことができるのかと思うようなことも目撃してきた。そのいっぽうで、およそ考えうる最悪の状況においても、人がやさしさや親切さや犠牲心を発揮するのも見てきた。人が生きのびるために人間性の一部を失うことがあるのも知っている。と同時に、人間の尊厳という火が完全に消えることはないのも知っている。
    自由という酸素と愛の力があれば、その火がふたたび燃えあがることも。
    これは、著者自身が生きるためにした選択の物語だ

    身分を表す出身成分は三つ

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    2025年06月02日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    北朝鮮から中国に行きそして韓国へ行った
    北朝鮮の女性のノンフィクションです。
    本の中の写真を見たら 写真も撮れるし 綺麗な服を着ていたのに
    どうして 脱北したのだろうと 読んでいくと
    北朝鮮の社会というものが わかってきました。

    中国へ行ってからも 大変な思いをして
    やっと自由になった パクさんですが
    このような 本を書いちゃって大丈夫かしら?と 心配になりましたが
    これだけ反響のある本を書いたのだから 人目を集めてるし大丈夫でしょう。

    それにしても 
    北朝鮮もひどい国ですが 中国のブローカー達もひどいです。
    女性はいつも こういうつらい目にあってしまいます。
    この本が出たことで 今後同じ

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    2022年06月15日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    ネタバレ

    13歳で脱北した少女パク・ヨンミが自らの体験をつづった手記の全訳。
    私の中で、北朝鮮という国がこの時代に平行して存在しているという実感がわかない。本書を読んで一部理解するも、完全に破綻しているはずなのに国家として存続していることが不思議でたまらない。北朝鮮という国はいつ終わるのか。自由を手に入れた著者は、時代に望まれ、愛すべき故郷を終わらせるために人権活動を開始する。
    (以下本文より)
    北朝鮮では「成分」と呼ばれる身分で人生が決まる。
    政府が人々の行動や発言だけではなく、感性や情緒の面でもコントロールし、個人の主体性を破壊し、国民にものを考えさせないようにしている。
    不死身と思われていた金正日

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    2016年01月11日