建倉圭介のレビュー一覧

  • 蟻たちの矜持(きょうじ)

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    現代ビジネスの競争社会で起こる「罠」を描き、「罠」にハマった社長と勤めた企業を支える忠心的な社員が再起を願い奮起するビジネス小説だ。まるで現代版の忠臣蔵を思い出した。偽装を暴くために逆に法を冒し税務調査を偽装し罠を暴く痛快なストーリーだ。世の中には多くの「甘い話」(儲け話)があるが、そこには多くの「罠」もあることを知る事が必要だ。よくある話は、何もしなくとも収益を得て、懐に大金が舞い込んでくるなどだが、一旦立ち止まって「では何故そんな「上手い」話があるのか」を考えるべきだ。特に現代の「詐欺」は個人情報の漏えいから一方的に行動を牛耳られることが多く、データの扱い事項などやたら入力しないことだ。貪

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    2025年10月16日
  • 家族の中でひとりだけ

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    面白かった。
    緊迫した状況が続くので、ハラハラドキドキが止まらず息を詰めながら読んでいた。
    あらすじ通り末っ子が1人で奮闘するんだけど、最初は泣いていたのに家族を助けたいと、たくさん考えて慎重に動いて、よく頑張ったと泣けてきた。
    家族それぞれの思いも絡み合い、仲が悪いはずなのに、自然とお互いの行動を読んでサポートし合っているのが面白い。

    犯人の素性や事件の概要とか、そういうこと?!とビックリしたけど、ちょっと安易にまとめ過ぎなような気もした。

    この家族、この後どうなるのかな?
    父親は、自分を見つめ直して家族を大切にしてほしいし、母親は子供たちのためにやり直してほしいな。と勝手に思う。
    この

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    2025年09月03日
  • 蟻たちの矜持(きょうじ)

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    「現代の忠臣蔵」というキャッチコピーがありましたが、まさにその通りでした。
    登場人物の名前からはじまり、各所に本家・忠臣蔵のオマージュがちりばめられています。

    主君(株式会社の社長)が不正を嫌う清廉潔白な性格ゆえに、商売敵に嵌められて外国で逮捕拘禁されること、会社が破産に追い込まれ、社員が辛酸をなめること、そして復讐のために地下に潜伏して好機を伺う「東京組」と、その動きにブレーキをかけるような副社長・石倉。

    経済的なやりとりや政府高官を巻き込んだ不正、反社会勢力とのつながりなど、「現代版」のあれんじはされていますが、根幹が「忠臣蔵」ですから勧善懲悪の物語であることは想像がつきますし、主人公

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    2023年04月30日
  • 家族の中でひとりだけ

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    ネタバレ

    話の展開は悪くないけどちょっと平凡。
    あと行動描写が細かすぎて読みづらい。
    父親の言い分には一理あるなと思ったのが複雑な気持ち。父は言い方が良くない。

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    2025年10月02日
  • 蟻たちの矜持(きょうじ)

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    91楽しく読んだがやっぱり焼き直しありきで展開が雑な感じがしますね。現実がこんなに上手くいかないからスカッとするのかもしれませんが。

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    2020年10月28日
  • デッドライン 下

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    内容(「BOOK」データベースより)
    原爆投下計画の漏洩を察知した米政府は、ミノルとエリイの日本上陸を阻むべく、追跡チームを送り込む。アンカレッジの攻防、アリューシャン列島での銃撃戦…たび重なる危機を脱し、二人は日本への密入国に成功する。だが、そこで待ち受けていたのはさらなる試練と困難だった。原爆投下へ刻々と迫るタイムリミット。窮地に追い込まれたミノルは、最後の賭けに出る―圧倒的スケールと緊迫感で疾走する冒険小説の大傑作。

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    2020年07月03日
  • デッドライン 上

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    内容(「BOOK」データベースより)
    第二次世界大戦末期、欧州戦線から米本国に帰還した日系二世のミノルは、世界発のコンピューター、「エニアック」の開発に参加する中、日本への原爆投下が間近であることを突き止める。母国にいる家族を守るため、一刻も早く「降伏」を促さなければならない。ミノルは、酒場で出会った日系人の踊り子エリイと共に、日本への密航を企てる。すべてを投げ捨て、アメリカ大陸を北に向かう二人。壮大な逃避行がはじまる―。

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    2020年07月03日
  • 蟻たちの矜持(きょうじ)

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    帯に「令和忠臣蔵」とあり、登場人物名を見てそうきたかと思わず笑う。クライマックスの討ち入りは旧暦に合わせ、浪士1名脱落の46人説で決着。さすがに円満なくくりとなったのは致し方ないんだろう。大石内蔵助良雄役の石倉良雄が、敵を欺かんと遊興にふけるなんぞ、かつてドラマ忠臣蔵が年末恒例番組だった時代に育った我われには理解できるし楽しめる。でも、令和にあってはこの忠誠劇って通じないんじゃないかなぁ。

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    2020年06月07日
  • デッドライン 下

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    このミスベスト10、2007年版10位。日系2世が主人公の冒険小説。前半は世界初のコンピューター開発に関するプロジェクトXのような話から、スパイ容疑がかかって逃走する展開へ。後半はさらに話がでかくなって、主人公が原子爆弾を開発中の情報を日本政府に伝えるために、米国本土から樺太経由で日本へ密入国して行く冒険がメインになって行く。米軍が総力をあげて追いかけるが、ギリギリでかわしていくところが、宮本武蔵や君の名をといったすれ違いドラマを彷彿させる。派手な銃撃戦やマイノリティに保護されながら冒険を続けていくのが、他の小説でも見たことあるような感じがして少し飽きてくる。大味で雑な表現が若干気になるが、史

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    2015年06月17日