プラトーンのレビュー一覧

  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

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    初期プラトンまとめ読みの3番目。で、一応、文庫本で読めるのはこの程度だと思うので、最後のはず。

    「弁明」と「クリトーン」は相当昔に読んだものの再読。「パイドーン」は初めて。

    この3作で、ソクラテスの裁判から獄中、死刑執行までを一気に読める。

    おそらくは「弁明」は、多くの人が最初に読むプラトンであろう。ここに描かれるのは、自分の魂の声に忠実に生きた勇気の人ソクラテスである。多くの人は、その姿に感動するとともに、なぜ、こんな人を死刑にしてしまうのか、と政治の不条理に憤りを覚えるに違いない。

    が、「プロタゴラス」「ゴルギアス」を先に読んで、この「弁明」に到達した私には、なんとなくソク

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    2017年04月30日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

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    今となってはソクラテスの論理は詭弁に思われるところも多いし、弟子たちはソクラテスの論理に全く反論しない割にはその言っているところをあまり理解してはおらず、もやもやする部分もあるけれど、純粋に論理だけで世界を理解するという点において、興味深かった。

    そして、ソクラテスはなぜ死ななければならなかったのか、ということについて考えた。
    何がソクラテスを殺したのか。
    それはソクラテス自身が言っているように、中傷や嫉妬である。人は誰しも、安易な方向に流れたいとか、これくらいの悪いことなら許されるだろうとか、やましい部分をつつかれたくないとか、そういうことを思って生きているものだ。そういう気持ちが、正義や

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    2016年03月20日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

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    ソクラテスの生と死をめぐる三作を収録したもの。古典ギリシャ哲学の泰斗による充実した翻訳を味わうことができます。

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    2015年12月08日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

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    【ソークラテースの弁明】
    面白かった。
    ニーチェの「この人を見よ」的な面白さ。
    ソクラテスの人柄に笑いがこみ上げる本。
    本人は大真面目なところが共通して面白い。

    【クリトーン】
    人情VS正義

    【パイドーン】
    クリトーンに感情移入して泣いてしまった。
    クリトーンの気持ちを考えると辛くて涙が止まらない。
    ソークラテースは妻には恵まれなかったかもしれないが、
    こんなに愛してくれる友人に恵まれて果報者だ。
    本題である魂の話については、死の恐怖が少し楽になる。

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    2009年10月04日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

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    ソクラテスの冤罪をめぐるプラトンの書ですね。
    田中美知太郎先生の名訳です。池田美恵さんも哲学書の訳者として定評のある方です。
    言わずと知れた名著、哲学の基本の書ですから、じっくりと少しずつ読み進めました。

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    2024年02月06日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

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    よく耳にする本で、一度は読んでみたいなぁと思っていた本です。ようやく読めました。
    ソクラテスの弁明とクリトーンとパイドーンの3作品がおさめられています。
    クリトーンもパイドーンも人名。
    内容的には、ソクラテスが裁判での弁明、入獄中の会話、ソクラテス最後の時の会話がそれぞれにあたります。
    けっこう印象としてはまわりくどく理論が展開され、数学の証明的な思考で主に生命と正義に関して話がされています。
    小林秀雄の「考えるヒント」を読んでいるような感覚に陥りました;
    ギリシャ時代の本が今に伝えられていることもすごいですが、善に関する思考が現代と変わらず論じられていることに少し驚いた感じです。

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    2013年06月26日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

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    紀元前か…

    古過ぎることにより、新しくなっている。
    いや、この領域に古いも新しいも無いのかもしれないな。

    魂なるものは、あの頃も、今もよく分からないままじゃないか。

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    2013年02月21日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

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    先に「国家」を読んでしまったため、内容的に目新しいものはあまりなかったが、プラトンの思想に大きな影響を与えたソクラテスの、より生に近いことばを聞ける点に意義があった。
    また、併録の「パイドーン」の魂の不滅性についての議論は、論理的な意味では今日では荒唐無稽とも言われそうなものではあるが、より良い生を生きるためのヒントを得るという点で得るものはあったと思う。

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    2012年07月29日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

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    哲学の祖であるソクラテス関連三話。法廷でソクラテスが弁明するところから判決までの話である「ソクラテスの弁明」、親友クリトンがソクラテスに亡命を訴える「クリトン」、死刑執行日に行われた議論の様子からソクラテスの最期までをパイドンが語る「パイドン」の構成でできている。
    議論と言っても白熱した議論というものではなく、ソクラテスの俺つえー的論理展開。特に「パイドン」で語られる論理の組み立て方は、流石哲学の祖と言われるだけあるなーと感心する。いくつかの前提条件(魂は神に近づくほどよい、とか神が存在することなど)についてはこの時代の人々にとっての揺らぎない「定義」なので証明はしていないが、それ以外の、例え

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    2020年05月02日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

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    今回、哲学のレポートを書くために参考本として読んだ本です。
    感想を一言で言うと・・『うんざり』(笑) 『ソクラテスの弁明』は、裁判でのソクラテスの言い分をプラトンが記録したもの?といわれていますが、とにかくクドイ。何がいいたかったのかさっぱりわからない。長々と例を挙げて、長々と論理展開をする。弁術がくどすぎてうんざりというのが第一の印象。半分ぐらいでいい加減もういいよ。。といいたい気分で読みました。一方的なソクラテスの弁明のみの記録だから、仕方がないといえばそうだ。だが、ソクラテスは、ソクラテス以前のソフィスト同様に書物というものを残していない。結局、この『ソクラテスの弁明』もその他のパイドン

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    2012年07月07日